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ヘルメットを抱えたまま、少しだけ周囲を見回した。
さっき話してくれた先輩を見る。
恒はペットボトルを持っていて、ひろはギアの手入れをしていた。
「……あの、すみません。」
恒が顔を上げる。ひろも手を止めて、ちらっと視線を向けた。
ミナミは、少しだけ背筋を伸ばして言った。
「えっと、先輩ですよね?」
名前、教えてもらってもいいですか?」
恒は、ペットボトルのキャップを閉めながら答えた。
「恒。こうって読む。」
ひろは、工具をしまいながら短く言った。
「ひろ。」
ミナミは、ふたりを見て、ぱっと笑顔になった。
「ありがとうございます。恒さん、ひろさん。
これからよろしくお願いします!」
恒は、軽くうなずいた。
「よろしく。最初は大変だけど、慣れるよ。」