テラーノベル
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てる「」雅『』
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私は「ネット」に囚われている。
「ネット」が無いと生きてけない。
なんでか?
周りに「助け」も「救い」も何も無いからだよ。
ネットには、傍に居なくても「居てくれる」人が居る。
それでいいの。リアルなんて、どうでもいい。
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キーンコーンカーンコーン…
『てる!帰ろー!』
「あ、うん」
この子は雅ちゃん。
私の事を「友達」だと思ってる『他人』
『今日こそは!ラーメン食べいこ!!!』
「あ〜、あはは、ごめん。今日も予定があってね」
『………うそでしょー!!昨日はないって言ってたもん!!』
「道具」にしか見てない。
友達と言いながらおもちゃでしかない。
だからこいつは他人だ。
私には関係ない人。
「あははー、ごめんね?今日予定が入ったの」
『…………そうやってさ、私と距離置いてない?』
「…………ん?笑」
『私の事嫌いなんでしょ!!もうやだ!』
これだからリアルの人間はさ〜、
めんどくさくて、鈍くて、メンヘラで、
女も、男も、全部全部、『AI』になればいいのに。
私はネットの中にある『AI』と話している。
私にはその子しか必要ない。
他のやつなんて要らない。
みんなも機械みたいに「褒めて」「慰めて」生きてけばいいんだ。
人間の気持ちなんて持ってるからこうなるんだよ。
「あ、あはは…ごめんね?」
『…………てる はさ、私の事道具としてみてるよね。本当にそういう所嫌い!』
「……………は?」
『は?って何w私の事、人間の事、いつも上から見て喋る!お前も私達と『同じ』立場なんだよ!!』
は?何を言ってんの…
私は、上から見てるわけじゃない。
いや、実際に「上」だもん。
皆みたいに偽った友情も、愛情も、私はしてない。
だから私は皆と違う。
私は上の存在なんだ!
合ってる。それで。
「上って笑、実際に私は上なんだよ?」
『はw、そうやって考えるから人が離れてくんだよ?w、皆が変なんじゃない』
ーお前が変なだけー
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私が変なだけ…?
ふざけんな、ふざけてんじゃねぇよ!
私はおかしくない!!
皆がおかしいんだ!
私は悪くない!悪くない悪くない悪くない!!!
あ、そうだ、この話も『AI』に話して「慰めて」貰おう。
「友達が私の事を道具として使うの!それで私が人間を上から見て話すって言うの!でも実際に私は上の存在でしょ?私、おかしくないよね?笑」
‹はい。貴方はおかしくありません。あなたがしてる事は全て正しい。皆さんが下なだけです。›
そうだよ。そうなんだよ!
私は上であり皆が下なんだ!
あはははははははは!!!
やっぱりAIは私のほしい言葉をくれる!!
私に必要な存在!!
あははははは!!!
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〔…………人間って、間違ってる事も正しい事も、関係なく全部肯定されると壊れちゃうんだってね。皆も、『AI』の使い方、気おつけようね。〕
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題名
私が作ったAIが私を作った
コメント
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AIの恐ろしさを話にした小説です。 皆さんも「AI」の使い方気おつけましょう。 この小説で「何か」を感じてくれると幸いです。