テラーノベル
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合鍵を差し込んで、noliの家のドアを開ける。
「seven!」
ソファに座っていたnoliは、すぐに席を立ってこちらへ駆け寄ってきた。
そばまで来ると、「会いたかった」と言わんばかりに、ぎゅっと抱きついてくる。
それを受け止めるように、優しくnoliの背中をさする。
「急にすまんな、noli」
「全然いいの。僕も会いたかった」
照れ笑いをしながらnoliは顔をうずめた。
「ん……そうかよ。」
顔が熱いまま目を逸らして、冷静を装う。
「久しぶりに二人でゆっくりしよっ?」
noliは華奢な手で俺の腕をひいて、丁寧にソファへ座らせてくれた。
荷物やつけていたアクセを適当な場所に置く。
一人暮らし用のソファは、成人男性二人で座るには狭く、noliは俺の膝の上に跨るように座った。
noliが膝に跨っているからか、いつもとは逆に上から見下ろされる構図になり、少しだけ心臓が跳ねてしまう。
比較的軽いnoliの体重が膝にかかり、膝の上にある細い胴体を、両手で優しく抱きしめた。
暖かいnoliの体温が服越しに感じられる。
「sevenから来るなんて珍しいね。どうしたの?」
無邪気に発せられた言葉は、少しのからかいと、純粋な心配が入っていた。
理由なんて正直に言えるわけもなくて、黙り込んでしまう。
noliは俺が黙り込んでしまっても、
「今日は甘えんぼだねぇ」
と可愛げに言いながら、頭を優しく撫でてくる。
「ちが、……っ」
耳まで熱くなってしまい、必死に抵抗しようとしたが、素直に嬉しい気持ちもあって言葉が詰まってしまった。
逃げ場が無くて、羞恥心に耐えかねて。
思わず俯いてしまう。
必死に熱を冷まそうとしても、顔はずっと熱を帯びているままだ。
「顔、隠さないで」
急に顎を指でぐっと上げられ、頭の位置を固定されてしまう。
お互いの吐息がかかる程の近距離。
息が止まって、何も言い返せなくなって。本当に逃げ場がなくなってしまって。
全身が汗ばんで、熱くなっている。
それでも動揺しないようにと、いつもみたいに、冷静に装おうとする。
「…っ……あ…」
でも。
無駄な足掻きだった。
心臓が速く波打って、さっきよりも言葉の詰まりがひどくなってしまう。
「やっぱ照れやすいね、seven?」
目の前にある、まっすぐで、こちらの逃げ場を更に奪うような眼差し。
胸がきゅーっとして、腰の辺りがゾクゾクする。
そんな感覚がずっと続いて、耐えられない。
羞恥心で目が潤んでしまう。
「弱すぎ、…かわいーね」
こんな情けない姿を見て、追い討ちをかけるように詰めてくる。
お互いの鼻の先が触れそうな距離。
胸の奥が酷く締めつけられるような感覚。
途切れることの無い、腰辺りの甘くて苦しい痺れ。
下半身が熱い。声が出ない。
一方的に責められて。
数分前のほんわかした空気は、一気に熱を帯びはじめていた。
「ねぇ、seven」
noliがそう言いかけた時。
いつもより少しだけ低くて、甘いnoliの声がやけに俺の頭に響いて……
理性の糸が切れた。
顎を指で固定されていた身体が本能のままに動き、いつの間にか、それまで胴体を優しく抱きしめていた両腕にグッと力を込め、noliの腰を強引に縫い付けていた。
そのまま自分の熱い腰を衣服越しに擦りつけ、欲のままにnoliの唇を吸うように奪った。
さっきまで上から余裕で責めていたnoliは、急な展開に息を呑み、ただ驚いて目を見開いている。
深くはせずに口を離すと、丸かったnoliの目は潤みはじめた。
少ししてから。
俺の首に細い両腕を絡めたかと思うと、向こうから唇を重ねてきた。
noliは舌を絡ませてきて、口と口との隙間から、生暖かい空気が溢れ、力の抜けた声が漏れる。
しばらくしてから、お互いが同じタイミングで舌を絡めるのをやめ、少しだけ距離を置いた。
それでもずっと見つめあっていると、noliは顔を真っ赤しながら呟く。
「ベッド、………行こ…?」
「、っ…あぁ」
…俺は堪えながら返事をした。
コメント
1件
ああ、読ませてもらいました……もう、ずっと心臓がうるさくて仕方ないです。 sevenが照れ隠ししながらもnoliに触れる手つきの優しさと、最後に立場が逆転するあの流れ、本当にドキドキしました。特に「ベッド、……行こ…?」のnoliの声、想像するだけで胸が熱くなります。二人の距離の縮め方、ひとつひとつの仕草が丁寧で、読んでいるこっちまで息が詰まりそうでした。続きが気になります。素敵な作品をありがとうございます🌷