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「エクスデス」
この名前が大嫌いだ。
あの子を思い出してしまうから。
バハムート 「エクスデス、もうやめよう。お前の身体が壊れてしまう」
エクスデス 「…」
彼はひたすらに鍛錬に打ち込む。
血走った様な目で。
バハムート 「エクスデス」
エクスデス 「…黙っていろ」
バハムート 「お前が壊れる。それは誰も望んで無い」
うるさい。
うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさい
バハムート 「一度休もう。少し眠るくらい」
エクスデス 「うるさい!!!!!!」
バハムートが肩に手を掛けた瞬間、怒号が響く。
エクスデス 「邪魔をするな!何も守れなかったくせに!愛してると言っておきながら
お前があの子を殺したくせに!!!!!!」
核を突いた一言だった。
バハムート 「ッ…」
エクスデス 「まだ完全に力をコントロール出来ていないのに私に触れるな!
私まで殺す気か!?」
バハムート 「違う…そんなつもりじゃ…」
エクスデス 「二度と近付くな人殺し!」
バハムート 「ッ!」
バハムートの心が乱される。
マズイ。暴走が来る。
バハムート 「ガッ!アァッ!」
頭を掻きむしり苦しんでいる。
カオス 「おい!何があった!」
そこへカオス ゼロムス アルテマが青ざめた顔で来た。
ゼロムス 「エクス
デス、何を言った…」
エクスデス 「人殺しと事実を言っただけだが?」
平然と言う彼にアルテマを口元を抑えて目を見開く。
ゼロムス 「なんでそんな事…」
エクスデス 「なんだ?まさかコイツが無実とでも?」
カオス 「…しょうがないだろ…!あれは暴走が抑えられなくて…」
カオスの一言でエクスデスからの殺意が溢れる。
エクスデス 「…ふざけるなよ…?じゃあ何だ?お前らはあの子がどうでも良いのか?
お前達を最期まで愛したあの子をどうでも良いと言うのか!?」
カオス 「違う!そんな訳…!」
その時だった。
バハムート 「グァアアアアアアア!!!!!!」
完全に暴走に呑まれている。
アルテマ 「バハムートさん!」
ゼロムス 「しっかりしろ!私達の声聞こえるか!?」
エクスデス 「騒ぐな、黙ってろ」
エクスデスが魔力を込めた一撃を放ち、バハムートは気を失った。
以前までは絶対に勝てない相手だったのに。
カオス 「な、何で…」
ゼロムス 「お前…まさかこの短時間で…」
そう、エクスデスは書物を読み漁り力を付けていた。
暴走したバハムートを一撃で沈めるくらいに。
アルテマ 「と、とりあえずバハムートさんを寝室に運びます!」
エクスデス 「駄目だ」
アルテマ 「…え…?」
エクスデス 「コイツはゾディアークの復活には必要不可欠だ。このまま研究の材料に
なってもらう」
ゾディアークとはあの子の事である。
よく見ると巨大なカプセルには一人の青年が眠っていた。
ゼロムス 「ゾディアークを…復活させる…?」
エクスデス 「そうだ。ようやく材料が揃いそうなんだ。邪魔をするな」
アルテマ 「材料って…バハムートさんを…!?」
エクスデス 「ご名答だ。材料はゾディアークが最も愛した存在。そして最も愛す存在だ。
ゾディアークを愛す者は私だ」
三人の血の気が引いた。
カオス 「…お前…まさか死ぬ気で…」
エクスデス 「それ以外何がある。私の魂と肉体を全て捧げる。バハムートは…
まぁ能力だけを奪っておくまでにしてやる」
狂っている。確実に。
愛が暴走している様に見える。
少なくとも三人は心の中で決めたことがある。
一つ、絶対にバハムートをエクスデスに近づけてはならない。
二つ、エクスデスを監視すること。
三つ、エクスデスの心を癒す事。
エクスデスの目は、心は、壊れていた。
コメント
3件
ちびちゃん様、第1話「狂っている」読ませていただきました…! 冒頭の「エクスデス」という名前の呟きから、もう引き込まれました。エクスデスの心が完全に壊れてしまっているのが台詞のひとつひとつから痛いほど伝わってきて、胸が締め付けられました。特に「愛してると言っておきながらお前があの子を♡♡♡た」という怒りの台詞、ゾディアークへの執着とバハムートへの憎しみが混ざり合っていて…続きが気になります。愛がここまで狂わせるんだなと、ゾッとしながらも目が離せませんでした。次話も楽しみにしています!