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#しょしんしゃ🔰
あお
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#🌈🕒BL
わちゃぶ
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甲斐田晴side
僕の親に会いに行く当日。
無駄に緊張して、全然寝れなかった。
緊張で、用意してくれた朝ごはんも
食べれなかった。
「大丈夫?」
家を出る前の最終確認。
こくりと頷けば、
ガチャりと玄関が開いて久しぶりに家を出る。
ゆっくりゆっくり、
僕の家に近づいて。
不破さんの家から、
僕の家まではそんなに距離もなくて。
とうとう家の前。
インターフォンを押すのが怖くて、
立ち止まればギュッと握られる手。
びっくりして不破さんを見れば、大きく頷いて
「大丈夫、俺がいる」
そう言って笑ってくれる。
不破さんが笑えばなんか不安も
スっと消えていくようで。
ふぅ⋯と息を吐いてインターフォンを押した。
⋯と言っても何も聞こえないから、
受け答えは不破さん。
少しして、玄関が開いて。
「晴くん!」
僕の元に走ってくる弟。
「⋯帰ってきてくれたの?」
嬉しそうに聞いてくる弟に
心が苦しくなるけど首を横に振れば
「そっか⋯中入る?」
なんて悲しそうにする。
中に入ってリビングに行けば、2人が居て。
「何の用」
僕を見たお母さんがそう冷たく言った。
「もう帰ってこないと思ったけど」
次はお父さんが。
⋯心配とかそういうのはないんだ。
もうここには一生来ない。
そう言いに来たのに悔しさが勝つ。
そんな僕の手を後ろにいた不破さんが握る。
そして
「不破湊っていいます。
晴くんをお預かりしてます。
晴くんはこのまま
俺がお預かりするということで大丈夫ですか?」
そう2人に言う。
2人は一瞬、驚いた表情をしてすぐに
「⋯お好きに」
そう言った。
この瞬間、本当に僕はこの家に必要ないんだ。
そう悟った。
それから必要な、保険証とかを取って家を出た。
最後まで弟が僕を見て泣きそうになってたけど⋯。
ごめん。それしか言えなくて。
「⋯大丈夫?」
僕の家を出て数分、
不破さんが僕の顔を見て言う。
「⋯僕って、本当にいらないんですね」
耳の聞こえない僕は、欠格品。
誰も必要とはしない。
そう思ったら、虚しくなる。
「あの2人にとってはそうかもしれないけど、
俺にとって甲斐田は必要だよ。
いてもらわなきゃ困る」
誰かに必要とされるなんて
求めちゃダメってわかってるのに。
不破さんにそう言われて、嬉しくなる僕がいて。
「迷惑⋯じゃなかったら、
不破さんに大切な人ができるまででいいので
不破さんと居させてください」
もし、大切な人ができた時は僕が身を引く。
中卒なんて雇ってくれるところなんて
あまりないと思うけど働いて何とかするから。
なんて思いで言えば
「迷惑やなよ、いつまでも居ってよ」
そう返ってくる。
⋯やっぱり不破さんは優しすぎる。
それから家に帰って、
お昼を食べて2人してゴロゴロする。
布団を敷いて、テレビを付けて寝落ちして。
そんな休みの日が楽しくて。
今まで感じたことの無い楽しさで。
目を覚ました時には
外はもうオレンジ色に染まっていて。
隣を見れば、不破さんがまだ寝ていて。
疲れてるのに僕の親のところまで行かせて⋯。
「ごめんなさい」
なんて謝れば、
体が少しだけ動いていて声大きかった?!
なんて思ったけどただの寝返り。
こういう時、料理出来たら作れるのに。
何せ今の僕に、料理は無理。
人参切るのにあんなに時間使うんだよ?
ひとつの料理作り終わるのは、何時間後?
料理が無理なら、お皿洗いと洗濯物だ。
なんて思い立ってお皿洗い開始。
できるだけ音を立てないように洗い終えて、
今度は洗濯機を回す。
時間だけ確認してリビングに戻って、
不破さんの横にまた座る。
スースーと気持ちよさそうに寝ている
不破さんの顔は8個も
年上だとは思えないくらい
可愛くて。
パシャリとその寝顔の写真を撮った。
寝顔を眺めていたら時間が過ぎていて、
洗濯物を持ってベランダに出る。
洗濯物があと少しで干し終わるって所で、
急に後ろから誰かに包まれる。
⋯と言っても不破さんしかいないけど。
ゆっくり顔を向けると
「居らんくなったかと思った」
なんて珍しく焦ってて。
「居なくならないですよ、
僕の居場所ここしかないんで」
そう言えば「良かった」なんて笑う。
寝起きの不破さんを見るのは初めて・。
なんか可愛い・・。
「あと少しで干し終わるんで、
中に戻っててください」
いわゆるバックハグなこの状況が
少しだけ恥ずかしくなって
中に入るように言えば
「ご飯、作ってるね」
そう言って僕から
体を離したところまでは良かった。
次の瞬間、ドアを閉めていたことを
忘れてたのかそのままドアに激突。
⋯不破さんって⋯意外とドジ⋯?
コメント
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みぅです🤍🥀 第8話、読み終わりました…。 甲斐田くんが自分の家で「いらないんだ」って悟るシーン、本当に胸が締め付けられました。「欠格品」って自分を表現するところが切なくて。でも不破さんの「俺にとっては必要だよ」って言葉が、その分すごく温かくて、涙が出そうになりました。 そして最後の不破さんのドア激突、可愛すぎます😭✨あんな優しくてかっこいいのにドジなギャップ、ずるいです。 甲斐田くんが少しずつ「居場所」を見つけていく過程、これからも見守らせてください。次のエピソードも楽しみにしてます🌙