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ゆんしょ
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meme side—-
ー蓮!好きだ!!ー
LINEを開いたら、佐久間くんから可愛い連絡が来ていて思わず顔が緩んだ。
どんな顔して打ったんだろ?まあ、なんとなく想像はできるけど。
きっとね、ニコニコの可愛い顔して俺に送ってくれたはず。
短いLINEの一文で、浮かれている自分に苦笑して。
愛しい人の見慣れたアイコンを無意識に指で撫でていた。
あれから2週間。
今までだってその位会えない時期はあったけど、以前とは気持ちが全然違っていた。
さみしい、会いたい、でもちょっとだけ心に余裕もある。
だってお互いに好きだって分かったから。
最初は本当かな・・・なんて不安もあったけど、佐久間くんはまっすぐな人で俺には・・・というかメンバーにも嘘をつくような人じゃないって信じてる。
俺の本音が佐久間くんに聞かれてしまったあの日。
正直、生きた心地がしなかった。
あー終わったって。
だってこれで俺の恋は終わってしまう。
きっと諦めないといけなくなるって。
佐久間くんを好きすぎたからさ、今までの楽しくて温かい関係を壊したくなくてずっと秘密にしてきたんだ。
一生隠し通すつもりだったし。
気持ちがばれて振られたりギクシャクするくらいなら、そっちの方が良いと思ってた。
そのままなかった事として流してしまおうかな・・・なんて弱気に考えていた所に佐久間くんから予想外に連絡がきた。
あの連絡がなかったら、俺たちは付き合う事になってない。
ほんと、人生何があるか分かんないね。
ふぅとため息をついて、スマホをポケットに戻した。
今日は一人で雑誌の取材と撮影に来ていた。
さっき表紙用のスチール撮影も終わって次の仕事に向かう前に楽屋で小休止している所だった。
ふいにコンコンと楽屋のドアがノックされた。
m:はい?
「失礼します」と付き添ってくれているマネージャーが入ってきた。
マネ:遅くなってすみません。ちょっと次の現場の事で連絡が入って。
m:うん?どうしたの?
マネ:はい、番組の進行役の〇〇さんの体調が優れないようでして、急遽日程が変更になりました。
m:え?そうなの?・・・その、〇〇さんは大丈夫なの?
マネ:はい、病院には受診したようなんですが大事をとってとの事です。
m:それはしょうがないね。・・・じゃあこの後は・・・。
マネ:今日はタイミング的に他の仕事の調整も難しいみたいなんで、急なんですがこの後はオフにしても大丈夫ですか?
この仕事はたくさんの人や物が関わっている仕事だから体調不良や機材トラブルなんかで急遽予定変更になることなんて結構あるあるだ。
まあ、たくさんの芸能人やスタッフのスケジュールを調整しているから、変更になったらなったで一から組み直さなきゃならない。大変な仕事だと思う。
m:俺は問題ないけど・・・何か別にできることあったらするけど?
マネ:いえ、明日も朝から予定ギッシリなので、むしろ今日は休んで欲しいかもです。
m:そう?・・・じゃあ有難く・・・。
マネ:こちらこそ急ですみません。では、ご自宅までお送りしますよ。
あ、じゃあ・・・・。
ふいに思いついた。
m:や、帰りは大丈夫。ちょっと寄りたい所あるからタクシーで出るよ。
マネ:そうですか?分かりました。じゃあ下にタクシーつけときますね。
m:うん、ありがとう。お疲れ様。
「お疲れ様でした」って楽屋を出ていくマネージャーを見送りながら、すぐさまスマホで佐久間くんのスケジュールを確認する。
よし、会いに行こう。
急遽できたオフ。こんなチャンス滅多にない。
俺は急いで身支度をして楽屋を出た。
-————————
佐久間くんのいる現場まで20分程度で着いた。
メンバーでスケジュールの共有をしているから、佐久間くんがまだここにいることは分かっている。
驚いた顔が見たくて、内緒にしたままやってきた。
佐久間くんがいるであろうフロアに着いて、ソワソワと楽屋を探す。
たまに知っているスタッフさんが俺に気づいて、挨拶をしてくるからちょこちょこ立ち止まって話をしたりして。
どこにいるかな~?ってキョロキョロと見まわしていると、背中にドン!と何かがぶつかった。
m:っと!!びっくりしたぁ!!
s:何で?!何でいんの?!
振り返ると俺の背中に抱き着くようにしてキュルキュルの目で見上げてくる佐久間くんがいた。
驚いているよりかは興奮しているのが上回ってワンちゃんみたいになっている(笑
うわぁ・・・・かわい・・。
その可愛さに一瞬固まる。
一緒に話していたスタッフさんが「仲良いですね。」ってニコニコしながら離れていく。
s:蓮だあ。
ふにゃっと笑った顔があまりにも可愛すぎて、思わずその頬に手が伸びそうになった。
おっとぉ・・・理性が飛びそうでした・・・・。
コホンっと咳払いをしながら、背中から佐久間くんを引きはがす。
m:佐久間くん、お疲れ様。
s:え?!マジで?!何でいんの?まだ仕事だろ?何で?!
さっきから興奮して同じことを何度も聞いてくる佐久間くん。
落ち着かせるように手をとって向かい合った。
m:次の仕事の共演者さんが体調不良で急遽日程変更になって、オフになった。
s:えー!まじか!?・・?・・でも何でここにいんの?
自分に会いに来たとは微塵も思ってないようで、不思議そうに首をかしげる。
耳打ちするために腰をかがめて佐久間くんに小さくつぶやく。
m:会いたかったから・・・迎えに来たよ。
目をまん丸にしたかと思うと、みるみる内に顔が赤くなる。
そしてあからさまに目線をそらしたかと思うと、俺が掴んでいる手とは反対の腕で顔を隠す素振りをした。
S:っ!!
m:・・・・・。
ほんとに俺の恋人、可愛すぎない?
照れてる佐久間くんの様子をジッと観察する。
ああ、もっと 見たいな。
もっと 知りたいな。
「好きが増えていく」って
どっかで聞いたことあるフレーズが頭をよぎった。
もともと好きなところはいっぱいあるけど
これからもっと知らなかった君を
好きになっていくんだろうね。
これが「恋」ってやつだね。
予想のできない続きを
これからの君との続きを
楽しみにしてるよ。
m:ずっと会いたかった。
m:待ってるから・・・一緒に帰ろ。
「離したくない」って我儘かな?
繋いだ手は
しばらく解けなかった。
コメント
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読み終わった今、心がじんわり温かいです……💧🤍 蓮くんが佐久間くんに「会いたかったから迎えに来た」って、あんな自然に言えるの、本当に尊すぎます。背中に飛びついて「蓮だあ」って言う佐久間くんの姿、目に浮かびました。ワンちゃんみたいで可愛い……。 「好きが増えていく」って蓮くんが感じてる所、すごく共感しました。確定後の甘さ、読んでてこっちまで照れちゃいます。 ずっと一緒に帰るラスト、切なくて優しくて、何度も読み返したくなりました。素敵なエピソードをありがとうございます🌙