3話
俺が商品として売られる前。
俺たちは姉弟として生まれた。
姉弟だからずっと一緒だった。親の顔なんて覚えてない。気づいたら2人でいたから。
暗い所も一緒だったから怖くない。
一緒だから大丈夫って2人で過ごしていた。
そんなある日俺達はとある会社に入ることになった。
それは人を殺すという残酷な仕事だった。
殺せば金が入る。殺せなかったら俺達が殺される。
子供という武器を使い人を殺させる為に俺たちを使ったらしい。
もちろん俺たちは銃もナイフも爆弾も全部使いこなして1人残らず人を殺して金を得て生活を暮らしていた。
この生活で暮らせれるならそれでいいと。この人は俺達には関係ないと。
ずっとそう考えて人を殺した。
だが、俺たちは1人だけ逃してしまった敵がいた。そのせいで俺たちはクビになり殺されかけて生活は厳しくなった。
そして俺たちは商品として売られてバラバラの世界を歩むことになった。
こんな過去が俺たち姉弟にはあった。
でもこんな形で会えるとは思ってもいなかった。とても嬉しかった。
この日はそろそろ冬弥が帰ってくる時間になったため「また会おう」と言って冬弥の部屋に戻った。
20時を過ぎただろうか。冬弥が帰ってこない。いつもは18時には帰ってくる。何か仕事が増えたのか。
先に寝ていてもいいだろうか。
🥞「…寂しいな。」
声に出てしまった。
いつもお疲れ様!と言い、一緒にお風呂やご飯、歯磨き、コミュニケーションを交わしたりして寝るのに20時を過ぎても帰ってこなくて少し寂しく感じた。
眠い気持ちもある。寝てしまいたい。
けど冬弥と会いたい。寂しい。
俺は気づけばベッドの上にいた。ベッドは少し大きくて2人用のベッドで左に冬弥、右に俺という順番で寝ている。中々帰ってこず少し寂しく,もう寝てしまおうかと思った。俺は左側に寝転ばって布団をかけて寝ることにした。
少し冬弥の匂いがして落ち着いた気がした。
そして…眠りについた。
今日は仕事が長引いてしまった。おかげで今の時間は22時に時計の針が指してある。
敵が厄介で時間がかかってしまった上に書類のファイルを無くして探したがなかったため1から書くことになりこんな時間まで書くことになってしまった。彰人はもう寝ているだろうか…。
少し心配になる。
部屋に戻れば彰人は寝ており何故が左側で寝ていた。
目にかかった髪の毛を耳にかけてやると可愛らしい顔が見える。
これだけで仕事の疲れもあっという間に無くなる。
俺の天使だ。
風呂もご飯も歯磨きもやることは全て終わらせて彰人の隣に入る。
彰人は眠りが深い方なので少し手が当たってしまいびっくりしたが起きなかった。
彰人に「おやすみ」と囁き彰人を抱きしめて寝ることにした。
朝起きると彰人は俺の事を抱きしめていた。
☕「彰人。おはよう。」
そう囁いて彰人を起こさぬようゆっくりベッドから起きて朝ごはんを取りに行った。
🎧「冬弥!おはよ~!」
☕「おはよう。白石。朝ごはん貰ってもいいか?」
🎧「いいよ~!好きなの持ってって!」
俺はサラダとパンとウインナーを皿に取って彰人の皿にはサラダとサンドウィッチを乗せて部屋に戻った。
ガチャ…
☕「彰人。おはよう。朝だ。」
🥞「…とや、」
☕「おはよう。」
🥞「昨日、…寂しかった、」
☕「ごめんな。」
ちゅっ♡
🥞「んふ、許す。」
彰人はキスをすると喜ぶのでキスをして許してもらうことにした。
本当に可愛いやつだな。
☕「ごはん取ってきたから一緒に食べよう。」
🥞「うん!いただきまーす!」
☕「いただきます。」
🥞「ごちそーさまでした!」
☕「ご馳走様でした。」
☕「彰人。人参。」
🥞「…食べられたくないって人参さんが言ってるもん。」
☕「言ってないぞ。食べて欲しいって言ってる。」
🥞「…人参美味しくない。」
☕「…俺が食べるから皿を貸してくれ。」
🥞「はーい」
🥞「冬弥!あのね!俺のお姉ちゃんがこの城に居たんだよ!」
☕「!そうなのか?!もしかして…絵名さんか?」
🥞「そう!絵名!昨日会って沢山喋ったんだ!」
☕「そうか。良かったな。」
とても日常的な会話を続けている時…
🥞「冬弥…」
☕「ん?どうした?」
🥞「気持ちわりぃ…」
☕「大丈夫か?吐きそうか?」
🥞「吐くか…も、」
☕「器を持ってく…」
🥞「お”ぇッ…ッ…お”ぇ…」
☕「(間に合わなかったか…)」
🥞「と…や…」
☕「大丈夫だ。全部ここに吐いてくれ。」
🥞「…ッ…お”ぇッ…」
🥞「(あれ…なんか…やばいッ…)」
🥞「お”ぅ”ッ…」
びしゃびしゃッ…
そう音をたてて大量の嘔吐物が吐き出された。その中には朝食べたサラダやサンドウィッチの中に入っている具材など消化されないまま吐き出されていた。
🥞「ぁ…」
☕「彰人!大丈夫か?まだ出るか?」
🥞「いや、…もうスッキリした、…」
意識はしっかりしている。喋れている。出す物は全て出し切ってスッキリしたからか。熱を計らねば。
☕「そうか。一応熱を測ろう。」
🥞「おう…」
ぴぴぴぴッ…
体温計には36.6℃と平熱のようだ。
熱は無いのか。ただ、胃が受け付けなかっだけか。
☕「熱は無いが一応休もう。処理はしておくからベッドで寝ていてくれ。寒くないか?暑いか?」
🥞「大丈夫。ありがとう。冬弥。」
別に気持ち悪わけじゃなかったんだけど…なんでかな。
眠いくないな。
元気なんだけどなー。
そんなことを考えていると冬弥が俺の顔を覗き込んだ。
☕「寝れないのか?」
🥞「まだお昼だし眠くないもん。」
☕「無理に寝る必要は無い。起き上がるか?」
🥞「んー、なんか、眠くはないけどここに居たい、少し疲れたかも、」
☕「そうか。分かった。じゃあお話しよう。彰人。」
🥞「んー、えっとー、…」
🥞「…ごめん冬弥。今日なんか疲れて話す気分じゃないかも、」
☕「…そうか。また話せる時話してくれ。眠いか?」
🥞「…眠くない、…何もしたくない、だけ、」
☕「…何かあったらすぐ言うんだぞ。」
🥞「ん、」
なんか、疲れた。何もしたくない。
眠いわけじゃない。
でも疲れるようなことはやってない。
んー、なんでだろう。
考えるのも…疲れたな、
🥞「とや、」
☕「ん?どうした?」
🥞「お腹…ポンポンして、」
☕「あぁ、いいぞ。」
ぽん…ぽん…ぽん…ぽん…
一定のリズムで軽くお腹を触られると眠くなってくる。
このまま寝てしまおう。
眠くなってきた…落ちそ、…
☕「…寝たか。」
彰人が寝た事を確認してからお腹が冷えないように重ねて布団をかけた。
それからという物、彰人が目を覚まさなくなった。
医者を呼んだし類さんにも聞いたがこれは無理だと、死んではいない。息もしている。心拍数もおかしくない。
どうするものかと考えている時絵名さんが駆けつけた。
🎨「彰人が目を覚まさないって聞いたんだけど…」
☕「はい、…目を覚ましてくれなくて…」
🎨「はー、彰人もバカね。少し魔法を使うから離れててくれる?」
☕「…分かりました、」
🎨「〜〜、~~~~…~!」
☕「それはっ、」
🎨「黒百合よ。これを食べさせると起きるはず。」
🎨「起きるはずなんだけど…」
🥞「ん、っ、」
☕「彰人!」
🥞「…とーや、?」
🎨「やっぱりね。やっと起きた。」
🥞「絵名、?」
🎨「あんた黒百合食べて無さすぎ。1年に一回は食べないと。栄養回んないんだから。」
☕「黒百合を…食べるんですか?」
🎨「そ、元々彰人は体の中に栄養が回らないから黒百合食べないと血の流れがね。まぁ色々あって。」
☕「そうだったんですね、良かった、」
🥞「心配かけてごめん、すっかり忘れた 笑」
☕「…すっかり忘れてたじゃないだろ!俺がどんなけ心配したか…」
🥞「…ごめん、なさい。」
🎨「冬弥くん。」
☕「…すみません。ごめんな、言いすぎた。」
🥞「んーん。俺が忘れてたからさ、これからは気をつける。」
☕「あぁ、そうしてくれ。」
🎨「じゃ、私これから仕事あるから行くね。またね。」
☕「はい、ありがとうございました。」
🥞「冬弥、」
☕「ん?どうした?」
🥞「俺ね、冬弥に黒百合に住んでるって言った時殺されると思ってた。でも冬弥は殺そうとなんてしずに俺と一緒に住んでくれて、めっちゃ嬉しい!」
☕「いつの話をしているんだ 笑
これからも一緒だろ?」
🥞「うん!冬弥と一緒!」
☕「好きだなぁ…」
🥞「ん?何が?」
☕「ふふ、何がだろうな。」
🥞「え!何が何が!教えてよー!!」
☕「まだ知らなくていい。」
🥞「ちぇー!冬弥のケチ!」
☕「いくらでも言うといい。」
🥞「もう!」
☕「ふふっ笑」
END…
続き遅れてごめんなさい!
東雲姉弟と冬彰ほんとに尊い😸😸
てか聞いてくれます?!今日隣の席の子と喧嘩になって何故か私が謝る羽目になり体調悪くなり早退しました😔
まぁ、私も悪い部分があったのかもしれないけど絶っったい1:9の割合で私悪くないのにバチクソ何故か怒られて…ほんと気分最悪です。学校行きたくないです😉
でもみんながコメントとかいいねくれるから頑張れます!!💪いつもありがとう!
感想など教えていただけると嬉しいです!
おつたに!