ぞむ
染夢視点
午後四時頃。
とてつもなく暇…!!
お母さんは出かけに行ったし、
お父さんは帰ってくるわけないし、
抜け出しても無理やしな、…
ぐうぅう__
お腹が悲鳴をあげる。
「お腹空いた…。」
餓死するんやけど..
うう…
ぴんぽーん__
インターホンがなる。
だれや、
『染夢ー?おらへんのー?』
「おる…!!」
玄関の方から豚鈍(とんとん)の声がする。
がちゃ__
豚鈍『染夢やん!お前どないしてん?』
「分からへんわ…急に学校辞めるって言われてんねん。」
豚鈍(とんとん)
2年生の時に転校してきた。
今ではとても仲が良い。
呂戊太『学校来れへんの?』
「…おん。」
呂戊太。
こいつは小さい頃からの幼なじみであり、
俺の唯一の理解者。
みなからはロボロと呼ばれている。
言わば恩人。
宇津『ええなー、最高やん。』
呂戊太『……は?』
豚鈍『え、怖。』
宇津(うつ)
一昨年から同じ学年。
3年間同じクラスだったためとても仲が良い。
「……」
宇津『やってそうやない?学校行かんでええ とか…サボれるやん。』
宇津『ええな、変わって欲しいはw』
宇津『うちのおかんもそうやったらええんやけどなー、』
呂戊太『おまっ…』
変わってくれるなら変わって欲しいくらいだわ。
そんなん言うたらお前のお母さんめっちゃええ人やん。
俺ん家みたいなお母さんは望んでないねん。
そんなこと言うたって変わりはせんし、
あいつが俺のお母さんってことも変わらぬ事実なわけやし。
でもこの”家庭環境”を知ってんのrbぐらい。
やからrbがこんな怒ってんやろなー、
「rb…」
呂戊太『!…ごめん。』
豚鈍『え、どゆこと、??』
この現状に理解できない豚鈍。
「えっ…あー、2人の秘密や…!!」
「なっ!rb!!」
呂戊太「…おん!」
ぽっぱーぽっぱー!!____
豚鈍『あ、5時の合図や。』
宇津『俺ら帰るわー。』
「…ほーい。」
もっとこの時間が続けばいいのに。
豚鈍宇津『またなー!!』
「またなー!」
呂戊太『染夢、これ。』
「え!くれるん?!」
呂戊太『当たり前やろ!』
呂戊太『昨日の残りで悪いんやけど…』
「充分やで!!ありがとなっ!rb!!」
呂戊太『死なれたら困るしな、!!』
「マジで助かるわ…!!」
呂戊太『俺もそろそろ帰るわ…!!』
「おん!またなー!」
呂戊太『またな!』
がちゃ___
いやー!rbから肉じゃが貰ったは…!!
うまそー、!!
お母さんが帰ってくる前に半分食べよー!
半分は明日の分!
「いただきまーす!!」
「ん〜、!!!美味しい…」
甘い味付けにほくほくしたじゃがいも、
お肉の味を引き立たせているたれ!!
「美味すぎ…る…!!」
「ごちそー様でした!」
残り半分、どこに隠そかな…。
寝床でええやん!
がらがら__
俺の寝床…!!
タンスの中なんやけどね。
(どらえ〇んの寝床みたいなのです)
一応もう着れなくなった服を掛け布団代わりにしとる。
にしてもほんま寒いわ…。
タンスの中やけどめっちゃ風通るんよな、
冷蔵庫代わりにもなるやろうし、!!
お母さんが帰ってくるまで寝とこ…
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!