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多くの雨が屋根を打つ音で私は目が覚めた。
ベッドから体を起こし、窓の外を見ると四角く切り取られた空間から見ると20メートル先でも見えなくなるぐらいの豪雨になっていた。
時間はもう6時半、そろそろ朝の支度をしないと遅刻確定の時間だ。
部屋から出て、1階に向かおうと下へ行くとミシッ ミシッという私が階段を降りる軋む音だけが誰もいない家に鳴り響く
台所には私以外に誰もいるはずがなく、普通の家ならここで家族が
「おはよう。」と言って迎えてくれるはずなんだけどいつまでだったかな?私にそれがあったのは?
私がカレンダーを見ると今気分が沈む理由がやっとわかった。それは。“4月8日”に花丸がついたカレンダー昨日、私は電話で
「春花〜今日はお父さんとお母さんは仕事ないからお前の誕生日パーティーができるぞ?誕生日プレゼントは何かなぁー?」
と、夕方に電話がかかってきてその時の私は心を躍らせていた。
だけど、その日の夜、
「春花、すまない。急に手術が入ったんだ。許してくれ。」
「、、、、嘘つき、、」
もう7時半だ早く朝食を食べて学校に行かないと、、
私は青の長靴を履いて家の玄関の戸を開ける外へ出て私は青の傘をさす
「いってきまーす、、」
私は誰もいない家に向けてその言葉を投げかけた
雨の中水の溜まった地面を踏む音が気持ち悪く感じて、もう何だか全てが嫌になってくる
私は学校へと向けて足を進める、外は相変わらずの雨、私が傘の一部の透明な場所から外を見ると
そこには暗い空間が広がっていた。
長い間歩き続けているとさっきまでゴトッゴトッという音だった長靴の音も雨水を含んだ長靴がピチャピチャという音に変わり、外は雨のせいか全てが暗い、いつも近くを通る公園、ゴミステーションに、それに横断歩道、、何を見ても暗く感じる
やがて学校が見えてくると私の足は突然鉛で固められたみたいに重くなり、校門に差し掛かると
「おはようございま〜す」
「おはよう、、ございます、、」
校長先生に軽く会釈をして私は下駄箱へと向かう
今日も空虚な日々を過ごすのかと思うとまた気分が沈んでくる。私は教室に足を進める。
私は教室に行っても特に何をやろうかとを特に考えたりはしていない。
「今日、始業式だから早上がりらしいぜー」
「やったー!!」
あーそっか、今日はいつもより早く上がれるんだった。と言っても私には同じような何もない毎日だけど、
始業式、、、2時間目の学活、、、そして、、、3時間目、、、特に何にも思うことなく今日も学校が終わった。
私が帰ろうと下駄箱に向かうと。
いつのまにか長靴が泥詰にされていた。こんなんじゃ履けてもとても帰れるような状態ではない。私はしょうがなく外にある水飲み場で靴を洗う、もし中の水道で洗ったら泥で詰まってしまうかもしれないからだ。
にしても、なかなか落ちない。手で泥を救うも水で洗ったからか靴が濡れている、乾かしもしないといけないからかなり時間を要する。
やがて靴が乾くと私は長靴を履いて家路についた。
外はまだ雨が降り続いている。
外の雨もまぁまぁ強くなってきて傘が雨を打つ音も強くなってきた。
やがて横断歩道に差し掛かるといよいよここを渡れば もうちょっとで家だ。家に早く帰っても私は親がいない時間のほうが長いから6時間上がりに方が好きなんだけどな。
ビー!!ビー!!!!ビー!!!!
突如あたりにけたたましい音が鳴り響いたかと思うと
私の方に一台のシルバーの乗用車が、
気づけば私の視界が反転し、体が宙を舞っていたさしていた傘は遥か彼方へと吹き飛びそこまでが私が覚えている光景だった、、、
死ぬのかな、、、?私、、、怖いな、、誰か助けてくれないのかな、、、?
いや、いないだろう、だって誰も私には興味がないから
だけど、私はこの後、知ることになる私が好きなヒーローは悪役を倒してこそのもの、だけど、、本当は違ったんだ、ヒーローとは人を救う、人を笑顔にする、、それこそがまさに
本物のヒーローだ。
そして、いろんな人が私一人のために尽くしてくれたんだ。
「患者は畑春花(はたはるか)ちゃん9歳、交通外傷にて搬送中、吐血の他、内臓損傷が見られ重症です!」
搬送してくれた救急隊員さんと
「急いで早く!」
「緊急オペの準備を」
私を助けてくれた病院の人
「患者は9歳、、、そしてこの内臓破裂の状態、、、この状況でオペするんですか!?」
「清永先生!いくら自分の娘でも、、、、」
「大丈夫だ、春花、必ず助ける。メス。」
みんなが私という一人の人間のために時間を要して、命を賭けて手術してくれた。
私が目を覚ますとあたりに白い天井が広がっていた。
横を見るとそこには、、、
「お父さん、お母さん、、、」
白衣を身に纏った私の両親がいた。
「春花、よかった、、、」
お母さんが私に泣きながら抱きついてきた
「春花、誕生日プレゼントだよ。」
それは、仮面ライダーのおもちゃだった。
私もこんなヒーローになりたい、、、そう決心した日だった。