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私
には兄がいたらしい。……らしいというのは、私が覚えていないからなのだが。
ただ、母からはよく聞かされたものだ。
とても優秀で優しい人だったと。
しかし、母は私が生まれる前に亡くなってしまった。
残された父と私を育ててくれた祖母が亡くなった後、父は再婚したのだが、 新しい家族となった人たちは、私にとっては他人だった。
彼らにとって私はただの子供であり、彼らは子供を育てることに慣れていなかったのだ。
そこで父の友人であった人が、引き取ってくれることになった。
その人は私のことを実の娘のように扱ってくれて、とても可愛がってくれた。いつも優しくしてくれて、甘えさせてくれた。大好きだった。いつまでも一緒に居たかった。
でもね、ある日突然気づいちゃったの。私がこの人のこと好きなんじゃなくて、私がこの人に好かれたかっただけだってことに。だから、私はあなたの前から消えようと思う。
ねぇ……お願いがあるんだけどさ。最後に一度だけ抱きしめさせてくれないかな?それで、もう二度と会わないから。そしたら、私ちゃんと諦められると思うんだよね。ほら、私って結構未練がましいところあるじゃない?それにね、もしこれがダメだったとしてもさ、これで最後だって思ったらちょっとくらい良い事してあげようって気になるかもしれないじゃん?えへへ。
じゃあ、行くよ!せーのっ!!……うん。ありがと。
じゃあさ、またいつかどこかで会えたらいいなぁ〜……なんてね☆ 僕はもう死んじゃっているからさ、無理かもだけど♪ もし君たちが僕を見つけられたらその時はよろしくねぇ! そしたら今度は友達になれるかな? 僕のことを覚えていてくれてありがとう。
そして……さよなら。
また会いましょう。
『また会う日まで』
さようならは言わない。
きっと会えると信じているから。
だってここは僕らの世界だもん。
いつの時代も、どこへ行こうとも、この気持ちだけは変わらない。
僕はいつまでも君たちを見守っています。
いつものように、当たり前のように、 今日も空を見上げてごらん。
そこに必ずあるはずだよ。
僕らの物語の始まりを告げる星々が。
見上げた先には必ず見つけることができるはずさ。
それがどんなに遠くても、小さく見えていても、 目を凝らしてよく見てみて。
絶対に見逃さないで。
そうすればほら、こんなにも簡単に、 世界を滅ぼすことができたでしょう? さぁ、今こそこの手を離してごらんなさい。
もう何も恐れることなんてないのですから。
貴女は自由です。
だって私たちは、 お互いを愛することでしか生きていけないのですよ? 愛は世界の全てを変えてしまいました。
貴女の笑顔のために、 私は私の全てを捧げましょう。
貴女はただ笑っていれば良いのです。
それこそが私たちの幸福なのですから。
さあ、私の腕の中へおいでください。
私が貴女を愛して差し上げます。
貴女は何も考えなくてよろしい。
ただ黙って私を受け入れてください。
大丈夫です。怖れることなどありません。
私は貴女を傷つけたりしない。
絶対に傷つけたりなんかしない。
優しく包み込んであげます。
だからどうか、安心して身を委ねてくれればよいのです。
愛していますよ。ずっと前から。
ねぇ、知っているかしら? 愛の反対は無関心だと言われているけれど、本当は違うらしいわ。
愛とは相手を想うこと。
愛とは相手に尽くしてあげること。
つまり、相手のことを考えてあげれば愛なんですって。
逆に言えば、自分のことを優先させる相手には愛情なんてないということね。
あぁ、そういえばもう一つあったわ。
愛の反対は憎しみだったはずよね? あれ? これもちょっとおかしいような気がしてきたけど……
結局のところ、愛の反対は何なのかしら? 私としてはやっぱり無関心だと思うのだけれど、どう思う? あなたの意見を聞いてみたいものだわ。
ねぇ知ってる? この世で一番醜い生き物ってね……人間なんだよ?