💚「寝る時間も削って大変だったね。でも、康二も康二なりに誰一人関係が変わらないように悩んでるんだよね。きっと自分が我慢したら済む程度の気持ちじゃなかったから言ってきたんだよね」
🖤「そうだと思う」
💚「じゃあ、俺はこの件には何も口出ししない。それで康二の誠意に応える」
🖤「……わかった、俺も康二に最後まで向き合う。ありがとう、阿部ちゃん」
めめとはこんな事で揺らぐような関係じゃないと思ってるから、と不敵に笑う。
こういう所も好きになったんだよなと思いながら、時間いっぱい甘えさせてもらった。
それから2週間ほど。
🧡「めめ、長いことありがとうな」
康二はやっと自分の気持ちに折り合いをつけたようだ。
🧡「途中でもうこういうの無理とか言われてたら、引きずってたかも知らん。けどめめが最後まで付き合ってくれたからな。俺もう大丈夫や、ほんまありがとう」
はじめは『阿部ちゃんは気付いてるん?』とか、阿部ちゃんの事を気にするていで自分に時間を割いている特別感を確かめたがっていた康二も、最後は一切阿部ちゃんのことに触れなかった。
全く変わらない阿部ちゃんの様子に、そもそもライバルどころか、相手にすらされていなかった事に気付いたんだと思う。
何も気にせず眠れる日が帰ってきた。
隣には、服を着る前に寝落ちた愛しい人。
全部終わったよと告げた今夜は、特別淫らだった。
何もないような顔をして、やっぱりちょっと気にしていたんだと思うと可愛くて仕方がない。
パパが垣間見えて悩んだのが嘘のように、また『俺の阿部ちゃん』として見る事ができている。
思わず首の目立つ所に愛の跡をつける。
浮かび上がる薄い赤が綺麗だ。明日2人ともオフだからいいかともう1つつけて寝た。
翌朝めちゃくちゃ怒られたけど、それすら幸せに感じた。
終
コメント
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特別淫らなんですか、そーですか🫣🫣🫣🫣本当に、みちるさんの作品は阿部愛強くて💚💚💚 パパコーデ、可愛かったですね😄