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「ただいま~!楽しかったぁ」
「気に入ったのあって良かったな」
本当にタブレット買ってもらえた。銀色の薄いやつ。ごはん屋さんで見た黒色のやつは、カバーってやつが付いてたんだって。僕のタブレットのカバーは、赤色にした。トマトパスタが好きだから。
「タブレットのカバーないの久々に見たかも」
「涼兄ぃは黄色だっけ」
「そう!滉斗は青だね~」
お兄ちゃんたちも持ってるんだ。凄いな、結構というか、ものすごく値段が高かった気がしたけど……。お兄ちゃんたち、ついでにって言って、スマホ?ってのも買ってくれた。タブレットの小さいやつ。
「慣れちまえば便利なものだからな」
「僕まだ慣れないんだけど~」
「涼兄ぃは、そろそろ自分でメールぐらい送れるようになってくれ」
スマホ、も持ってるんだ。やっぱりお金持ちなんだなお兄ちゃんたちって。だって、電気屋さんの人がビックリしてたもん。本当に買うの?これを一気に?みたいな顔してた。
「使い方、少しずつ覚えてこうな」
うん、やってみる。僕ね、覚えるのは得意なんだよ。
……絵本、まだ覚えてるよ。どれは読んでよくて、どれはダメか。結局、誰にも偉いねって言ってもらえなかったな。僕、ちゃんと覚えてるのに。
「そうか、凄いな元貴は。……偉いよ、本当」
えらい?本当に?じゃあ、僕、偉い子だから、タブレットもスマホも、使い方覚えるよ。お兄ちゃんと一緒に、使い方、お勉強する。僕、偉いでしょ?
「あぁ偉いよ。元貴はものすごく偉い子だ」
やったぁ、偉い子だって言ってもらえた。それもお兄ちゃんに。僕は偉い子なんだ、みんなみんな僕を“変な子”とか“めんどう”って言ってたけど、間違ってるよ。だって僕は偉い子なんだもん、お兄ちゃんが言ってるんだもん。だから、きっと、僕は。
「元貴が生きててくれて本当に良かった」
なんで泣くのお兄ちゃん。最近、ことあるごとに泣いてる気がするけど。
……何か変な夢でも見たの?お兄ちゃんを苦しめるものはなに?
「わりぃ、大丈夫だ。心配すんな」
嘘だ、大丈夫じゃないでしょ。僕知ってるもん、大丈夫っていう人ほど、いなくなるの。ねぇ、お兄ちゃん、今日は一緒に寝たい。お兄ちゃんと一緒に寝たい。ダメかな?
「いいけど、どうした?何かあったか?」
ううん、何でもないよ。ただ一緒に居たいだけ!
はは、僕も嘘ついちゃった。でも、面と向かってお兄ちゃんが心配だからなんて言えないし。一緒に居たいってのも、嘘ではないしね。
「もぉ~!いつまで玄関にいるの!僕お風呂すら入ってこれたんだけど!」
うわっ!涼架さん、いつの間にどこか行ってたの?で、お風呂入ってきたの?お風呂って1日になんかいも入るものだっけ、お湯とかもったいなくないのかな。
「髪乾かしてこい、水が滴ってんだよ」
「水も滴る良い男ってことで!」
「風邪引く」
やっぱり涼架さんって、不思議な人。どうしていつもあんなに元気なのか分からないし。何か辛いな~とか、今日は動きたくないな~って日ないのかな。もしかして、無理してるとか……。
「乾かしてくるよぉ、しょうがないなぁ」
「ほら、さっさと乾かせ。元貴、俺らも風呂入るか」
え!一緒に!?入ってみたい、けど、でも……。お兄ちゃん、僕のこと、嫌いにならないかな。気持ち悪いって、言われないかな。悲しいってならないかな。信じてみても、いいかな。
「行こーぜ。髪、洗ってやるよ」
……うん!行く、お兄ちゃんとお風呂入る!
待っててね、着替えとか持ってくるから!
「ふっ、良かった。元気になって」
NEXTコメント×2以上(+書けたら)
本当に毎度のことながら、遅くなってすいません🙏
コメント
4件
応援しています!!!!!
大森さん、若井さんのお陰でついに…!自己存在感を肯定できるようになりかけている!! この調子で、心だけでなく身体も肯定できるようになるといいですね! まだ若井さんのことを、血縁の穴としては信頼仕切っていないのかな… りょうちゃん、何か仮面を被ってそう… 続き楽しみにしてます!!!!