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kgty
書きたいところだけ
センシティブが1mmくらいある
プロフィールに一度目を通してから読んで下さい
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冬に待ち合わせをするかがみもちの話
当たり前に付き合ってる
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『さっぶ、カイロ持ってくれば良かったな』
30分前、大丈夫だろうと思い家を出た自分に苛立ちをする。今日は社長とご飯を食べるという約束があり、集合場所の駅前にいる。前日に迎えに行くという連絡が来たが、何の変哲もない住宅街に見たこともない高級車が来ては困るので集合場所を決めてもらった。
楽しみな気持ちが出過ぎたあまり、待ち合わせ時間の1時間前に着いてしまった自分は付き合いたてのカップルのようだ。実質そうなのだが。
『どうしよっかなぁ、』
ぶわりと頬に熱いものが触れる。反射的に後ろを向くと、彼がいた。
「お待たせしてしまったようで、ココアを買ってきました。」
『別に…先に着きすぎただけだし、』
「おや、そうですか」
笑いながら渡してきたそれは温かくて。ココアを飲もうとする僕の頬を撫でる手はさらに頬を熱くした。
『社長?いつまで触っているつもりですか』
『ここ外なんですけど』
「……」
『社長ってば』
「…ふむ、どうしましょうかね」
『えぇ、』
「社長じゃなくて、名前で呼んでくださいよ」
「せっかく二人きりなんだからね?刀也」
そう言って、頬にあった手を唇の方へと動かす。そういうムードが一度できると従わない余地などなくて。腑抜けた声しか出なくなる。
『か、』
「…か?」
『かがみ、さん』
―――
『あの、なんか言ってくださ』
一瞬で彼のまつ毛が視界いっぱいに見えた。唇に温かい感覚が伝わると思えば、離れていく。
「では、車に乗りましょうか」
『…はい』
冬、人前でも堂々とイチャつけるカップルの気持ちが、少しだけ分かった気がする。
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kgmからどうしてもキスされたいtyの話
同棲
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最近。剣持さんの様子が変だ。
2人で買い物をする時にリップクリームのコーナーをよく見るようになった。気に入ったものは頻繁に塗るようになった。
夜によく寄ってくるようになった。 眠いのかと聞くとううんと答えた。
2人きりになりたがるようにもなった。
剣持さんって恋人にはこんななのか?とも思う事もあったが、真相は分からないままだ。
疑問には思いつつも当の本人には聞けないでいた。
―――
その日の私は本を読んでいて、剣持さんはいつものように私に寄りかかっている状態だった。
ちらりと剣持さんを見ると、目の下に睫毛がついていた。本をパタリと閉じて身体の向きを変え
「剣持さん」
と声をかけると肩がぴくりと反応をしながらはいと返事をした剣持さんに 少し失礼しますねと断りを入れて目の下に触れる。
すると、剣持さんは目をきゅっと閉じた。
一瞬、頭の上に?が出てきたが 、これまでの事と合わせ。嗚呼、そういう事ねと。
ふにゃりと柔らかい感覚。
鼻の抜けた可愛らしい声。
保湿のされたぷるぷるの唇。
全てに愛おしさが溢れる。
角度を変えながら何度も触れるだけのキスをした。そうしていると、剣持さんは背中に手を回して服を掴んだ。
「(これは、期待してもいいのでは?)」
「ね、口開けて?」
『…ぁ』
従順に従う剣持さんの小さな口からちろりと見える桃色の舌。
こんなにも可愛い恋人からのお誘いに、
がっつかない男はいるのだろうか。
それでも、誰にも渡す気は無いのだが。
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事後の彼シャツ系かがみもち
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剣持さんやベッドの後処理をした後、自分もシャワーを浴びる。気絶するような形で終わってしまったのでまだ寝ているだろう。明日の仕事は午後からなのでゆっくりと寝ていようか。
そう考えているとシャワーから上がっていて、寝室の戸を開ける。
「?」
「剣持さん?」
『…くふふっ』
ベッドの中心が膨らんでいる。枕以外に特に何も無いベッドだからこそより居場所が強調されていて、可愛らしい笑い声が聞こえる。
「隠れられているとお思いですか?」
『わっ!』
上からがばりと覆い被さるときゃらきゃらと笑いながら剣持さんが布団から顔を出す。
「まるで冬眠している様ですね。」
はらりと布団をのける。と、見えるのは私のYシャツを着た刀也さんが出てきた。予想外の事に唖然としてしまう私を上から見下ろす彼の表情はむふんと効果音が聞こえてきそうだ。
『びっくりした?ふふっ』
「少し、驚きました」
『そうでしょうそうでしょう』
「正直勃ちました」
『え、はぁ?!』
一気に赤くなった剣持さんは本当に可愛らしい。加虐心をより掻き立てる。
『…ゃ…さっきシたばっか、』
小声ながらもそう呟く彼の顔は更に赤くなる。どこまで赤くなれるのか今度試して見たいくらいに。
「すみません、でもこれは九割剣持さんのせいかと」
そう言って腹の辺りにキスをする。
『一割どこ行ったんだよ、』
「では、第二ラウンドといきましょうか」
『こっの、、野郎がぁ、』
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割烹着姿の彼女系かがみもち
同棲済
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夜風が肌を冷たくさわると共に夕飯の匂いが鼻をすんとさせる。今日の夕飯は何かなと妄想が膨らむ。何を食べてもいい口ではあるが、欲を言うならば今日は和食が食べたい日だ。
エレベーターに乗り、ボタンを押す。
「ただいま帰りましたー、」
ご飯の匂い。リビングからの扉が開く音が聞こえる。
│※視点変わります
『お帰りなさい、ハヤトさん』
『えっと、あの…ご飯はそろそろできるのですが、』
指をするりと絡ませながら、段々と下を向いていってしまう。
『……ご飯にする?お風呂にする?』
『それとも、………僕?』
「………先にご飯を頂きます」
『、!』
『へ、変なこと言ってごめんなさい、ご飯ですね。リビングで待っててください』
「変なことじゃないですよ。」
「その後、一緒にお風呂に入りましょう」
『ぇ、』
「刀也さんは最後に、沢山です」
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毛について話すかがみもち
名前呼び・もちが照れない
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「刀也さんって、薄いですよね」
『……はい?』
「あぁ、すみません。主語がなかったですね」
「えっと、陰毛のことです」
『はあ、突然ですね』
『比べる対象がないのであまり分かりませんが、ハヤトさんから見たら薄いんですね』
「ええ、まあ、色の濃さとか量共に」
『そういうハヤトさんは生えてませんよね』
「そうですね、脱毛しましたから」
『ええ?それはどうして?いつからですか?』
「そんなに上がるものですか?」
「…いつからと言われれば刀也さんとお付き合いを始めた頃に、生えていると気になるかなと思いまして」
『僕?』
「はい。一般の男女のセックス事情で女性の方は過半数が陰毛が気になるという記事を昔に拝見しまして、ならば私もするべきかと。」
『へぇ、わざわざありがとうございます』
「いえいえ。刀也さんも脱毛したくなりました?お金出しますよ」
『えー、そんなに気にしたことないからな、』
『…ハヤトさんはつるつるの僕の方が好き?』
「おや、やはり興味がおありで」
『少しね。質問に答えろ』
「どちらの刀也さんも好きです、が。つるつるの刀也さん、非常にえっちですね」
『一言多いわ。ねぇ、お金出してくれるの?』
「勿論。幾らでも出します」
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共依存監禁?
少し長いかも
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「お昼ごはんはラップしたのが冷蔵庫にあるので、チンして食べて下さいね」
出かける前の母親のように話すのはハヤト。
加賀美インダストリアルの社長である。
『はい!』
朝から元気よく返事をしたのは刀也。
ハヤトの恋人である。
「それと、インターホンが鳴ったりしても」
『出るな。ですよね?』
『ほら!遅刻してしまいますよ!』
「はいはい。刀也さん」
『なんですか?』
「…これは、行ってきますのちゅーです」
「なるべく早く帰りますので」
パタリと閉じた扉の前には紅く染った刀也が1人。その身体には無数の薔薇が咲いている。
治る前につけられるそれはハヤトのものだという証でもある。
―――
『ハヤトさんまだかなぁ』
この部屋には時計もテレビもない。テレビに関してはないと言えば嘘になるのだが、極端に言えばないというのが正解だろう。ハヤトがいる時にしか使えないようになっている。
料理に関してもそうだ。この家に住む前の刀也はよく料理をしていた為、ハヤトにも振舞ったりしていたが、住んでからは刃物は全て触らせてくれない。
では、刀也は1人の間何をしているかと言うと、何もしていない。あるとなれば、寝る事やハヤトの帰りを待つことくらいだ。ハヤトが外から持ってくる玩具はすぐに飽きてしまう為、クローゼットに溜まりっぱなしだ。それでも捨てないのは刀也の気分で使う時があるからである。
『ちょっとだけ寝よ、』
そう言って刀也はハヤトとの寝室へ足を運んだ
―――
「はぁ、帰りたくなってきた」
そうため息を零しても仕事をこなさなければ始まらない。仕事自体は好きだし、刀也と一緒に暮らして行くためにも着々とこなしていく。
ハヤトの帰りたい発言は今に始まったことでは無い。更に、原因を作ったのはハヤト本人。無数に設置されたカメラに映るのは愛する刀也。それを見るハヤト。自分で自分の首を絞めているようなものだ。
そこに見るからに焦った秘書がハヤトの名前を呼んだ。
―――
苛立ちながらも帰路に着く時刻は23時。
最悪だ。12月の大事な時に限ってトラブルが発生してしまう。社長たるものこのような事態にも冷静に対応しなければならなかった。
法に触れないギリギリの速度で車を走らせる。そのままエレベーターまで走り最上階のボタンを押す。 チンという音と共に出て、家の鍵を開ける。
「刀也さん!」
―――
驚いた。玄関には小さくくるまり寝ている刀也がいた。快適とは言えないそこにすよすよと寝ている彼を包んでいるブランケットはハヤトがよく使っているものだった。
「なんでこんな可愛いんだ、」
すっかり冷たくなっていたハヤトの手で触れると身体がぴくりと反応する。
『ん、…おかえり、ハヤトさん』
「ただいま帰りました、遅くなってすみません。」
『らいじょうぶ、んふ、つめたぁ、』
「シャワーを浴びてきますので、リビングで待っててください」
『ん。わかった』
そうして私の手から離れる刀也さん。少し不安定に、ぺたぺたと歩く足首には暗い藤色の輪が1つ。
―――
『はやいね』
「急ぎましたからね」
『ハヤトさん。きて』
「はい」
『ぎゅってして』
「いくらでも」
『寂しかった』
「すみません」
『ちゅーして』
「分かりました」
―――
『ハヤトさん』
「はい?」
『好き』
「知ってます」
『大好き』
「それも知ってます」
『愛してるから』
「私の方が」
『僕から離れないでね?』
「いつまでも」
―――
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約半年程消えてました。現在進行形で書いてる二作品が終わり次第、気まぐれで短編を書いていくつもりです。いつかはテラーではなくpixivの方で活動したいなと思っています。
ではまた
おわり