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はい、あの、ね。金魂編をアレンジしてやるよってことでね、ちょいね、アレなね、とこがね、あるかもね
(──早朝。万事屋。)
カラン…カラン…。
神楽「おはようアル〜……って、銀ちゃんどこ行ったアルか?」
新八「いや、さっきまでいたんだよ。お団子食べてたし」
神楽「珍しく仕事行く気になったのかもアルな!」
(主:絶対そんなことはない)
???「あ〜、おはようさん。朝っぱらから元気だな、うちの連中は」
振り向くと、そこに立っていたのは――
金髪に光る侍。銀時と瓜二つの顔に、光を吸い込むような金の瞳。
金時「よぉ、新八、神楽。何ボケっとしてんだ?」
神楽「……だ、誰アル?」
新八「え、銀さん……じゃないですよね?雰囲気が……」
(沈黙の中、彩音が一歩前に出る)
彩音「……あんた、誰だ」
金時「おいおい、彩音まで。寝ぼけてんのか?俺だよ、“金時”。銀魂(ぎんたま)じゃなくて金魂(きんたま)だ」
彩音「……銀時はどこだ」
金時「ははっ、もう忘れたのかよ?お前らのリーダーは、俺だろ?」
(不穏な静けさ。空気が“ズレている”)
(数時間後、江戸の街)
神楽「……ほんとに皆、銀ちゃんのこと覚えてないアル」
新八「どの店の人に聞いても“銀時なんて知らない”って……」
神楽「彩音、どう思うアル?」
彩音「……あれは“アイツ”じゃない。銀時は、あんな冷たい目をしない」
(風に乗って金時の声が響く)
金時「おーい、団子買ってきたぞ〜。彩音、お前の好きなあんこだ」
彩音「……いらない」
金時「つれねぇな。……ま、いずれ分かるさ。お前の居場所は、俺の隣だってな」
(金時が背を向ける。背中越しの笑みは、銀時と同じ形で――まったく違う温度。)
(夜。彩音の部屋。首輪が月光を反射して光る)
彩音(心の声)「なんで……アイツの名前を誰も覚えてない?銀時、あんた……どこにいるの……?」
(彼女の視界の端、街のネオンが金色に変わっていく)
(看板、旗、服、全てが“金”の色に染まる)
彩音「……金時。お前、何をした」
(彩音が金時のもとへ)
彩音「……質問に答えろ。銀時はどこだ」
金時「“銀時”?誰だそいつ。お前、まだそんな妄想言ってんのか」
彩音「……黙れ」
金時「……お前、ほんと面白ぇ女だな。あいつの名前出してまで、俺を“偽物扱い”か」
彩音「当然だ。アイツはそんな風に笑わない」
金時「じゃあ、証明してみろよ。“あいつがいる”って。……できねぇだろ?」
(彩音が刀に手をかける)
彩音「“目”で見えないものが全てじゃない。私は、感じてる」
金時「……その目が気に入らねぇな」
(金時が刀を構える)
金時「だったら、その銀色の記憶、俺が上書きしてやるよ」
(激突。金色の刀が閃き、彩音の頬に浅い傷をつける)
彩音「ッ……!!」
金時「いい顔だ。……やっぱ、壊すのが惜しいくらい綺麗だな」
(手を伸ばし、彩音の首輪をひっぱり、頬に触れる)
金時「銀時の匂い、まだ残ってんのか。なら、これも――お前の身も心も金色に染めてやるよ」
彩音「……触るな……!」
(金時の手をはじくが、光が広がる)
金時「もう遅ぇよ」
(黄金の光が彩音を包む――意識が遠のく)
(夢の中。銀時の声が微かに聞こえる)
銀時『……彩音、バカ。そんな簡単に忘れんなよ』
彩音『……銀時……?』
銀時『俺はここにいる。……お前の首輪が、ちゃんと繋いでくれてる』
(目が覚めると、金時が隣に座っている)
金時「おはよう。ようやく目が覚めたな」
彩音「……ここは……?」
金時「お前の“新しい世界”さ」
(彩音の瞳が金色に染まっていく)
金時「言え。“俺が好きだ”って“俺以外考えられない”って」
彩音「…………(震える)…………金時が好きだ……あんた以外考えられない……」
金時「そう、それでいい。お前の口から“銀時”の名前なんてもう出ない」
(彼女の視線の先――外の街は完全に“黄金”に侵食されていた)
(――金色の街に、ひとすじの銀色の影が現れる)
銀時「いや〜、寝起きに金ピカって目ぇ痛ぇな……」
(銀髪をかき上げながら歩く銀時)
銀時「おい彩音。勝手に金メッキされてんじゃねぇぞ。いつからそんな尻軽女になったよ」
金時「……やっと出てきやがったな、銀髪野郎」
銀時「いやいや、お前こそよくやったじゃねぇか。江戸全部“金魂”とか、センスねぇな。イントネーション以外下ネタだろ」
金時「黙れ。お前なんざ、誰も覚えちゃいねぇ」
銀時「関係ねぇな。一人、覚えてりゃそれで充分だ」
(視線の先――金色の瞳の彩音)
銀時「ほらな。あいつの瞳の奥には、俺が映ってる」
(彩音が苦しそうに頭を抱える)
彩音「……銀時……アタシ……わから……ない……」
銀時「思い出せ。お前が誰を信じてたのか。お前の首輪、誰がつけた?」
彩音「ッ……あんた、だ……」
(彩音の瞳に銀色の光が戻る)
銀時「よく言った。俺の犬(ツレ)なら、最後まで噛みついてろ」
金時「ふざけんなァァァァァッ!!!」
(黄金の波が街を飲み込む)
銀時「……派手すぎんだろ、成金侍」
金時「てめぇに“本物の価値”を見せてやるよ!!!」
(木刀 vs 金刀、光が爆ぜる)
彩音「銀時ッ!!」
銀時「来んな、危ねぇ!」
彩音「黙れ!アタシも一緒に戦うって決めたんだ!!!」
(彩音の刀が金の光を切り裂く)
彩音「もう二度と‼︎銀色の記憶は、奪わせない!!!」
(金色の洗脳が砕け散る音)
金時「……やっぱり、オレはお前にはなれねぇか……」
銀時「おう、どんだけ磨いても中身スカスカじゃな」
金時「……へっ、でも一瞬は輝いてただろ、オレ」
銀時「まぁな。だが江戸は、金より“銀”が似合うんだよ」
(金時が笑って消えていく)
(静かな路地。彩音がふらりと座り込む)
彩音「……銀時、あの時……少しだけ怖かった。自分の中からあんたが消えていくのが。自分が自分じゃなくなっていくのが」
銀時「……バカ。お前が俺の名前呼ぶたびに、ちゃんと繋がってたよ」
彩音「……ほんと?」
銀時「おう。だって見ろよ、お前の首輪」
(銀時が指で軽く引く)(ここはこう…首輪をぐいってやって無理やり近づけてるとでも思っててくださいby主)
銀時「ほら、銀色に戻ってんだろ」
彩音「……ほんとだな」
(見つめ合うふたり)
銀時「これで忘れねぇな。俺の顔」
彩音「……うん。嫌でも、あんたの銀色が目に入るから」
銀時「おう、目に焼き付けとけ」
(頭を軽く小突き合って笑う)
神楽「銀ちゃーん!昨日の夢見たアル!全部金ピカだったアル!」
銀時「やめろ、トラウマなんだよ!」
新八「彩音さん、また首輪光ってますよ……」
彩音「……うるさい。これは“銀色の証”だから」
銀時「おい、なんか俺が変な趣味みてぇじゃねぇか!」
彩音「首輪をつけてる時点で変な趣味だろ。犬とか言ってるし」
銀時「おまッそ、それはアレだ。なんだ、その、アレだ」
彩音「ま、こういうのも嫌じゃねーけどよ」
(銀時が彩音に抱きつく)(もはや恒例行事だねこれby主)
彩音「おまッ何すんだよ暑苦しい」
銀時「…もう二度と離れんじゃねぇ」
彩音「あんたもな」
Foooooooo⤴︎