コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「何もされてない!?」
“ あなた ! 怪我 ない ? ”
「レインっちに貞っちじゃん。えーなんの話?」
扉が勢いよく開き、赤チャンから引き剥がされ
レインっちはペタペタと私の身体を触れ、貞っちは私の服を摘みながら下から見上げていた
“ 彼女 すべき 離す。 彼女 私の ”
「あ”?お前如きが麗香を語ってんじゃねぇよストーカー野郎」
“ 違う あなたの! 彼女 私の ! ”
「めっちゃバチバチじゃんウケる。」
その後、三人に順番ずつ頭を撫でていったらようやく大人しくなった
赤チャンは顔を真っ赤にしそのまま消えてしまった
「、それで、アイツと何してたの?」
レインっちは赤チャンが消えた場所に視線を送りながら、私にそう問いかけた
「んーとね、ドレス見せてたら赤チャンにこれ貰ったー」
そう言い、私は頭に被っている白い布を指差す
“ あなた 綺麗 ! 可愛い ! ”
「え貞っち優しー。ありがとー」
貞っちの頭を撫でてやってると、レインっちがこちらをじっと見ていた
「?どうかした?」
「、麗香。」
レインっちはこちらに近づくと、顔に掛かってる白い布をめくってくれた
「その、凄く、綺麗だよ」
「えーレインっちもありがとー。やっぱこれ普段着にしようかな」
私がそう呟いていると、不意にレインっちの手が私の頬に触れた
「麗香。」
「?レインっち?」
レインっちの顔が徐々に近づき、鼻先が触れそうになった瞬間
“ あなた ダメ 触れる 彼女 ”
突然腕を引かれ目を塞がれるが、 声を聞けば貞っちだと分かった
「?貞っちもしかして、今立ててる感じ?」
私が後ろを振り向くと、一面真っ黒であり視線を上げると
そこには嬉しそうな表情を浮かべる貞っちがいた
“ 私 少し 立つ できる 。 偉い ?”
「えめちゃ進化してんじゃん。すっご」
少し屈んだ貞っちの頭を撫でると、嬉しそうにはしゃいでいた
________
「、、、」
邪魔が入った
奥歯をギリと鳴らせ、楽しそうに話す二人の姿を睨みつける
今まで一緒に過ごしてきて、麗香は人一倍に鈍感だというのに気づいた
どれだけスキンシップをしようが、遠回しに好きだと伝えようが
彼女の心には響かず、ただありがとうと言われて終わっていた
確かにこのまま、このまま友達という鎖で彼女を縛りつけるのも悪くはない
だが今現状の事を考えれば、これではいつかあの怪異達に足元を掬われかねない
「、誰にも渡さない。麗香は僕だけのなんだから」
このぬるま湯から出て行こうというなら、僕は本気で君を取りに行くからね
彼女の顔を想像するだけで口角が上がり、僕は静かに彼女を見ていた