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あの手紙が送られてきて数ヶ月。
私こと質理李化は
かの有名な
“国立雄英高等学校”のヒーロー科に
入学することになった。
その後、ポストに父親からの
手紙が来なくなった。
その代わりと言っては
いけないかもしれないのだが、
ビー玉のような丸いもの が
家のポストに入っていた。
それ以降、家のポストに
父親からの贈り物が
入ることは無くなった。
✧••┈┈┈┈┈┈••✧
4月。雄英高校入学日当日。
広すぎる校舎の中をぐるぐると周り、
ようやく1年A組の教室に到着する。
だが、ここで予想外なアクシデントが
起こってしまった。
「……誰もいない。」
そう。私はどうやら、
1番初めに
自分の通う教室へと
到着してしまったらしい。
とりあえず、鞄を
指定のロッカーに詰め込んで
指定の自分の席に座る。
……とりあえず、
少しだけ眠っていよう。
✧••┈┈┈┈┈┈••✧
「……い…!起きてください…!
あの…!起きてください……!!! 」
「……ん。」
男の子の声で
私はようやく目が覚める。
まだぼーっとした感覚が残りつつ、
私の目には
斜め前に居た男の子が映る。
「あ……!あの、今から
体育着に着替えて
外に出るらしいですよ…!」
「…そうなんだね、教えてくれてありがと」
「あ、え、えぇっと……」
男の子は
顔が 真っ赤になった状態で
目を逸らす。
恐らく、女の子と
あまり話したことがないのだろう。
今どき珍しくないタイプの コミュ障だ。
まぁ、私には 全く関係ないのだが。
✧••┈┈┈┈┈┈••✧
体育着に着替えて外へ出て
担任の相澤先生に
個性把握テストをすることを
告げられた。
さて、どーしたものか。