多くの雨が屋根を打つ音で私は目が覚めた。今日は雨しかも豪雨まぁ、私にとってはいつものことだいつもの日常的なことだから気にしない、、
なのに、、、
なんで?今日は、、、今日だけは一人でいたくない、、
私は拒絶する体を無理矢理ベットから起こし一階の台所に向かって足を進める私の拒絶がここにも出てくるのか階段を降りる足を進める度に
ミシッ ミシッという音が誰もいない家に鳴り響く
台所には空洞虚無まさにそのままな景色が広がっており食卓に作り置きの朝食が置いてあるだけだ
私は何も思わない、、、いつものことだ、、私はそう思いながらもカレンダーを見めるとそこには
“4月8日”に花丸がついたカレンダー今日はその日、その日とは私の誕生日だこの日だけは一緒にいると約束してくれたのに、、、なんで?
この世界には私の心を苦しめる人を倒すヒーローみたいな人はいないのかな、?
もう7時半だ学校に行かないと、、
私は青の長靴を履いて家の玄関の戸を開ける外へ出て私は青の傘をさす
「いってきまーす、、」
私は誰もいない家に向けてその言葉を投げかけた
雨の中水の溜まった地面を踏む音が気持ち悪く感じて、もう何だか全てが嫌になってくる
私は学校へと向けて足を進める、外は相変わらずの雨、私が傘の一部の透明な場所から外を見ると
そこには雨の日にガラスに雨粒がつくような感じになっている、
外は雨のせいか全てが暗い、いつも近くを通る公園、ゴミステーションに、それに横断歩道、、何を見ても暗く感じる
「にゃあ!」
突然植え込みの草から私の足元に猫が飛び出してきた。種類はハチワレ猫だ、雨に濡れて怪我びしょびしょでとてもかわいそうなことに、
「ニャア」
猫ちゃんが寂しいのか私の足元にしがみついてくる
「君も大変だね」
私は手が吸い寄せられるように思わず猫ちゃんのことを抱っこした。あー毛並みの一本一本のこのゴワゴワするような感触、、癒される、、毛の一本一本のこの、ゴワゴワ最高ったらありゃしない、、
あぁ、、この時間がずっと続けばいいのに
おっと、そろそろ遅刻するから早く行かないと
私は心の底から拒否するあの地に着いた、、
「おはようございま〜す」
「おはよう、、ございます、、」
校長先生に軽く会釈をして私は下駄箱へと向かう
「まただ、、」
私の上履きに落書きをされている、まだ2ヶ月前買ってもらったばっかりなのに
真っ白な上履きは、汚され灰色がかかり綺麗という文字のかけらもないさらにそこには
「死ね」 「お前の親も出来損ない」 「学校に来るな」
と、私でもわからないくらいの数多の罵詈雑言が並べられている。
もう、この手のイタズラは慣れたはずなのに何故か悲しくなってくる、、
そんなことを気にするにはもうやめよう、私は上履きに足を通した時、
「痛っ!」
足を通した時、私は撒菱でも踏んだこともないのに今まさにそれを踏んだような感触が
足を伝った。
上履きの中を見るとタチの悪いことに上履きの中に画鋲を置くのではなく、中敷の下に画鋲が刺されてあった。
あーあ、何で私はいじめられるんだろう、私が何か悪いことしたかなー
そう思いつつ私は教室に足を進める。
私は教室に行っても特に何をやろうかとを特に考えたりはしていない。
「今日、始業式だから早上がりらしいぜー」
「やったー!!」
あーそっか、今日はいつもより早く上がれるんだった。と言っても私には同じような何もない毎日だけど、
始業式、、、2時間目の学活、、、そして、、、3時間目、、、特に何にも思うことなく今日も学校が終わった。
外はまだ雨が降り続いている。
私は玄関で長靴を履いて外に出る、外の雨もまぁまぁ強くなってきて傘が雨を打つ音も強くなってきた。
いつもの横断歩道、ここを渡れば もうちょっとで家だ。
だが、突如あたりにけたたましい音のクラクションが響いたかと思うと
私の体が宙を舞っていたさしていた傘は遥か彼方へと吹き飛びそこまでが私が覚えている光景だった、、、
死ぬのかな、、、?私、、、怖いな、、誰か助けてくれないのかな、、、?
いや、いないだろう、だって誰も私には興味がないから
だけど、私はこの後、知ることになる私が好きなヒーローは悪役を倒してこそのもの、だけど、、本当は違ったんだ、ヒーローとは人を救う、人を笑顔にする、、それこそがまさに
本物のヒーローだ。
そして、いろんな人が私一人のために尽くしてくれたんだ。
「患者は畑春花(はたはるか)ちゃん9歳、交通外傷にて搬送中、吐血の他内臓損傷がが見られ重症です!」
搬送してくれた救急隊員さんと
「急いで早く!」
「緊急オペの準備を」
私を助けてくれた病院の人
「患者は9歳、、、そしてこの怪我、、この状況でオペするんですか!?」
「大丈夫だ、春花、必ず助ける。」
私が目を覚ますとあたりに白い天井が広がっていた。
横を見るとそこには、、、
「お父さん、お母さん、、、」
白衣を身に纏った私の両親がいた。
「春花、よかった、、、」
お母さんが私に泣きながら抱きついてきた
「春花、誕生日プレゼントだよ。」
それは、仮面ライダーのおもちゃだった。
私もこんなヒーローになりたい、、、そう決心した時だ。
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