🦍社二次創作
戦争系
「そのコトバを俺は知らない」
第6話 滅亡
「ははは…みーんな、弱いなぁ…」
ナイフを振り回しながら歩き続ける。
空には、暗い街を照らすように月が輝いていた。
街にこっそり潜入しよう。
そう思い、近くの泉で顔を洗い、こっそり別の家から盗んだ服に着替える。
元着ていた迷彩の服でナイフを綺麗に拭き、ナイフケースにしまってポケットに入れた。
見た人を全員ナイフで刺す。
それだけだ。
目指すは塔。軍隊の全てが凝縮されている。
戦争犯罪者?そんなの関係ない。
中に潜入し、一つずつ、フロア毎に潰していく。
「いいか?人を思いやれる人間になれ。」
「おもいやる?」
「ああ。このナイフは、簡単に使っていいものじゃない。おんりーが、本当に必要な時が来たら、使っていいんだよ。」
「…うん、わかった…お父さん。」
綺麗なナイフは、輝いていた。
血がついたナイフを宙に投げ、振り回す。
最上階に着き、司令長室に入る。
「こんにちは、ドズルさん?」
「…ふふふ…よく名前なんて知っていたねぇ。道中の兵士を脅して吐かせたのかい?」
「ご名答。」
「…おんりー…」
「で、要求を提示しにきました。」
「…わかった、穏やかに話し合おう。ナイフを出して?」
「…無理です。これは、お父さんから貰った大切な物なので。」
強く、ナイフのグリップを握る。
「…うーん…それじゃぁ…君と僕が戦って、勝った方の要求を呑むというのはどう?」
確かに、それなら実力勝負だ。
負けたのなら、要求なんていくらでも聞く。
「それならいいですよ。明日の午後3時、ここの屋上で戦いましょう。」
「大人なら、銃みたいな汚い手は使わないでくださいよ?」
席を立ったので、そう聞く。司令長は、にやっと不敵な笑みを浮かべ、
「…上等だよ」
と返してきた。
ナイフを研がせてもらって、ゆっくりとメンテナンスをする。
睡眠時間は勿体無い。寝ている間に殺されるのも嫌だし。
最終決戦。自分は、ここで勝ったら戦争を終わらせる。負けたら、要求を呑み、
国を滅亡させる。
次回 今日のどこか
コメント
2件
おんりーさん強いなー 南と北の戦争って言ったら、南北戦争しか出てこんのやがw
勝ったら戦争が終わって負けたら滅亡...!? なんか...壮大ですね...(???)