この作品はいかがでしたか?
206
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海
Part1
いつも通りの設定です
⚠️死パロ
ほんじゃレツゴ
俺には能力がある。未来の死が見えるという物だ。だが見えるものにも加減がある。すれ違う人、知らない人が飼ってるペット、そんな自分に関係ない人、関わりのない人には能力は訪れない。何かを元に俺と知り合い、会話をするような人は、わかる。たまにバクる時もあるけどねwでも、死が近づいて来たら、相手の心になにか見えるようになる。老化のせいか、病気のせいかはは分からない。だが、死ぬということだけはわかる。俺はこんな体質で生まれたくなかった。だって……
俺には大切な人、愛している人がいる。
灰谷蘭だ。彼は、数年前からの仲だ。そして今では恋人同士。だが彼には、俺の能力は話していない。話した時点で、信じるか分からないし、もし蘭に見えてしまった時、素直に見えたと言えるかが、不安だったから、俺は1人で背負い続け、蘭を守り続けると誓った。
誓って1週間
1週間経っただけで沢山の死が見えた。部下の死。それが1番多かっただろう、
だが部下は俺の中では捨て駒でもあるが、共に戦って来た仲間。先に死が見えるのは、嫌な事だが、その分お礼ができる。反社が感謝とかおかしいけどwだが、これはほんとに思ってる事だ。こーゆう時は役に立つ。いっその事、能力ON/OFF機能なんか欲しいなwなんて思ったりw
この時の俺はヘラヘラしていたが、不幸は突然訪れた、、
誓って2週間後
いつも通り、朝は蘭が横で眠っていることを確認し、起こさないようにそっとリビングに向かう。
リビングに着き、コーヒーの準備をしていると、蘭が階段を降りてきている音が廊下から響いてくる。ガチャっとドアが開き、眠そうに目を擦りながらこちらへ歩いてくる姿がとても愛おしい。「おはよ」と、一声かけると、「んぅ、、、ぉはょ」と、小さい声で答えてくる姿も可愛い。「コーヒーいる?」「ぃる、、甘いのがいい」と、また可愛いことを言い、心の中で何度も可愛いと思いながらも、「りょーかい」と言って、自分と蘭のコーヒーを作った
コトっと、テーブルに当たる音と共に、蘭が抱きついてくる。俺は戸惑いながらも、必死に「d、ど、どした?」と、問いかけると、「ねむぃ……」と、小さな口を開き、一生懸命に訴えてきた。心臓が今すぐに爆発しそうになりかけたが、平常心を何とか保ちながら、「寝てくるか?でも、午後から任務あるんじゃないか?」と、問いかけ、蘭から返ってきた返事は、「寝る……」だった。流石蘭……と心の中で思いながら、「寝室で寝てきな。体痛くなるよ。」と、優しく伝えた。「はぁい。」と返事をすると彼はソファーから立ち、もそもそと歩いていく。そんな背中を見届けながら、俺はあることに気がついた。蘭の背中の左側から、死んだ部下と同じような気配がすることを……少々焦ったが、まだ死とは分からない。大丈夫、大丈夫と自分をなだめるようにする。だがなぜ同じような気配が?……と、疑問が次々と浮かび上がってくる。蘭がいなくなったら、、、と変なことばかり考えてしまうから、さっき作ったコーヒーをのみ、心と体を落ち着けた。だがやはりいくら心を落ち着けようとしたが、頭、そして心の片隅には先程の映像が流れ続けていた…
数時間後
ガチャっと戸の方から音がし、振り返ると朝と同じような風景が、頭の中で繰り返された。
だが、少し違う、
蘭の表情が青ざめていた。
「蘭?顔青いぞ?体調悪いか?」
と、問いかけると、今にも目から大粒の涙が出てきそうな顔で、
「だ、だって、、春が、春が、、泣いてるんだもん、、」
と、言ってきた。
頭の中は真っ白だが、そこで頬が少し冷たいことに気がついた。
俺は泣いていた
急いだって誤魔化そうと、
「あ、あぁw…泣いてなんかないぞwさっき、ちょっと埃が目に入ってwとくに大したことないz」
と、安心させようと「大したことはないぞ」と、言おうとした時、俺の体は暖かいもので包まれた。
何が起きたか分からず、頭が混乱していると、暖かい温もり、そして大好きな匂い、
そこで俺はわかった。
今蘭に抱きしめられていると、、
「蘭?」
優しく声を掛けると、
「春っ、、ごめんなさい、、俺春に隠してることあるんだ…」
と、カミングアウトされた。
ただでさえ頭がパンクしているのに、さらに混乱が増えた。
「は?」
と、思わず声を漏らしてしまったが、そんなことにもお構いなく、蘭が話し始めた、、
「俺さ、前した人間ドッグで、癌が見つかったんだ。しかも悪性の……だから、おれ、、、もう、長く生きれないっ…黙っててごめんっ」
癌?え?蘭が?
頭の中は癌と蘭で埋め尽くされた。
だが、俺はひとつ謎が解けた。
朝、あれが見えたのは、癌か…と、、、
俺は、何も言わずただただ蘭の背中を撫でた。
「大丈夫…大丈夫っ…俺はいつまでも蘭と一緒だよっ…死ぬ時だって、、今から楽しいこと、したいこと全部叶えてあげる。それまで俺と一緒にずっっっと居て…俺からのお願い…」
次々と出てくる言葉に自分でもびっくりしながら、思うことはただ1つ、。
蘭を離したくない。と言う自分の意思だけはしっかりあった…
「うんっ…絶ッ対離れない…」
「いい子…」
と、赤ちゃんをあやすようにして蘭の背中、頭を撫でた。
その日から俺と、蘭の新しい生活が始まった…
Part1終わりです
たぶん次か、次の次で終わります。
♥️🟰3000超えたら続き書きます。
(そのぐらい間開けないと体力持たないと思うからwごめんね💦)
楽しんで貰えたかな?
じゃあまた次回に…バイバイ
コメント
1件
久しぶり