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『‥御札なんて効きませんよ。』



『あんまり舐めてもらっちゃ困ります。』



「はッ、はぁ”ッ…」



『めめさん、こいつの魂奪えないんだけど…』



『ちょーっと特殊ですからね、この子。』



『…殺しちゃダメなんですか?こいつ…』



『結構困りますからね、やめて欲しいです。』



「は、ッおま、ッッ”…!」


血をだらだらと流す私を余所に、のんきに会話している。



御札はビリビリに破け、もう成す術もない。



「ぃ”、ッ…」


どこから流れているのかも分からない。


全身が痛い。



[わ、めめさ…なにしてんの!?人間が‥ッ!]


「ぅえ‥誰、ッ…?」


『‥これだから、増えると厄介…』


「ねぇ、誰…ッ”?」


[喋らないで、今止血するから…]


ぐっ、と抑えられている所が酷く痛むが、仕方ないことだ。


助かるかどうかすら分からないし、いえもんさんはもう手遅れ状態かもしれない。



「はぁ”“…っ」



[ねぇ、人間が___]


『__…』




口論する人外達を横目に、いえもんさんの方に視点を合わせる。



「…?」


‥消えてる。


さっきまで居たはずなんだけど…





「めめさ‥いえも、さッ、て…”」


掠れた声で彼女に話しかける。


『…?』


彼女たちの影が消える。



【¡¡¡¡_\‘€!!!】


【〜‘±ー_∶|】



足からどんどん上へ、ぱらぱらと音を立て消えてゆく。



聞いたことのない言葉で焦る彼女たち。


怖いという感情はなかった。


なんなら、安心感と暖かみを感じる。



「‥ッ?」


なんなのだろう…










「ん…?」


はっと目を覚ます。


『あッ、愛羅〜!!よかったぁ…』


「う、み…?」


涙を流して私に抱きつく彼。


ここは病院のようだ。


「…めめさん、は…?」


『‥めめさんって誰?』


…?


「‥え、ぁ…」


「‥えっと、なにがあったの‥?」


今にも子供のように泣き出しそうな彼。


『愛羅、トラックに轢かれたんだよ〜?』

『もう轢かれてから1ヶ月も寝ててさぁ…』


‥1ヶ月前といえば、白町に引っ越したころだ。


『もー、心配だったんだよ〜?』


「‥うん、ごめん」


「‥?」



胸がずきずきと痛む。


穴が空いた、かのように。


『えっと、医者呼んでくる!』


「うん。」



本当の苦しいって、こういうことかぁ。





…?










_終。











強引な終わらせ方でごめんなさい。

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