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bebe おただいま
「……、!やぁ、おはよ~……8番!」
<ぺいんとside>
スティーブ看守だ、。
明るい声とにこやかな表情を見て瞬時に本物だと理解した。
pn「…………幽霊?」
sty「え、君って霊感あるの?」
pn「……無いです」
sty「ウン、知ってる。捕まるの早かったね~♪」
何この会話……と思いつつ、押し寄せる感情をそのままに鉄格子を掴んだ。
それにあまり気に止めずにいる、 目の前の人物に問う。
pn「スティーブ看守、貴方死んだんじゃ!」
sty「…あぁ、…最初に会った時言ったでしょ?メデューサ号は元々戦艦だったって。隠し通路が結構あるんだよね~……」
取り乱してる俺の様子を見てから、床に座って目線を合わせる。
pn「っ、……生きてんすね……ちゃんと。」
看守はウンと頷き、落ち着かせるように自分の胸に手を当てて静かな声で話し始めた。
sty「まぁ、あの時チェストに入ってた”不死のトーテム”って奴のお陰なんだけどね。」
pn「不死のトーテム…?」
無機質な空間に、俺の裾が地面に擦れる音がした。
sty「そ。俺の後輩にリーっていう奴がいるんだけど、オカルト物の収集が趣味でさ……」
胡座を少し崩して、足を伸ばして揺らす。
「適当にばらまくような奴じゃないんだけどなぁ。」
珍しく官帽をかぶっているスティーブ看守は、少し考え込むように目線を下げた。
pn「あのチェストって………」
しばらく看守は靴先を見つめていたが、三角座りになるように縮こまる。
何となく気まずくなって、薄いベッドを見る。
(また低予算になったな~、体痛くなりそう。)
sn「仮眠室のですか?」
そんなことを思っていると、突然しにがみの声が低く鳴る。
sty「わっ、起きてたの!?言ってよぉ……ビックリした~」
sn「…………。」
驚いて姿勢を崩したスティーブ看守が隣の牢屋を見ながら、困惑したように聞く。
sty「ぇ、?6番?どうして泣いてるの?」
sn「グスッ……看守……」
閉鎖的な空間なのに響かない小さな涙声が聞こえて来て、俺の涙腺を刺激する。
sty「ぁ、ヤベ……牢屋の鍵忘れた!リアム看守長に怒られちゃうなぁ」
相変わらずの行動に、やれやれと呆れる。
「……んー、じゃあ、こうしよっか!」
スティーブ看守は困ったように立ち上がる。
裾の汚れを払って、隣の牢の前でしゃがむとひょいっと手を入れてしまう。
……警報鳴らないのかな?
状況的に頭を撫でているんだろうけど。
………………ん?
pn「……リアム看守が生きてるんですか、?」
sty「んー?うん、拳銃の弾が非殺傷弾になってたらしいんだよね……」
急な発言に動揺してドクドクと波打つ心臓の音を聞き付けたように、耳によく馴染んだ低い声の持ち主が姿を現した。
ra「あぁ、何者かに拳銃の中身がすり替えられていたようだ。」
pn「っ、!……」
つい釘付けになって凝視してる筈なのに、どんどん目の前がぼやける。
ra「まぁ、そのお陰で助かったんだけどな。よぉ、8番。会いたかったぞ?」
喜びからなのか腕や足がブルブルと小刻みに震えた。
カチャリと立てる解錠の音が、こんなにももどかしく感じる。
「つい先程までな……っ、ぅお!」
扉が開くと、俺は真っ先にリアム看守に飛び付いた。
<スティーブside>
二人の泣き声が共鳴して、アラームみたいな音量になったことで隣から物音が聞こえた。
九番が起きたのかと立ち上がろうとすれば腕が引かれる。
sty「……ぉ…っと、6番、?」
頭から離そうとする手を、上から手で邪魔して ボタボタと落ちる涙を拭いもせずに、必死な目で瞬かせている。
一瞬キュンと胸が高鳴ったが、ワタワタと慌てて言葉を並べた。
「…”∥……れっ、レディを泣かせるなんて……俺は君より悪い人だな、…はw」
ra「なら…、…お前の牢も用意しておこう。」
sty「、っ……そうしてくれ。」
絶望的に決まらない台詞に、リアムの提案を呑み込む。
sn「スティーブ看守……」
6番が手を頭の位置から下ろして、鉄格子越しに俺の手をきゅっと握り、見つめる 。
sty「ろ…くばんッ、?!」
sn「スティーブ看守。……あの、僕」
「男です。」
<クロノアside>
フッと意識が戻って目を開くと、閉鎖的な空間が広がる。
kr「……は。」
硬い地面に転がされていたからかギリギリ痛む体を、目の前にある鉄格子を掴んで引っ張り起こす。
寝起きの頭でも分かった。此処は牢屋だ。
喧しい隣の牢たちを思えば、いつもの三人だろう。
きっと別の怖い看守が立っているに違いない……。
覗いた先に石化レベルの固まり具合で仰け反っている見覚えのある看守。
……ん?
待て、もう一度ちゃんと確認しよう。
まず俺は右隣の牢を覗いた。
そこには黄色い頭の男が飛び付いているが、満更でもなさそうな目付きの悪い看守の顔。
(生きてる……そう簡単死ぬとは思ってなかったけど、。)
……まぁ、いっか。
感動の再会に水を差すつもりもないしと、 その奥に目を凝らす。
先程と同じポーズから、寸分違わずな看守の石像。
何となくこうなった理由は、その牢の持ち主のせいだと解る。
(早く扉開けてくれないかな……)
─あくびを噛み殺して、寝っ転がる。
鉄格子に触れて警報がならないようにしながら、今起きた風を装って声をあげた。
kr「えぇwぇ、?……何この状況?」
sn「あ、おはようございますクロノアさん……僕達帰って早々に捕まったみたいです笑」
pn「かぁんしゅ~~~!!泣」
▽
「まさか看守が生きていたなんて!」
非殺傷弾と不自然に置かれたエリトラ、?
「七番さんって、僕らよりも裏稼業…向いてない?」
チェストに残された不死のトーテム……
「あぁ”~……知恵熱が出そう! とりあえずいっぱい説明をください!!」
次回「生死。還」
~君も手の平でshall we dance?~
NV:しにがみ
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