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ある日の夕方。気温30度超え。
けだるくうちわをあおぐ若井の目の前で、突如、静かに立ち上がる男──藤澤涼架。
藤澤「……ねぇ、ちょっと風、ある?」
大森「え、窓開けてるから……あるっちゃあるけど。どうしたの?」
藤澤「よかった……」
そう言うと、藤澤、ゆっくりと両手を頭上に掲げ──
藤澤「……風鈴になります」
若井「…………」
大森「……はい?」
藤澤、無言で手を“しずかに吊るされている風鈴”ポーズに。
目を閉じ、風が吹くたびに──
藤澤「…チリン……」
若井「いや、音、口!?」
大森「風感じて自動で鳴ってるの!?ていうかなんで風鈴なの!?」
藤澤「…チリン……ちりんちりん……
……この音を聞くと、涼しくなるでしょ……?」
若井「気持ちはわかるけども!?」
大森「むしろ“汗だくの風鈴”とか前代未聞なんだけど……」
藤澤(風を感じながら)「…ちりり……風鈴の魂……いま、ここに……宿ってる……」
若井「宿らなくていいよ!?そのままソファで休んでなって!!」
大森「そっかついに…メンバーが風鈴まで成長したか(?)」
藤澤「……藤澤風鈴、夜9時に自動消灯しますので……」
若井「そんな機能付いてるの!?」