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(天童side)
中2の時、若利クンが部活にある人を連れてきた。
牛島「澤村ゆめだ。知ってるよな?」
ずっと、憧れていた。
俺より小さいのに頑張ってる君。
どこのポジションでもできる君。
白鳥沢のバレー部のみんなにとって、君…ゆめチャンは『みんなの』アイドルだった。
もちろん、ゆめチャンと若利クンが両片思いなのは知っていた。
少しの時間だけでも、みんなのゆめチャンだと思いたかった。
けどそれも長く続かないって、わかってた。
中3になってしばらくしたある日、若利クンは言った。
牛島「ゆめと付き合い始めた。」
わかってた。ずっとわかってたけど…
ゆめ「えへへ…!」
若利クンの横でずっと、笑ってるゆめチャンに。
俺はずっと前から。
好意を持っていたんだよ。