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それは、寒い冬のことでした
12月最後の日、その年が終わるまであと数時間
街を歩けば正月の飾り付けが光る綺麗な終わり
その日、1年が終わると共に
1人の少女の人生が終わりました.
雪菜「あしたはきーっとはれるよね」
「らんらんらーんっ♪」
私「相変わらず元気ね」
「天気予報は雪だったよ」
雪菜「えぇーっ!?うそっ!」
私「嘘じゃなーい」
雪菜「もおー…今日は雨、明日は雪…って、最近天気悪すぎない!?」
私「別に雪はいいじゃない、綺麗だし
積もったら雪だるま作れるじゃん」
雪菜「楓ってさぁー…」
私「ん?」
雪菜「変なとこ お こ ち ゃ ま だよね」
私「おっ、喧嘩する?」
雪菜「キャーっ!こわーいっ!」
そう逃げて、走り抜ける雪菜の背中を
わたしも追い抜けばよかった .
あぁ、雪菜 .何処にいるの?ねぇ.雪菜
あの時の天気予報.外れたよ。
雪菜のすきな.晴れだったよー。
私ね.雪が好きだよ。
雪菜とは真逆だったなあー。
何処にいるの?雪菜.
天国って本当にあるの?
ねえ.教えてよ、また質問するからさ
聞いて、聞いて、ゆきな。
雪菜.それは雪の様に
純粋で
綺麗で
美しい
名前に似つかわしい真っ白な可愛い子でした
でもあの日、暗闇に光を照らすトラックに
赤く、黒く、染められてしまったのです .
私を置いて.雪世界に溶けていってしまったのです。