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「俺も男だよ?」選手権

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「俺も男だよ?」選手権

2 - なべこじ/ふかいわ/さくだて

♥

90

2025年07月10日

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今回は


なべこじ

ふかいわ

さくだて


です、地雷の方は帰るなりなんなり自衛お願いいたします


ペアの左に名前→「」

ペアの右に名前→『』


______________________________________


なべこじ
向井side 


『結構ええやん!笑 いけるいける』


「何がだよ、いけねえだろ!!笑」


ちょっとした賭け事をして俺が勝ったからしょっぴーに罰ゲームで女装をさせた。と言ってもカツラ被せてちょっと女っぽい服着せただけなんやけど。何年か前は客席の2列目におりそうって言われててんに、この数年で可愛くなってもーて…ちょっと感動しとる


『もぉ一生それでおってもええくらいよ』


「俺が嫌だわそんなの笑」


『えーなんでや、可愛いのに…』


「いや俺はデフォで可愛いから。女装なんかいらねーの」


『…ほなかっこ良さは?』


「どっちも兼ね備えてるから」


『んやでも今は可愛いに全振りやん?テレビとかでも結構可愛い方で売っていっとるからかっこいいとこあんま…』


「うるさい」


ぱし、と彼の手で俺の口が塞がれて言葉が出なくなる。そのまま数センチ後ろにあった壁へ追い詰められて思わずへなへなと崩れ落ちる。俺の顔に手が届かなくなったタイミングでやっと口が解放される


『…しょっぴー、?』


座り込んだ俺の前に彼が立っていて、いつもは俺の方が背が高いから見下ろす側やのに、気付いたら見下ろされとった。俺の前に彼もしゃがんで目線が同じになるといつの間にかカツラをとった彼が目の前に。いつものしょっぴーな筈なのに、なんか違う。沈黙を破るように綺麗な形の口が動いて


「ちゃんと俺も男なんだけど」


真っ直ぐに俺を見詰める視線はいつになく真剣で、ただ格好いいだけでは無いような気がした


「…なんてな、笑」


照れたように笑いながらその辺に落ちていたカツラを拾う彼の後ろ姿をみて思う。数秒前のあの一瞬で、芽生えた感情はなんだったんだろうか


______________________________________


ふかいわ


岩本side 


目まぐるしい日々を送っているせいかロケバス内で眠くなってしまって、隣に座っていたのがふっかだったと言うこともあって寝てしまっていたらしい。


『zzz…』


「めっちゃ寝てる、わら」


ほんとは5分10分の仮眠をとるつもりだったのにガッツリ寝ちゃってて、目的地についた時も気が付かずに寝ていた


「ひかるー?」


『…ん”ん”…』


自他共に認めるほど寝起きが悪いこともあってふっか意外は俺が起きるのをちょっと遠くの席から見ていたり先にバスの外に出ていたりしたらしい


「おーきーて」


『…、ぁ”?』


多分寝起きの俺めっちゃ怖かっただろうにふっかは怖がったりめんどくさがったりしなかった。とんとん、と肩が叩かれたかと思うとキャラメルボイスと呼ばれたりもする声が俺の耳にダイレクトに入ってきた


「照、起きて。…起きなきゃちゅーするよ」


『…は、?』


「あ、起きた、わら」


一部始終を見られていたのか、なんか後ろの方から茶化すような声が聞こえてきているけれど俺はそっちを向けなかった


「顔赤っ…」


『…え嘘、』


「ドキドキした?」


『いや別に…』


「何でだよ!わら」


赤くなった頬を冷まそうと手で頬を覆っていると内緒話でもするように彼の顔が近付いてきた


「まあでも」


『ん?』


「俺も男だから、気を付けな」


夫婦が逆転してしまったんだろうか、それとも男前な奥さんなんだろうか。どっちにしろ、離すつもりはないし離されるつもりもないけど


______________________________________


さくだて


宮舘side 


『えぇ…なにこれ…』


「あ!!それ興味ある?!?!」


佐久間の家にお邪魔したとき近くにあった漫画を興味本位で見てしまった。聞いたこと無い題名だったし中身見てみたらすっごい少女漫画みたいでこんなもんも見るのか、って思っちゃって出てしまったのがさっきの呟き


『興味あるかと言われたら、無い。』


「そっかぁ…」


『…こういうのも読むんだ?』


「ん?あ、いやそれはなんか友達が貸してくれたやつだけど」


お前のじゃないんかーい、と突っ込みたくなるような返答。借りたものこんなところに置いとくなよ…


「これあれか、少女漫画のやつ笑」


『そうそう、だから吃驚した。しかも開いたのがここだったから笑』


「あーなんか殺し文句みたいなやつだっけ?えーっと…あ、そうだそうだ、なんかこーゆう …」


『っえ、』


俺が開いたページを覗き込んだすぐ後に漫画と同じように彼に腕を引かれて、鼻先が触れてしまいそうなくらい距離が縮まる


「”ちょっとくらい意識してくれてもよくない?”」


漫画の再現しようとしてんだ。って、思ったけどその後に知らない台詞が付け加えられた


「俺も男だよ」


次のコマにも、次のページにも、そんな台詞はなかったのに


「にゃは、今のけっこー良かったんじゃない?笑」


『…う、ん、』


「なぁにそのガッチガチな返事、こんなんで惚れんなよ~笑笑」


無理なお願いだなぁなんて言えるわけもなかった。こんなただの漫画の1コマが、今まで封じ込めていた好意が溢れ出る決定打になってしまうなんて思ってもいなかったから

「俺も男だよ?」選手権

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