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第8話「その哀には愛があるのなら。」
ひ「かみとさん、?」
か「…なに?」
ひ「最近様子変ですよ…?」
か「そうかな、?」
たしかに俺でもわかる。最近体が重い。吐き気などもある。立ち眩みやめまいもする。
ひ「一回休んだほうが…」
か「でも、迷惑かけられな いし、」
ひ「休も…?ね、?」
俺は迷った。いくら大好きなひなのの頼みだからって活動を休むと来週に控えたCRカップの関係者に迷惑になる。そして影響が出る可能性だってある。けど、ひなののいうことも守りたい。そんな感情がごちゃまぜになって僕を惑わせた。
ひ「病院行こ?」
か「…うん」
そうして僕らは病院へ向かった。
医者「これは…起立性調整障害ですね、」
か「起立性調整障害…?」
医者「はい、おくすりなどだしますね」
か「わかりました、」
医者いわく、起立性調整障害とはめまいや立ち眩みなどで体調を崩すらしい。思春期に多い病気の一種だ。
か「ひなのにはなんて伝えようかなぁ…笑」
か「ただいまー」
ひ「ん、おかえり〜」
か「どうだった?」
か「起立性調整障害ってやつらしい」
か「死にはしない、」
ひ「よかった、」
ひ「今日はゆっくり休も?」
か「うん、」
か(病気治ったら指輪渡そ、)
それから僕らはいろいろなことがあった。時には喧嘩したり、時には一緒に泣いたり。笑いあい、支え合った。そして4ヶ月後─
か「ひなの」
ひ「なに?」
か「僕と結婚してくれないか?」
ひ「え、?」
か「だめ、?」
ひ「…ばかぁ…」
ひ「またせすぎだよ…」
か「ごめん。」
ひ「私で良かったら…お願いします…」
彼女は泣いていた。だから僕はそっと抱きしめた。温かい、けど冷たいようなそんな感覚。それが僕とひなのを繋いでいた。そこから二週間後、ぶいすぽ事務所に訪れた僕たちは─
ひ「運営さん」
運「何でしょう?」
ひ「私、橘ひなのはぶいすぽを卒業します。」
運「あ〜ってことは結婚したってことですね?」
か「はい、」
運「配信活動は続けられる予定ですか?」
ひ「今のところは続けたいです。」
運「ならサポートを続けますね」
ひ「ありがとうございます!」
そして1ヶ月後。僕らは今幸せがあふれる場所にいる。なぜならそこは─
牧師「いついかなる時も、愛し合うことを誓いますか?」
か・ひ「はい。ちかいます。」
牧師「では誓いのキスを…」
チュッ
ぎ「おめでと〜!!」
らっ「おめでと〜」
の「おめでと〜泣」
らっ「いや〜いいねぇ」
か「らっだぁさん今日はありがとうございます」
らっ「幸せにしてね!」
か「はい!」
ひ「だぉも早く見つけなね!」
らっ「それ以上は禁句ですよ〜」
の「ひなのちゃんおめでと!」
ひ「ありがと〜」
の「まさか僕より先とはね〜」
ひ「え、でもだるまさんは?」
の「結婚式来週だも〜ん」
の「じゃあお幸せに〜」
ぎ「お!おれあぽや!」
ひ「厄介うるさい。」
か「だまってよぎるくん」
ぎ「辛辣!?うぇ〜んらむち〜」
ぎ「2人がいじめてくるぅ〜」
ら「ぎるくんがわるいよ?」
ぎ「らむちまで〜」
ひ「てぇてぇ〜」
か「激しく同意」
か「最高の結婚式だね」
ひ「うん!」
か「じゃあ戻ろうか」
ひ「だね!」
こうして僕らは”夫婦”としての第一歩を進んでゆくのだった。
つづく