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🩷心の力との契約 部屋でベッドに横たわるティアに、幻聴が見え、聞こえ始めていました。「馬鹿が」「お前のせいで家族は不幸だ」「わたしの言葉を無視しやがって」ティアは幻聴がティアに覆いかぶさり、触手を伸ばして言う否定的な言葉を聞きながらそんなティアを守り、ずっと幸せにしてくれていた心の力のことを思っていました。空想力が見えづらくなる中で空想力がティアを守るために、心の力を行動で引き出すと決めたのです。しかし力には代償があり、心の力の乱用はいつかティアの命を代償にしなければならないのです。「だから良く考えて行動してね」空想力にそう言われたのに、ティアは子供の頃ほとんど行動で生きて考えないで心の力を使い続けて幸せ過ぎる子供時代を送ってしまったのです。「これ以上行動で心の力を引き出せばお前は死ぬぞ、いいのか?お前と一緒に消滅するなんてごめんだ」幻聴はティアの脳の中にいるので、幻聴の消滅も意味しているのです。(わたしの両親は勉強を頑張らないと楽しいことをさせてくれなかった、つらかったんだもの)ティアは勉強を頑張りもしないで、ただひたすら穏やかな幸せだけを享受してしまったのです。知性的な両親のもとでは穏やかな幸せしか得ることができなかったからです。(行動で紛らわすことで穏やかな幸せを子供の頃は生きた、でも大人になってからの行動は幻聴を完全に紛らわしてしまえばわたしは死んでしまう、どうしてわたしは両親のように知性だけで生きることに耐えられなかったんだろう?)ティアは幻聴や自分の思考に耐えられずにベッドから起き上がると部屋を出ました。