入学式が終了し、全員で再び1-Bの教室へ戻ることに。
蒼「なぁはるちゃん。さっきの関係ないしな〜って独り言、あれなんやったん?」
席につきながら蒼が話しかけてくる。
「あ〜…いや、うーん」
なんて説明しよう。
こういうのって言語化が難しい。
蒼「んーまぁ言いたくないなら言わんでもいいけどちょい気になったな〜」
なんて話してると。
雪「なに2人仲良さそうに話してんの〜」
2人の席のそばまで来て、 むすっとわざとらしくほっぺを膨らませた雪斗くん。
えーハムスターみたい、かわいい。わざとと分かってても。
雪「え、ハムスター…」
「え、ハムスター!?声出てたってマジ?」
雪「出てたよもー」
またしてもほっぺを膨らませる雪くん。
わざとか?
私を悩殺しに来てるのか?
蒼「雪には教えないよ〜、席後ろの特権♪」
雪「ずるーーー仲間はずれ反対!」
あー。騒がしっ。
ほらもー、イケメン2人が騒いでるから女子が見ちゃってんじゃん。
2人とも中性的な顔立ちではある。
でも雪くんはかわいい系、蒼くんは美人系。
あー羨ましいなぁ。
「いいなぁ」
蒼・雪「なにが?」
「内緒」
マスク越しに人差し指を口に当ててみる。
それを見た顔の整った双子は、同じ表情で項垂れた。