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3

「ヤンデレの兄と出来損ないの僕」

♥

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2024年04月13日

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「あんたなんか産まなきゃ良かった!!」

僕が最後に聞いた母の言葉

.

.

.

僕には兄がいる

優しくて、かっこよくて、運動神経が良くて、頭も良い

「完璧」が具現化した様な人間だった

それに比べて僕は運動神経が悪く、頭も良いとは言いにくかった

ダメ人間の僕にも兄は優しくしてくれた

そんな兄が大好きで”憎かった”

ある日兄は家族にこんな提案をした

「皆で旅行しよう」って

馬鹿かと思った

なんで僕まで?って思ったし、兄は両親が僕を嫌っているというのも知っていたはずだ

…何かあるんだろうな

.

.

.

旅行当日、数日泊まるホテルに付いてチェックインもした、そして部屋にも入った

そんな時に何故かずっと話さなかった兄が口を開いた

「母さん、父さん…ずっと言いたかった事がある」

その言葉の中には僕の名前は無かった

あぁ、兄にも見捨てられたんだ

って思った…

両親は「何だ?」とか「何かしら!」ってわくわくしてた

「俺ね、2人の事ずっと嫌いだった」

この一言で空気が変わった

「実の両親になんてことを言うんだ!!」

「き、聞き間違いよね? 」

って両親は言ってたし困惑してた

「俺の可愛い弟を嫌ってたし…俺の変化にも気付かなかった」

「変化??」と両親と僕は考えていた

「最近…俺、食事を取らなかったでしょ?」

「何でだと思う?」

兄はそう両親に聞いた

両親は

「ストレスで食べられなかった」、「外で食べてきたから」って言ってた

「はぁ…ほんと気付かなかったんだね」

「最近食事を取らなかったのは」

「人の肉しか食べられなくなったから」

「!?!?」

「ごめんね、こんな事隠してて」

兄はそう僕に言った

『な…んで??』

「お前を守るためだよ、可愛い可愛い俺の弟…♡」

目に映る兄は僕の知っている「完璧」の兄じゃなかった

その時…母さんが

「ッ!!!何でその出来損ないに情を移すの!?」

「あんたなんか産まなきゃ良かった!!」

そう言った瞬間

(ビチャッッッ)

僕達に赤い液体がかかった

『え…??血…??』

それが最後に聞いた母の言葉…

その次に…

「目を覚ませ_

(ビチャッッッ)

父が殺された

『ハァッハァッ…ヒュッ』

「あぁ可哀想に…もう大丈夫だよ、お前を傷付ける奴はもう居ない」

「だから…俺と一緒に…」

「堕ちよう?」

ここで断ったら死ぬ…

僕の返答は決まっていた

『…勿論だよ…兄さん』

これからずっと…兄に守り続けられるだろう

兄には感謝して欲しい…

出来損ないを演じるのは大変だったんだから

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コメント

10

ユーザー

(꜆꜄꜆˙꒳˙)꜆꜄꜆ スコスコスコスコスコスコ

ユーザー

あ''ー!!!まぢいい!!

ユーザー

あッッッッ、もしかしなくとも兄弟両方共狂ってる!?(꜆꜄꜆˙꒳˙)꜆꜄꜆ スコスコスコスコ

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