テラーノベル
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(NAOYA視点)
お互いの”欲”に正直になってから、
たっくんと何度かキスをした。
メンバーの目を盗んで、
仕事中でも、
欲を感じれば、お互いに人気のない場所へ連れ込んだ。
今日も、帰ろうとしていたたっくんの腕を掴んで、事務所の倉庫に連れ出した。
「…ほんと、好きだね、ナオちゃん。」
「誰のせいやねん…責任とってや、?」
煽るように、舌なめずりした。
「はっ……えろ。」
「好きなんでしょ?この顔が。」
「うん……好き、」
口角を上げたまま、重ねてくる唇。
普段は年上で、リーダーで、落ち着いてるくせに、
ナオの顔を前にすると口が緩むたっくんが堪らない。
「っん、…あ、っ、…ん、/」
「…っ、こえ、おさえろよ、」
「っ…なんで、?興奮するから、?(笑)」
「……っ、ここ、事務所だろ…っ、」
「ふふっ(笑)…かわいい、たっくん、」
目を見つめて、ニコッと笑って見せると、
珍しく喰らった表情を見せた。
ああ、もう、おもしろ。
ほんまにナオの顔に弱いんやから。
「ねぇ…、ナオの顔が1番好き?」
「うん」
「ほんまに?いちばん?」
「うん。…他にいないでしょ、こんなに綺麗な顔」
“顔だけ”と言われる事にも慣れてきた。
むしろその言葉に、興奮するようになった。
たっくんがナオに欲情する度、嬉しくなった。
“いちばん”
無意識に、その言葉を欲していた。
「……ねぇ、たっくんの家行きたい」
「え?俺んち、?」
「うん、……あかん、?」
首を傾げて、上目遣いしてみせる。
「…それって、誘ってんの?」
「……ん、?ナオ、よく分かんない」
「あざといな…(笑)……うーん、まだだめ。」
「え?なんでよ!」
「なんとなく。(笑)」
性欲で近づいてるくせに、意味わからへん。
「……あんた、ほんまもんの変態やろ。」
「ふふっ。そうね、そうかも。」
「まぁええわ、…ナオのこと、抱きたくなっても知らへんからな、」
「拗ねた?」
「拗ねてへん。可哀想やな〜こんな機会逃して。って思ってるだけ」
「ははっ。いいね…じゃあやる気にさせてよ(笑)」
「させたるわ。どうせナオ無しじゃおれへんのやから」
煽る言葉を言い合って、またどちらからとも無くキスをした。
***
(TAKUTO視点)
ナオちゃんが、性欲だけの関係だと割り切り始めてから、その欲に随分と正直になった。
俺との”キスが好き”だと、素直にその欲をぶつけてきながらも、俺を煽ることを楽しんでいる。
煽る顔でさえも、綺麗で、表情ひとつで簡単に俺を操る。
簡単に俺好みにはならない。
そんなとこも、そそられた。
俺の家に来たいと言われたとき、もっと、溺れた顔が見たいと思った。
余裕のない、欲しくてたまらない、
そんな顔。
そうなるまで、軽々しく抱きたくない。
本当に、変態なのかも。俺って。
「ね〜、セイちゃん、セイちゃん!」
セイトを呼ぶナオちゃんを眺める。
午前中は1人だけ番組収録で別現場だったためか、事務所で合流すると一目散にセイトの所へ向かっていた。
「ナオちゃんおつかれ。どうやったん?午前中」
「え〜、も〜楽しかったで〜!ほんまに幸せなお仕事させてもらった♡」
「よかったな〜、はよ見たいわ」
「ナオも早くセイちゃんに見てほしい!」
セイトに甘い声で話しているナオちゃんを見ながら、俺に性欲を向けるあの顔を思い出す。
きっと、俺しか知らない顔。
セイトを見ながら、少し優越感みたいなものを感じていた。
「ほんでな?セイちゃんにも食べて欲しい!って思ったやつがあってな?…はい、これ!」
「え?なにっ?え、買うてきてくれたん?」
「うん、ロケ終わってから、こっそり買ってきた♡」
「え!ほんまに?嬉し!食べる食べる!」
「……あ、でもセイちゃんにしかないねん、……せやから、内緒な、?」
そう言って、少し照れたような、可愛こぶるような、性欲とはかけ離れた、そんな顔をセイトに見せた。
初めて、見る顔だった。
ほんまに?と、嬉しそうなセイト。
「……聞こえてるよ?」
なぜか、そう口を挟んでしまった。
「っ、え、…あ、聞こえちゃったか〜、…じゃあたっくんにもあげる、はい!」
「じゃあって(笑)…いいよ、セイトに買ってきたんでしょ?」
「すまんたっくん!これは俺がもらう!」
「はいはい(笑)」
少し気まずくなって、席を立った。
なんであんな事言ってしまったのか、自分でも疑問に思いながら2人から離れた。
「……ねぇ、」
廊下に出て、1人で外を眺めていると、追ってきたのかナオちゃんが声を掛けてきた。
「どうしたの」
「さっき、なんかいつもと違った」
「何が?」
「……セイちゃんに、嫉妬したやろ?」
煽っていない、真っ直ぐに俺を見てそう言った。
「なんで嫉妬すんの?」
「そんなのナオには分からへんよ、…でも、絶対嫉妬してた」
「いつでもキスできんのに、嫉妬する必要ないでしょ」
「……それだけじゃ、なくなったとか?」
その言葉に、すぐに返しが浮かばなかった。
自分でも、感情が分からなかった。
「……初めて見る、顔してたから。」
「……えっ、?」
頭で理解が追いつかないまま、ナオちゃんの腕を掴んだ。
コメント
2件
うほ🦍うほうほ🦍好き。たっくん嫉妬しちゃったの可愛すぎ続き見に行きます