たかはし『ねぇ、お兄さん……….妖怪にならない?』
晴明『ならないよ。明くん』
たかはし『けど、………..僕は鬼妖怪で、お兄さんは人間だ……….生きる時間が違う』
たかはし『僕は、お兄さんに生きてて欲しい………..僕と共に、ずっと』
晴明『ごめんね、明くん……..僕は人間として生を全うしたいんだ』
たかはし『お兄さん………』
たかはし『こんな結果…..ッ…..』
晴明『大丈夫だよ!明くん、退魔の力の反動で余命があと半年なんて』
たかはし『僕が……ッ僕が何とかするから…….ッ』
晴明『ううん、明くん………もう良いよ。僕は十分生きた後は生を全うするだけだ』
たかはし『嫌だよ。僕…….そんなの、そうだ……妖怪になろ?今ならなれる…..ほら、神の血だってここにあるから』
晴明『前にも、言ったけど僕は妖怪じゃなく人間として死にたいんだ……お願い、明くん』
たかはし『嫌だよ……僕、僕』
目のから熱いものが溢れているのが分かる
晴明『泣かないで………』
たかはし『お兄さんに死んで欲しくない…………ッ……..』
晴明『ッ、あぁ、それは無理だよ…….』
たかはし『分かってる。今だけ、今だけでいいから隣に…….居て……..』
晴明『もう……..』
たかはし『これも違う、これも、どうすれば』
暗『いい気味ですね…….』
たかはし『暗?どうしたの?』
暗『俺は貴方の事が好きじゃない、だけど…….今の貴方の事はいつもより、もっと嫌いだ………..』
暗『俺から好きな人奪ったくせに』
たかはし『お兄さんのこと?』
暗『それもそうですけど、……..まぁ、俺も安倍先生には生きてて欲しいから手伝ってやるよ』
たかはし『ありがとう………けど、これは1人でやらないと意味が無いんだ…….』
暗『あんたはいっつも!((
たかはし『今だけ、出ていって………』
暗は軽い下を打って
『あぁ、そうかよ、』
と言って出ていった
お兄さんが死んだ
葬式があった
皆泣いた僕は泣けなかった………死んだ理由は参組の皆を守って、退魔の力を使い苦しんで死んだ………. どこまでお人好しなのか
外は暗く冷たく雨が降っていた
まるで今の僕の心のように
[完]
コメント
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うううどうして晴明くんは妖怪にならないんだぁ(´;ω;`)泣ける