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カンヒュ短編小説集

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カンヒュ短編小説集

1 - 第1話 「流星と約束」

♥

60

2025年03月06日

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こんにちは、イグアナです!


今回は、


「文章を書くのを上手になろう!の会」


です。


内容は、


①AIさんにお題を決めて貰う。

②一度書いてみる。

③AIさんの指摘を受けて追加で書いたり消したり。

④ある程度完成したらここに投稿する。



といった流れです!


なので、

「本当にAIは無理!!!」

って人は見ない事をおすすめします。


コメント欄に皆さんのご意見もお待ちしてます!


もうじゃんじゃん指摘してってください!


あ、あとリクエストもお待ちしてます!


世界観や年代、登場人物と話の雰囲気を書いてもらえれば嬉しいです!


それではどうぞ!



⚠️注意⚠️

・史実一部改変

・微🇯🇵🇺🇸





















「俺、月に行きてぇんだ。」


1960年代、戦後の世界は宇宙開発に夢中になっていた。 ロケット開発が世界各国で行われ、月に行こうと躍起になっていた。 しかし、現実はそう甘くなく、失敗続きの日々。 発射に失敗したり、空中で止まり海に落ちたり等、月に行くのには程遠かった。





夜空の星々が降り落ちるように眩い光が空を包んだそんな夜。 秋の空は空気が澄み、月がよく見えた。 アメリカは会社を飛び出してある河川敷に来ていた。 この地域は周りから隔離されただいぶ田舎な場所だったため、心身を休ませるには最適だ。 草の匂いが鼻を通る。 何も考えずにただただ歩く。 何も考えたくなかった。


しばらく歩いていると、土手に人影が見えた。 一瞬背中に寒気が走る。 しかし、月明かりに照らされた顔をよくよく見てみると、夜空を見上げているようだ。


「何してるんだ?」


ふと声をかけた。 彼は絵に描いたように肩が跳ねていた。


「…え…と……、…暇潰し……?」


おどろおどろしながらも目を合わせて話してくれた。


「そうか。」


アメリカは無意識に彼の隣に同じように寝そべっていた。


「……、お前、名前は?」

「…、…日本……です………。 貴方は…?」 「…俺はアメリカ。」


名前を交換し合った。 そしてアメリカは夜空を見上げながら日本の顔を見ることなく話し出す。


「…俺、ロケットの開発会社で働いてるんだけど、 ……、…それで、月に行きてぇんだ。」


そう、アメリカはロケット開発会社で働いていた。 失敗ばかりの研究に嫌気が差し、この土手に来た。


「そう…なんですか……、…壮大な夢ですね……。」


彼の返事は何とも質素なものだった。 まるで興味を示さず、本当に他人事のようだった。


そこから何も会話を交わさない時間が続き、1時間が経とうとしていた。


「……、…そんじゃ俺帰るわ。」

「…分かりました、気をつけてください。」


立ち上がって土を払い、帰路に着こうとした時、


「…、あの……俺多分明日もここにいますから……。」


その言葉に歩みが止まる。 そして振り向いて、


「おう。」


そう微笑んだ。





その日から、次の日も、また次の日も、アメリカはあの土手に赴いた。 彼は言う通り毎日あの場所に居た。 そして、彼らが集まるのはいつも夜だった。


「…私、元々旧日本軍の歩兵だったんです。」


予想できない言葉だった。 彼が珍しく自分から話しだしたと思ったら、そんな過去があったとは。


「…そう…か……。」


その言葉にはアメリカも言葉が詰まる。 それもそのはず、15年前までは日本とアメリカは戦争をしていたからだ。鉄砲を撃ち合って、命を奪い合っていたのだ。


日本はそんなアメリカを構わずに話す。


「それで、私も夢があるんですよ。


宇宙に行って地球を見てみたいんです。」


アメリカの目が見開く。 アメリカも日本も目的は違えど同じ”宇宙に行きたい”という夢だった。


「…戦争をしていた身ゆえ、ずっと洞穴に隠れていたんです。 だから、広大な世界を見てみたいな…と。」

「…いい夢だな。」


夜空を見上げながら目を細める。 すこし無言の間が流れる。 それを打ち破るようにアメリカが言った。


「今日は15夜だってな、綺麗な満月だ。」 「確かに…、とても綺麗です。」


こんな雰囲気でアメリカと日本は共に毎日土手で夜を過ごした。







ある日の夜。


「……、アメリカさん…、すこしお話があるんですけど………。」

「…ん……?」

「前、私が歩兵だという話をしましたよね、……その事なんですけど、 戦時中に傷を負った際にバイ菌が入ったみたいで、私、段々体が動かなくなってるんです。」


それには思わずアメリカも体を起こす。


「えっ……、それってどういう………。」 「言葉通りですよ、神経が段々やられてるんです。 今は左手の指先と、右脚の指先が思うように動きません。」


日本は泣くこともなく、ただ心ここに在らずというように話していた。


「それで、…臓器も止まる可能性が大きいと……、…それで、ここに来れなくなってしまうかもなので、先にお伝えしておきます。」

「…ッ病院には…!?」

「もちろん行っています、というか入院生活ですね。 夜は抜け出してここまで来ています。」

「治療は!?」


日本は静かに首を横に振った。

アメリカはどうしてもその現実が受け止めきれなかった。 母国が、彼を苦しめたのだという現実が。


「………、…なんでここに来るんだ?」

「そりゃあ……」


日本は立ち上がり、


「あんな白い壁白い床の部屋に閉じ込められるなんて耐えられないし……、


それにこんなに自由で美しい世界があるのですよ、楽しいに決まってるじゃないですか!」


そこで初めて彼の笑顔を見た。 両手を広げ、この世を思う存分に楽しんでいるそんな笑顔。 死ぬかもしれないのに、どうしてこんな笑顔を浮かべる事が出来るのだろう。


「……おっと、もうそろそろ帰らないと……、それじゃあまた明日。」

「……あぁ…。」


その日は食べ物の味がしなかった 。







もう一度、15夜が回ってきた日。


「……アメリカさん………。」


日本の声はいつもよりも沈んでいて、どこか躊躇するような声だった。 目も合わせてくれなくて、いつもの柔らかい雰囲気とは程遠かった。


「……、…多分、明日から…会えないかもです。」


突然言われたその一言。 来て欲しくない日が来てしまった。 まだ1ヶ月しか経っていないのに、心構えをするには少なすぎる日数だった。


「…医者にあと数年は持つと言われていたんですけど思った以上に進行が早くなってしまって……、…予想では明日から長距離の歩行が困難になる……と………。 …あぁ…、涙が………。 アメリカさんの前では泣かないって決めてたんですけどね……笑」


時々嗚咽を漏らしながら、引きつった笑顔を浮かべる。 アメリカは何を言えば良いのか分からなくなった。 喉が縛られたようで、頭も真っ白になった。


そんな日本にアメリカの体は無意識に動いていた。





ギュッ





「…一緒に宇宙に行こう。 それまで待っていてくれ。」


アメリカは泣きながら日本を抱きしめていた。


「……、…えぇ…! 一緒に行きましょう…!


…そうだ、指切りをしましょう…!」

「ゆびきり?」

「約束するんです。 ほら、小指をだして。」


言われるがまま、小指を出すと日本の小指を絡ませてくる。


「ゆ〜びき〜りげんまん、うそついたらはりせんぼんの〜ます、ゆびきった!」


日本は目元を拭い、立ち上がる。


「ちゃんとお見舞い来てくださいよ…!」


それだけ告げ、日本は走り去っていく。

空を見上げると、満月が照らす明るい空にそれをも凌ぐ流れ星が1本流れた。
























「……つい先程、日本さんは亡くなられました。」


看護師がアメリカに告げる。


信じられない。 まだ、一緒に宇宙に行けていないのに。 地球を見れていないのに。


“ゆびきり”をしたのに。


手が震えて、思うように足が動かない。 アメリカは病院を飛び出して家に帰った。病院を飛び出してからは周りが何も見えていなかった。ただただ悔しくて、悲しくて、嫌だった。そして家についた途端 大声で泣いた。自分のせいで、彼の望みを叶えることができなかったと。頭がぐちゃぐちゃになって何も考えられなかった。 涙が枯れて出なくなるまで泣いた。 それでも、悲しさは無くならなかった。







その日から、徹底的にロケットの開発を進めた。 こんな所で止まっていたらきっと日本は怒るだろう。 それに、”一緒に”の約束は守れなかったけれど、せめて死後の世界で日本に地球の写真を見せれるように。 まず、今までの失敗したロケットの同じ場所を提示した。 それから思いきってエネルギーの元を変えてみた。 けれど、失敗も多々あった。 改良しても改良しても飛ばなくて、人を乗せることは不可能に近かった。 しかし、日本に、宇宙を見せる為にも、約束を守るためにも、諦める訳にはいかない。









「アポロ号が、月に到着しました!!」


その言葉で会社内に大きな歓声があがる。 ハイタッチをする者や、嬉しくて泣いてしまう者まで。

やっと、念願の夢が叶ったのだ。

その事実は世界的に報道され、歴史に残るぞ、と各地で言われていた。

中継で映像が映ると、地球が見えた。


“地球は青かった”。


アメリカは日本との写真を静かに見つめ、


「ほら、約束果たしたぞ。」


涙が溢れるのを必死に堪えながら、夜空に向かって笑みを浮かべた。





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コメント

2

ユーザー

こういう儚い系のお話凄い好きです…🥹‎

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