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(※)自虐ネタです。
苦手な方はお戻りください。
❤️⇒医者
💛⇒患者
空人side
最近怪我をした。
まぁ大した怪我じゃないんだけど、ちょっとした打撲。
その為だけに病院に行くのがダルてダルくて。
そう思っていた。
ガララ(扉が開く音)
空人「失礼します、」
潤「どうぞ座ってください」
空人「はい」
ぁ、イケメンだな。
すげぇタイプ。
誰にも打ち明けてなかったけど俺はゲイだ。
昔、かなりの年上とキスしてるのをクラスメイトに見られてハブられたことがあった。
それからは隠して生きている。
潤「今日はどうされましたか?」
声も良い。
好きかも。
空人「指がちょっと、」
潤「見せて貰えますか?」
自分の指を先生の手のひらに乗せる。
スラッとした長細い指。
あー、抱かれてぇ。
潤「調べたところ、軽い打撲でした。軽いと言っても怪我は怪我ですから安静にね」
空人「ありがとう、ございます」
潤「また、何かあったら来てくださいね」
そう言ってニコッと笑いかけられる。
ガララ(扉が閉まる音)
空人「はぁ、」
俺、あの人の事が好きだ。
これまで誰かのことを好きになったことは何回でもある。
でも、こんなにあの人の事を知りたくなるのは初めて。
知りたい。
あの人のこと、
あの人の全てを。
潤「入ってくださーい」
ガララ
潤「昨日ぶりですね」
今日も来てしまった。
別に何か異常があった訳ではない。
嘘までついてこの人に逢いに来た。
潤「今日はどうされました?」
この声。
聞くだけで安心する。
空人「…ちょっと痛くて」
潤「えーそれはたいへん」
もちろん嘘。
ごめんね先生。
俺、なんともないよ。
潤「塗り薬、出しとくからちゃんと塗ってね」
「お大事に」
空人「ありがとうございます」
時々タメ語を挟んでくるの好き。
年は上なのかな。
あ、そうだ。
名前…。
顔しか見てなくて、首にかかっている名札を見ていなかった。
空人「武藤…」
潤「ん?」
空人「あ、いや。」
潤「あぁ、俺の名前?武藤、武藤潤。」
空人「潤さん…」
潤「あはは、君は年あんま変わんないから潤でもいいよ」
空人「ぇ、いいんですか…!?」
潤「そんな喜ぶ?笑」
空人「はい、また来ますッ」
ガララ
潤「病院にそんなノリノリ?(ボソッ)」
そうだよ、潤くん。
潤くん、武藤潤くん♡
いい名前、かっこいいなまえ。
家
会いたい。
潤くんに会いたい。
明日も、明後日も。
でも、さすがに連続で行くのは…
空人「ぁ、そうだ…」
いいことを考えた。
病院は怪我や病気になったら行くところ。
なら、怪我しちゃえばいいじゃん。
なぁんだ、簡単なことじゃん。
自分の周りを見渡し何かいいものがないか探す。
封筒を開けるために使ったハサミがあった。
これで、、
自分の腕に傷をつける。
床に血が垂れ落ちる。
……これだけじゃダメだ。
潤くんにもっと心配して欲しい。
俺だけを心配して欲しい。
まだ、まだ、、なにか…。
そ、そうだ、、
これ…で、
空人「はぁ、はぁ、」
昨日の夕食で使った包丁を手に持ち、腕に当てる。
ゆっくりとすぅーと引くと赤い液体が溢れ出てくる。
こ、これで。
潤くん、
待っててね…♡
潤「大倉さん、今日もきたの?」
空人「別件です、」
潤「擦り傷って、転んだの?」
「見せて?」
長袖のカーディガンを捲り、昨日傷つけた腕を見せる。
潤くん、コレ見て?
痛そうでしょ?
痛かったでしょ、 って言って?
…あれ?
心配の言葉をかけるどころか、言葉を失っているように見えた。
な、んで?
俺はただ潤くんに優しい言葉をかけて欲しいだけなのに。
潤くんはしばらく黙り込んだあと、やっと口を開いた。
潤「大倉さん、何かあったんですか」
空人「ぇ、?」
何言ってるの?
潤「これ、」
俺の手を取り、自分の手の中に優しく包み込ませる潤くん。
潤くんの温もり♡
暖かい。
潤「話して、大倉さん」
怪我、わざとしたのバレた、のかな。
空人「…何を、?」
潤「自分でしたんでしょ、これ」
やっぱり、ばれた。
お医者さんは騙せないのか。
空人「ごめんね潤くん」
潤「なんで、こんな事したの」
「言ってごらん」
優しい。
潤くんになら、わかってもらえる?
もういいや、言うだけ言ってみよう。
空人「…すきだから、」
潤「え?」
「なんて…」
空人「好きなのッ!潤くんのことが、ッ…」
無意識に涙がこぼれ落ちる。
空人「ぁ、れ…おれなんで、泣いて…」
拭っても拭っても涙が止まることはなくて焦る。
ぎゅっ
空人「…へ、?」
潤「ごめん、空人くん」
振られちゃったのかな?
ごめん、だって。
まぁ、そうだよね。
キモいよね。
空人「潤くんごめんおれキモいよね」
おれを抱きしめている潤くんを手で押し離して下を向く。
潤「なんで、?」
「キモくないよ。 」
「空人くんも俺と同じなんだぁって」
空人「…え?おな、じ?」
何を言っているのかわからなかった。
潤「俺もそうだから、」
「ゲイなんだよね、俺」
空人「へ…?潤くんも…?」
潤「そうだよ、一緒」
空人「な、なぁんだ…笑」
「びっくりした」
潤「で、空人くんは俺のことが好きなの?」
空人「うん、好き。」
流石にリピートされるのは恥ずかしい。
自分の顔が赤面していくのがわかる。
赤くなった俺を見て、手で顔のラインをなぞる。
空人「く、くすぐったい…」
潤「そう?笑」
「付き合おっか、俺ら」
空人「え?いいの…?」
潤「空人くんだからいいんだよ」
「こんなことしてまで俺に逢いに来たかったんでしょ?」
空人「ん、」
潤「ふふ、好きだよ。たかと」
空人「なまえ…呼んでくれた…」
潤「やだった?」
空人「や、なわけない♡」
潤「ふふ、良かった」
空人「ね、今日うち来て?」
潤「もちろん」
力尽きました。
コメント
1件
うわあ、読み終わった……これ、めっちゃ重いけどめっちゃ刺さったわ。 空人の「潤くんに会いたい」→「怪我すればいいじゃん」って思考の飛び方、怖いけど痛いほどわかるというか。好きな人にだけ見てほしくて、自分を傷つけるって回路、リアルにありそうでゾッとした。でも潤くんが「自分でしたんでしょ」って見抜いて、ちゃんと向き合ってくれたの、良かった……「俺もそうだから」ってカミングアウト、その流れで「付き合おっか」って、空人には救いだよな。 ラストの「うち来て?」「もちろん」のやり取り、めっちゃ甘くてほっとした。力尽きたって書いてあるけど、続きすごい気になる🔥