テラーノベル
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「……それで」
ミユが腕を組む。
「これ、なに?」
「初デート、です」
コビーは冷静を装って言う。
「……誘ったの?」
「提案しただけです」
(誘ったって認めないのね)
ミユは内心で笑う。
場所選び、時間、服装。
すべてが戦場。
「この店、高くない?」
「会長が行きたいなら問題ありません」
(奢る気?)
(でも奢らせたら負け)
「割り勘ね」
「それは困ります」
「なんで?」
「……僕が選んだ店なので」
(奢りたいって言えばいいのに)
デート当日。
歩く距離、微妙に一定。
手は繋がない。
「……楽しい?」
ミユが聞く。
「はい」
即答。
(それ以上言わない)
結果。
楽しいのに、甘くならない初デート。
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