※文字数アンケート
1、1,000以上 2、1,500以上 3、2,000以上
『‥御札なんて効きませんよ。』
『あんまり舐めてもらっちゃ困ります。』
「はッ、はぁ”ッ…」
『めめさん、こいつの魂奪えないんだけど…』
『ちょーっと特殊ですからね、この子。』
『…殺しちゃダメなんですか?こいつ…』
『結構困りますからね、やめて欲しいです。』
「は、ッおま、ッッ”…!」
血をだらだらと流す私を余所に、のんきに会話している。
御札はビリビリに破け、もう成す術もない。
「ぃ”、ッ…」
どこから流れているのかも分からない。
全身が痛い。
[わ、めめさ…なにしてんの!?人間が‥ッ!]
「ぅえ‥誰、ッ…?」
『‥これだから、増えると厄介…』
「ねぇ、誰…ッ”?」
[喋らないで、今止血するから…]
ぐっ、と抑えられている所が酷く痛むが、仕方ないことだ。
助かるかどうかすら分からないし、いえもんさんはもう手遅れ状態かもしれない。
「はぁ”“…っ」
[ねぇ、人間が___]
『__…』
口論する人外達を横目に、いえもんさんの方に視点を合わせる。
「…?」
‥消えてる。
さっきまで居たはずなんだけど…
「めめさ‥いえも、さッ、て…”」
掠れた声で彼女に話しかける。
『…?』
彼女たちの影が消える。
【¡¡¡¡_\‘€!!!】
【〜‘±ー_∶|】
足からどんどん上へ、ぱらぱらと音を立て消えてゆく。
聞いたことのない言葉で焦る彼女たち。
怖いという感情はなかった。
なんなら、安心感と暖かみを感じる。
「‥ッ?」
なんなのだろう…
「ん…?」
はっと目を覚ます。
『あッ、愛羅〜!!よかったぁ…』
「う、み…?」
涙を流して私に抱きつく彼。
ここは病院のようだ。
「…めめさん、は…?」
『‥めめさんって誰?』
…?
「‥え、ぁ…」
「‥えっと、なにがあったの‥?」
今にも子供のように泣き出しそうな彼。
『愛羅、トラックに轢かれたんだよ〜?』
『もう轢かれてから1ヶ月も寝ててさぁ…』
‥1ヶ月前といえば、白町に引っ越したころだ。
『もー、心配だったんだよ〜?』
「‥うん、ごめん」
「‥?」
胸がずきずきと痛む。
穴が空いた、かのように。
『えっと、医者呼んでくる!』
「うん。」
本当の苦しいって、こういうことかぁ。
…?
_終。
強引な終わらせ方でごめんなさい。
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