◇◇◇◇◇
本日、異世界37日目!
みんな、各地に散らばるんです!
毎晩会いますけど。
まずは、元皇王様とミラを見送るところ。
「ユメ!エマを頼むわね!」
「ユメさん!会いに来てね!約束よ!」
「はい、両方ともお約束いたします!」
「ふふ。ミラもエメも頼むわね!」
「は、はい。」
返事しちゃったけど、どう言う意味で言ってるんですか?
「それじゃ、また、お会いしましょうね!」
「ユメさん!絶対よ!」
わかってますから……。
「エメ!あとはよろしくね!」
「エマ!たまには、帰ってくるのよ!」
あー、行ってしまったね……。
まあ、近所なんですけどね!
「それじゃ、私の新しい部屋に来て!」
僕たちは、出る前にエメの新しい部屋、すなわち皇王様専用の部屋を見にいくことに!
「へー!これはすごいね。
シンプルだけど、豪華で広い!
王様の部屋って感じやな!」
「でしょ!ここに住む?」
「ははは。」
「わかってるわよ。でも、寂しくなるわね。」
「そうやね。」
「エメ!うちが責任持って、毎晩来させるよってに、心配せんでええ!」
「カグヤ様!心強いわ。ありがとう!」
そして、みんなでおしゃべりして、屋上に来てる。今から飛び立つところ。
エルザだけ隠密使えんから、僕がおんぶして、周りを囲むパターン。
僕だけは、隠密しない。
でないとめっちゃ怖いでしょ!
「それじゃ、いくな!」
「うん、ありがとう!また夜ね!」
カグヤ様号ジェットバージョンで、ウェスタウンに向かってゴー!着いた!
「カグヤ様!今日は普通に入るから、手前に降りてな!」
岩陰に降りて、隠密解除!
ここから、ダッシュ!忍者走り!
エルザもついて来られるように速度は落とし気味。
レベルが上がってるんで、さすがに全力疾走だと追いつけないようになってるみたい。
「みんな、今日は正式にこの街に入るんで、仮面を外して行きましょうか。」
「「「「承知!!♡☆」」」」
門に着くと、周りがざわついて、門番が慌ててこちらにやってきた。
「エマ公爵様!エルザ伯爵様!
お帰りなさいませ!
先日はありがとうございました。
街も平和になり、以前のように戻っております。
マサユメ子爵様と黒の軍団様も新代官様より伺っております。
ようこそお越しくださいました。
こちらから、街にお入りください。」
うわー、すでにVIP待遇やん。
ま、領主に領主代理やから、社長と副社長が来たみたいなのかな?しかし、情報早いな!
「エマ様!新代官様より、街に入られたら、まず、城にお入りくださいとのことです。
私は、代官様にお知らせして参ります。」
エマにとっては、かって知ったる我が家なんで、街のみんながあいさつしてくる。
さすがに話しかけては来ないけどね。
エルザもいるし。黒の軍団もいるし。
城さん着くとマーヤと侍女たちが出迎えたくれた。
「お帰りなさいませ!」
すでに城の中は綺麗になっている。
「マーヤ!もう大丈夫なの?」
「はい、皆さまのおかげで、侍女ともども元気になりました。ありがとうございます!
お部屋の方も準備できてますが、まずはお食事になさいますか?」
「お頭☆どうしますか?」
「それじゃ、お言葉に甘えて食事させてもらえますか?」
「はい、ただいま準備いたします。」
僕たちは、大広間に案内されて食卓に座っていると、料理が運ばれてきた。
「すごいですね!」
「はい!新しい代官様がいろいろ準備してくださいまして。」
「そうなのね。ありがたいわ。」
エマさん、そのしゃべり方!領主風なの?
本当はこんな感じ?
と言っていると、新代官様がやってきたようです。
「あれ?ルークじゃない?」
「エマ様、エルザ様、マサユメ様、黒の軍団の皆様、長旅お疲れ様でした。
ルークでございます。
この度、このハットリ領の代官に任命いただきました。よろしくお願いします!」
「そうなのね。よろしくね。これで安心ね。」
「はい!ルーク様でしたか。
安心いたしました。」
「エマもエルザもお知り合いなん?」
どっかで見たことあるような……。
「ルークは、次期丞相と言われている優秀な人ですわ。ルーカスのご子息ですよ。」
「あー、そう言うことか!
なんか会ったことあるような気がしてたんだけど、ルーカスさんのご子息か!
スッキリしたよ!
次期丞相の人を派遣してくれるなんて、ルーカスさんの配慮が半端ないね。」
「いえいえ、次期丞相など滅相もないですよ。
父親にはいつも叱咤されていますから。
それと、父から、マサユメ様には感謝しても仕切れないと伺っております。
本当にありがとうございました。」
「あ、そんな大したことしていないのにすいません。
あと、エマ!そのしゃべり方は何なん?
笑えるからやめて!」
「えー!お頭〜☆ひどい!
ちょっとそれっぽくしてたのに〜☆もう!」
「それでお願いします!笑」
「仲がいいですね。エマ様のこんな砕けた感じは初めて見ました。」
「あ、やっぱり、さっきのおすましさんが普段のエマやったんや。笑える〜!」
「ふふふ。」
「エルザ!笑うな!もう!
それはそうと、ルーク!
私は、お頭と冒険に出かけるからそのつもりでお願いね。
代わりはエルザがやってくれるからね。」
「はい、全て承知しておりますよ。
ご安心していってらっしゃいませ。」
「あ、いろいろ準備ありがとうね。
ルークも一緒に食事すれば。
話したいこともいろいろあるしね。」
「はい、それでは、遠慮なくご一緒させていただきます。」
ルークさんもルーカスさんのご子息というのがわかるくらい優秀だ。
いろいろ先回りして、行動してくれてる。
本当に安心、安心。
エルザもがんばってね。
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