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第7話
怖い。
なにが怖いのかもわからない。
めめさんのあの冷徹な表情が、脳裏にこびりついて離れない。
「は、ッ、はぁ、っ…」
私は玄関に倒れ込んだ。
「はぁ”、っはぁ…!!」
意味の分からない息切れと、恐怖感に多少のイラつきを覚える。
目をぎゅっと閉じて、ずっと続く息切れを抑えようとする。
その瞬間、体がふわりとした感覚になった。
「…は、ッ…?」
恐る恐る目を開けてみると、あたりは一面…見える所全てが草原だった。
所々、綺麗な花も咲いている。
「…、ッ?」
謎の安心感に眠くなる。
眠気は次第に大きくなり、抵抗する術もなく、瞼は落ちていく。
「私は、関係のない人は巻き込まない主義なんです。」
『…はは、昔おもいっきし人々巻き込んだやつがよう言うよ。』
「…それとこれとは話が別です」
口論になりかけていた時、八幡さんが口を開いた。
『Latteさんはいいとして、どうするの?』
『もう言われれば動ける状態だけど…』
「…じゃあ、あなた達があいつを刺して、私が味方のふりをする。」
『あー、めめさん、演技上手ですもんね。』
長年人々を騙してきたプロですよ、プロ。
演技くらい、お茶の子さいさいです。
「…じゃ、これで。」
「もう動き出しましょう。」
『了解です。』
ふわりと姿を消した。
「いえもん、さん…ッ!?」
「あッ、し、止血…ッ!」
『、近寄るな…ッ!』
…は?
「へ、ッな、なんで…」
『ッ、あれ…私寝てた…』
…面倒くさいタイミングで起きたか。
『ッえいえもんさん!?』
「ら、ッLatteさん!」
『い、ッあ、えっ、と…!?』
「…あ、そうだ」
「死ぬ時って、セッ☓☓の400倍気持ちよくなれるらしいですよ!」
あまりにも不謹慎だが、正直この場面を見て笑ってしまいそう。
「まぁ、殺したほうが気持ちいいけど。」
今にも死にそうないえもんさんが、Latteさんにゆっくりと視点を合わせる。
『は…めめ、さ…ッ』
いつもとは全く違う、掠れた弱々しい声でそう言う。
恐らく、「犯人はめめさん」とでも言いたかったのだろう。
テンパっているLatteさんの耳には入らないはず。
『は、ッえ、めめさ、なの…ッ?』
あぁ、面倒くさい。
いっそ、お前も…
「…殺しますよ。」
ナイフを上に高々と上げて、そう言い放つ。
『…殺しますよ。』
あの冷徹で残酷な表情が、私に向いている。
「ひ、ッ…!」
でも、こいつが…いえもんさんを‥人を殺そうとしてる、のか?
「…ッ!」
気付けば体が勝手に動いてた。
いえもんさんから貰っていた、御札。
髪留めに付けていたそれを解き、構える。
『…めんどくさい。本当。』
本当に面倒くさいのは、どっちだろうか。
作者です。
1200文字でしたね。
今日(2023/10/23)は休みなので、もう一つ投稿しようと思ってます。
え?なんで休みかって?(聞いてない)
土曜、学校行事があったからだ。(聞いてない)
リクエスト等も受け付けてます!
‥あ、webとかでコメントできない場合は、「#ほうれん草のおひたし」とか付けて投稿してください。
‥はい、刺したのはあの2人でした!!
Latteさんはあそこから打開できるのでしょうか。
本当にめんどくさいのはどっちなんでしょうね。
『めめさん!久しぶりです〜!』
『なんか面白そうなことやってますね!』
‥誰だろう。
めめさんの仲間か?
「…まぁいい、全員浄化するまで。」
『…Latteさん、この盤面は“4対1”ですから。』
「…だから、なに。」
『…余程、潰されたいようですね。』
「‥はっ、馬鹿がよ。」