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叶『』 葛葉【】
叶side
いつもどうりの練習メニューをこなしていると、隊長から集合の指示が出た。
「お偉いさん方の決定で、一週間後、隣国と戦争になりそうだ。本格的に今日から、準備を始める。腹を括れ、死ぬ覚悟もしておけ。俺らは兵隊として戦場に赴く。」
ザワザワとした隊列内の人間と同様に僕は不安を抱えていた。
(戦争?死ぬ?一週間後に?)
いきなり過ぎて頭が追いつかなかった。
なんせ僕はまだ若かった、死ぬ覚悟なんて直ぐにできるはずなんて無い。戦場は此処だ、僕の家も無事では済まないかも知れない…サーシャには何と伝えれば良いのか?
やっと一人ぼっちではなくなったのに。孤独のまま死ぬのか…
わらわらと僕の頭に不安が募っていく。
最近やっと楽しくなってきた帰り道も、今日はまた一人ぼっちの時と同じ様に、白黒に戻っていた。
葛葉side
『ただいま…』
叶が帰ってきた。
俺は毎日叶が帰ってこれることに嬉しく感じていた。
【おかえり〜】
今日も無事…に…??
叶が玄関から出てくると。叶は何とも言えない、悲しそうで、寂しそうな、そんな顔をしていた。
【どうした?何かあったのか??】
俺はまた何か有るのかと、不安が募る。
また叶は居なくなってしまうのか。俺は何かしたのか…
有りもしないそんな事がふつふつと頭の中から溢れてくる。
(有りもしないじゃ無い。あって欲しく無いだけだ…きっと、俺はまた叶を無くすのが怖いんだ……)
いくら今回転生先の叶と再会できたとしても、また次出会えるかは分からない。保証なんて何処にも無かった。
叶は無理に笑った。
『ん?なんにもないよ〜…今日はちょっと疲れちゃって…』
苦しい言い訳だった。
叶がこんな時は絶対に何か会った時だった…
前の叶もそうだった。無理に作り笑いをし、「大丈夫」だと、簡単に嘘を付く。
それを後々後悔するのが、叶と言う人間だった。
【ふ〜ん、まぁ良いけどよ。言いたく無いんだったら。】
叶は驚いていた。俺が無理に詮索しなかったからだろう…叶からの俺の解像度はそれ程酷かったのだと、少しだけ…寂しい気がする。
『うん、今はいいや。まだ話たくないや…』
話したいときに話せば良い。なんて優しい言葉が浮かんだが、俺にはそんな優しい言葉なんて口には出せなかった。
俺と叶は昼メシがてら雑談をしながらテーブルに着く。
『今日はねー。銃の扱い方から、走り込みもあって大変だったよ〜…』
まただ、また無理に笑う。
詮索はしない…そう決めてはいたが、これが続くようなら、俺も出る所は出るぞ、叶。
この日から2日が経っても叶はこんな感じだし、
【おい、叶。そろそろ俺も我慢の限界だぞ。】
叶は息を吐きだし、俺の目をじっと見つめながら。
『僕、あと4日で死んじゃうかも。ごめんね』
【は??】
雪の降る朝焼けのせいか、叶の顔が透けて見えた。
コメント
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神様ですか? って思うくらい最高なんですけど!