テラーノベル
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きっと、ゆあんくんは俺が呼んだらちゃんと来てくれる。心の底で来ないといけないと思っているから。
総統という立場を利用させてもらう。
──── コン,コン
ya「じゃぱぱ、来たけど。」
jp「あぁ、入ってその辺座って。」
ya「じゃぱぱが俺を個人で呼び出すなんて入隊以来じゃん。珍しい。」
jp「今回は、うりのことなんだけど。」
ya「え、あいつが何?」
jp「あのさ、早く雰囲気良くして欲しいんだよね、うりとお前の間の。」
ya「冗談じゃない、誰にだって合わない人間はいるんだよ。ねぇ、」
jp「ゆあん。なんで嫌なの?」
ya「は?、なんでって、」
jp「まぁいいや、嫌なのにうりの戦い方とか、能力的なことに一切文句言わないのはなんで?」
「どこかで信じる、っていう気持ちがあるんじゃないの?それは、嫌な相手には出来なくないか?」
ya「──そんな気持ちない。」
jp「じゃあなんで」
ya「あいつは、、、うりは、なんでも出来るから。信じるとかそういうんじゃない。あいつが俺の動きに順応してくれるの知ってるからあいつの戦い方についてとか何も考えたことない。」
それを信頼と言うんじゃねぇのかよ。
まぁ、いいや。うりとゆあんのツーマンセルは奇跡的な噛み合い方をしてていつも強いのは事実だし、そこを変える気はないけど。こんな風に思っていたのは少し意外。
jp「じゃあさ、いいコンビネーション取れてるってことじゃん。なんで普段はそんなに相手を跳ね除けちゃうの。作戦とか、話せば打ち解けられたりしないの?」
ya「無理だわ。俺、あいつが怖いから。」
jp「怖い?うりが?」
ya「俺の、昔の親友に似てるから。」
jp「え?」
ゆあんくんの聞いたことない話だ。初めて聞いた。どういうこと???
ya「俺の一個上で小学生の時仲良くてさぁ、依(ヨル)って言う茶髪で黄色い目に少し細身のやつ。そいつに似てたの。」
jp「なんで怖いの、依(ヨル)くん怖かったの?」
ya「いいや、超良い奴だった。だけど、」
「────死んだ。」
jp「ヒュッ」
自分の息を吸う音が鮮明に耳に入った。
ya「超仲良かった。ノリもあったし、笑顔も大好きだった。一緒にいて楽しかったし、一生二人きりでも飽きる気がしなかった。」
「大切な存在だった。でも、隣国のモルニア国軍の近接兵に殺された。」
「あいつは優しいから何も抵抗しなかったらしい。ただ、モルニア国軍の振るったナイフの攻撃を真っ向に受けて死んだ。」
ya「俺はッ、俺はッ、、、」
「無抵抗な一般の市民、しかも子どもを殺したそのモルニア国を殺すために幹部になった。依(ヨル)が死んだのはまるで当たり前のように躊躇なく子どもを殺したあのモルニア国軍を殺すために、幹部になった。」
「そのためには、もう大切な存在を作りたくねぇんだよ!!」
ya「また、失ったら嫌だから。今度こそ、自分も死んでしまいそうなくらい辛くて苦しくて、一人残される寂しさを味わいたくないから!!」
「だから、依(ヨル)に似てるうりは、あいつだけは、、もう仲良くならないようにしたい!ただのビジネスパートナーとして、関わりたい。大切な存在になって、また失ってしまったら俺はもう、」
「────── 壊れちまうよ。」
jp「そ、、、、か。」
ya「超似てんだよ。笑顔も、苦しそうな顔も真剣な顔も、全部重ねちゃうんだよ、、。」
jp「ごめん、、こんなこと聞き出すつもりじゃ」
ya「いい。誰かにはいつか言わないとと思ってた。俺の幹部になる理由は不純だってことを。」
jp「そんなことは無い。明確に目標があるやつの成長は凄まじいから。」
ya「、、、」
「ねぇ、、俺どうするべきなの?」
彼らしくない、泣き出してしまいそうなほど弱々しい声で俺にそう聞いてきた。
jp「ゆあん、お前はうりに謝った方がいい。どんな理由があろうと、今までやったことはうりを傷つける行為でもあったんだから。それでうりが思い詰めて死に至ったらお前はまた壊れる。そうだろ?」
うりは面白がって自分からいじってるからこの段階ではそんなに思い詰めることは無いだろうけど、時間の問題だ。
ya「はッ……そ、か。そうだよな」
jp「無理に関わらなくていい。仕事に支障が出ないようにすればいい。」
ya「うん、わかった。」
jp「色々聞かせてくれてありがとう。うりとお前の関係が良くなることを願ってるよ。」
この幹閣の関係は良くしておきたいのだ。雰囲気を直すための会議のつもりだったが思ったより話しすぎたし重かった。
jp「じゃ、おやすみ。」
ya「ありがと、おやすみ。」
ゆあんくんの辛い過去が明らかに!?
これからゆあんくんはどうなるのか!!
コメント
11件
yaくんの気持ちに感情移入するとがちで………🥲なんかやっぱり素じゃないんだよね。yaくん、 urさんと依くん重ねちゃうところとかもがちですき、jpさんに話して返し方も天才的でこっちまで泣きそうになります
jpさんの視点なはずなのにyaくんの依くんに対する想いだったりとか、やっぱり何処かではurさんを特別に思ってそうなとことかめちゃすき😻😻 続き楽しみにしてるー!!
// ほんとやばい😭 ur彡がyaくんの対応に傷付いてたと同時に、ur彡の存在自体がyaくんにとっての傷にもなってたんだろうなぁ...と思うと...🥲 続き楽しみにしてるね🫶🏻❤️