テラーノベル
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ある日。
コビーは、ミユが他の男子に囲まれているのを見た。
笑っている。
自然に。
(嫌だ)
(取られたくない)
(……でも)
(束縛したら、負け)
ミユもまた、感じていた。
コビーが遠くで誰かと話すだけで、胸がざわつく。
(独占したい)
(でも言ったら負け)
その夜。
「……ねぇ」
「はい」
「もしさ」
「……はい」
「私が誰かに告白されたら、どうする?」
コビーの心臓が、音を立てて鳴る。
(拒否してほしい)
(でも、それを口にしたら……)
「……会長の判断に任せます」
ミユは、少しだけ寂しそうに笑う。
(嘘つき)
(でも……それでも好き)