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第一章『裏切り者』
2024年12月31日
暗闇の中に一人、赤髪の男が目に入る。
「お前に命令を下す。今日、この地に現れた裏切り者(ビトレイヤー)を探し出し殺害しろ。水戸神(みなとのかみ)、秋水 流(あきみず ながる)よ。」
赤髪の男は暗闇からだんだん明るい所へと姿を現した。右目に深い傷跡があり、まつ毛が長めに生えており特徴的な目をしていた。それに向かい合うように立っていたのは水色の髪をした仮面をつけた人がたっていた。その名を秋水 流と呼んだ。
場面が移り変わり一本の住宅街に画面が向く。そこには街灯に照らされた一人の青年がいた。俯いたまま歩く青年は黒髪で赤い瞳をし、黒のロングコートと黒のダメージジーンズを着ており黒のタクティカルブーツを履いていた。すると少年は深いため息を吐いた。
「おい、お前は空からストーカーでもしてんのかよ。」青年がそういうとその後ろには秋水 流の姿がそこにはあった。秋水は空中からバレないように追跡していたのだった。
(やっぱり最初はこっちを向いてくんないか。)
「すごいっすね!!神力の察知にその威嚇と殺気それにその体に…二つの生命が感じられる。でもね。僕と勝負したら君が勝つはずがない。ビトレイヤーくん。」
(やっとこっちを向いた。)ビトレイヤーは秋水の挑発にまんまと乗り睨みつけながら姿勢を向けていた。
「何の用だ。」
「いやぁ~ね、政府の命令でね。君を殺せってね、指示が出ちゃったのよ。本当は死刑執行人が死刑を言い渡し即座に殺すんだけどね。今は僕が代理で来たってわけだよ。」
「それじゃぁよぉ、俺も確実にお前を殺す。もちろん正当防衛だよな。お前が死んだら政府は、日本は一体どうなるんだろうなぁ。」
第一章『裏切り者』終わり