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――スタッフSの記録メモ(仮眠時間編)
【PM 2:10 楽屋・仮眠タイム】
撮影とインタビューの合間、1時間の休憩が設けられた。
控室に戻った3人は、いつものようにくっつきながらソファに座り──気づいたときには、こうなっていた。
藤澤さん(ベース)
→ 床に敷いたマットに大の字で寝る。おそらく一番最初にダウン。
→ 安定感抜群。まるで「ベッド」として用意されたかのような落ち着きぶり。
若井さん(ミドル)
→ その上にうつ伏せで乗っかる形で寝ていた。
→ 藤澤さんの背中に顔をうずめて「安らぎ」状態。背中の凹凸がちょうどいいらしい。
大森さん(トップ)
→ さらにその上、若井さんの背中に横向きで寝そべっていた。
→ バランスが絶妙すぎる。よく落ちないな?という謎の安定感。
まさかの三段重ね仮眠。
布団じゃない。ソファでもない。人の上に人が乗り、その上にまた人が寝ているというこの状況。
【PM 2:15 スタッフ騒然】
「え、ちょっと待って、見て……」
と、メイクさんがスマホを落としそうになる。
マネージャーが一言、「……またやってる」とため息。
前科ありと予想できる。
【PM 2:30 微動だにせず】
奇跡的に誰も崩れず、呼吸のリズムもピタリ一致。
まるで芸術作品のような“立体ミセス”。
しかも若井さんが寝言で「んふ、ぬくいな……」とか言ってたのが地味にじわる。
大森さんは表情がふにゃふにゃで完全に幸せそう。
藤澤さんは下敷きなのに、まったく起きる気配がない。ベース魂を感じた。
【PM 3:00 起床=崩壊?】
時間になり、マネージャーが声をかけた瞬間──
上から順に 「ごろっ」「ぐしゃ」「うわっ」 という音と共に崩れ落ちる三人。
大森「うえっ、どこ!?」
若井「ぐえ、顔つぶされた……」
藤澤「……(顔の上に2人分の重みを受けたまま静かに再起不能)」
スタッフ全員、爆笑。
【結論】
仮眠は縦に積む系バンド、なかなかいない。
けど本人が幸せならOKです。
コメント
1件
てぇてぇです … ( 初コメ失礼しました ! )