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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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演じる事が嫌いだ

人によってコロコロと顔を変えるやつが嫌いだ

思っても無いことを

軽々しく口にするやつが嫌いだ


皆嘘ついて

強い方に集まって

弱いやつをよってたがっていじめて

なにが楽しい


ほんとは

いじめたくなかった

許してほしい

ごめん


そんなんで許されるとでも思っているのか

強いやつが正義なのか?


大勢の人間で一人の人間をいじめてなにになる?


俺にはよく分からなくて

その子をかばうと

俺がいじめられた


そのストレスからか

俺は病気になった

頭が痛すぎて寝れない日も増えた

その原因は脳腫瘍

手術出来る位置にあったから手術することにした


もしかしたら記憶障害が起こることがあるかもしれないと言われた


俺には好都合だった

つらい記憶が無くなるんだろ?

でも


あの子に出会ってから

記憶を失うのが怖くなった




隣のベットの男の子は

どれだけ顔色が悪くても

平気だ

と伝えていた


でも

「…つらい…。」

とこぼしたのだ


俺のことを伝えると


怖くないのと聞かれて


怖くないと答えようとしても

言えなかった

君の事を忘れてしまうのは怖いと思った

なぜかは分からなかった


手術前 麻酔が効く直前まで

あの男の子のことを考えていた

「…忘れたくない。」




手術が終わり色々な検査をした

母が会いに来てくれたけど

誰かは分からなかった



元の病室に戻ると

見覚えのある男の子がいた

「大丈夫だった?」

と聞かれて

知り合いなのかなと思ったが覚えてなかった


その男の子をしばらく見ていると

青白い顔で

平気です

といっているのを見て


思い出した


「…演じてたっていいんじゃない?君は嘘を付いてるって苦しんでんのかもしれないけど…


俺には優しさに見えた。

偽りの自分とかはないんだと思う。


それも含めて

なんじゃない?」



嘘は嫌いだ


だけど嘘をつかないと生きていけない


みんながみんな本心ばかりを言っていては


争いが起こる


嘘は良くないけど


相手を思っての嘘なら


ついても良いのかもしれないと思えた


大切な人ができて


君のことを知れたから


たくさんの事を知ることが出来た


君が心から笑ってくれるなら


何度だって手を差し伸べて


照らしてあげようと思った




まだ気づいていない君へ

精一杯の感謝を




『ありがとう』

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