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日本では経済悪化、そしてさらなる増税で貧富の差が出てしまい治安悪化が蔓延していた。

あの疫病の治療薬が確立するも政治家の経済政策や増税政策により失業者や企業の倒産が相次ぎ若者のほとんどが国外へ亡命していった。

自衛隊をわずか半年で退職した柏田三郎は九州の山奥にあると噂されている社会不適合者の村、俗に言う「はぐれ村」で居候させて貰っている。

柏田「ここに来て2日目になるけど金なくてもどうにかやっていけそうなのは間違いない。」

柏田は少し安心していたがここで運命共同体の如く生活している村民の収入口について気になっていた。

柏田「みんなどうやって欲しい物とか手に入れてるんですか?稼ぎとかどうしてるのですか?」

村民「この村から離れたところにある個人農家の手伝いをして稼ぐ者も居ればアウトドアやレジャーの草むしり、そして狩猟、害虫駆除の手伝いをしてる者もいる。」

柏田「へえー。なんかすごいですね。ここ、携帯のWi-Fiとか普通に使えて利便性が効いてますよね。」

村民「ここではパソコンやスマホで広告収入を得てる人が多いから彼らが善意で俺たちの為に利便性を良くしてくれてるのさ。」

柏田は村民のライフスタイルやワークバランスについての話を興味深々に聞いた。

新人「皆さん。初めまして。是永拓郎と申します。料理はそこまで凝ってないですが一人暮らしでは節約料理をしてきました。お役に立てると幸いです。よろしくお願いします。」

村民「俺は上島春人。よろしく。いつでもいいから自信作の自慢料理作ってくれよ。」

それぞれ自己紹介をし合うと早速、是永は食材を持ってきた。

上島「うほー!こりゃあ凄えな。今日はキムチ鍋でも作りつもりか。」

是永「そうなんですよ。すれ違い様に朝鮮人自営業者の方から貰ったんですよ。鶏肉や豚肉もありますし。任せて下さい。」

入って間もない者から古株の者まで全員、豪快な食材を見て興奮して喜んでいる。

是永の手の込んだ料理に全員、喜んで早速食事に入ることになった。

是永「韓国料理と言えばやっぱりマッコリにチャミスルでしょ?!」

上島「マッコリは飲んだことあるけどチャミスルは飲んだことねえわ!マジ用意周到やな!」

村民達は、料理と酒の豪快さを喜びながらキムチ味に煮えた白菜や鶏肉、豚肉を自分の皿に贅沢に入れて頬張った。

柏田「久しぶりに韓国風鍋食ったけどめっちゃ美味しいっす!」

是永「そう言われると照れますね。女の子にも褒められたことないのに。」

柏田の褒め言葉に是永はにこやかに言葉を返した。

上島「久しぶりにいい酒飲んだのか眠たくなったな。」

仲間「おいおい、酒飲んで寝る癖直せよ〜。俺も確かに眠たくなったけどさあ。」

料理を口にして酒を飲んだ者もいつの間にか眠りについていく。

柏田「確かに眠くなった。てか、是永さんどこに行ったんやろ?トイレかな?」

柏田も少し横になってそのまま寝落ち状態になった。

数時間後、柏田は目を覚ました。

柏田「はっ、ここどこ?何このリストバンド。上島さんや是永さんとか、あと他は…?」

半信半疑にリストバンドを触って見ると普通に外す事が出来て布の中に100円玉ぐらいのコインが入っていた。

上島「マジ寝てしまったわ…て!これどこだよ!?」

村民「何だよ?これ?」

全員、目が覚めていつの間にか得体の知れない場所にいる事に驚いていた。

目の前にいるのは、はぐれ村の面子だけでなくよく分からない人もいた。中にはハーフや外国人風の者もいる。

建物の中から外を除いてみると何台ものトラックが現れた。

しばらくするとスクリーンに黒いコートの男が写し出された。

黒コート「どうも皆さん、初めまして!私は運営をこのゲームの運営を務めてる屁口土門と申しまーす!では、このゲーム、すなわち今から戦争をしてもらいます!」

屁口土門と名乗る黒コートの男はにこやかにそう言った。

全員、訳が分からず状況を理解できずに凍りつく。

屁口「今からゲームですが敵のチームメイトを殺して今、取り付けられているリストバンドの中に埋め込まれているコインを奪って下さい。チームはそれぞれのカラーのリストバンドで示されているからね。」

屁口「ルールは至って簡単。ただ違う色のリストバンドをした敵とドンパチしてくれれば良いのです。しかしリストバンドは簡単外れる。そうすれば敵味方判別も容易じゃないから得策だよね。ということでもしそのような事をするお馬鹿さんがいた場合、どことなく偵察無人機が監視してますのでそんなお馬鹿さんのところに遠慮なくミサイルか迫撃砲が飛んでくる事になるでしょう。」

同じように考えていた上島はその忠告を聞いてうなだれた。

屁口「今、開催側の兵隊さんが武器を用意しております。皆さんが使う武器はセルフです!プラスして支給されるリュックサックと雑嚢にサバイバルグッズや食べ物と小型の武器が入っております。まあ、武器は当たりだと火力のある小型サブマシンガン、ハズレの場合は太鼓バチだけなどピンキリなのでメインウェポンは兵隊さんから受け取ってください。」

屁口は長々と説明をし続けており、周りの一部が居眠りをしている。

屁口「そこ、居眠りすんじゃない!」

バン!

屁口の叱咤と同時に銃声が鳴り、居眠りしていた男が頭を撃ち抜かれて倒れた。

屁口「居眠りは命を落とす!戦場での気の緩みは死への近道です!そして仲間の命を奪います!ルールはマニュアルをリュックサックに入れてるので確認するように!では1人ずつ武器を受け取って下さい!」

屁口の説明が終わり、兵士らしき男達が集められた者に武器を受領しに来るように誘導を始めた。

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