「最近、よく聞くんですよ」
マネージャーが差し出してきたのは、1人のシンガーソングライターのMVだった
白い鬼のお面に黒くて長いマント
素顔も名前も知らない
でもその歌には、何処か心を包まれるものごあった
痛みと優しさ、祈りと何処か聞いことあるようなフレーズだった
「……この感じなんだろう」
過去の記憶が一瞬揺れる
気づけば僕はコラボの依頼を出していた
初めは断られた
でもどうしても諦めたくはなかった
僕達ミセスと真反対な印象の人
僕達と肩を並べられる知名度をもちファンの数も多い
どうしても曲作りがしたい
理由は明確になくただの直感だった
「懲りないですね笑」
3回目のコラボ欲求にマネージャーも呆れていた
「あなたがこんなにも他者に興味が湧くなんて 」
「返事来ました?」
コラボ依頼出してから毎日マネージャーに確認している
なかなか返事は来ない
ある日突然一件のメールがきた
それは”白鬼”のマネージャーからだった。
急いで開くとそこには
“よろしくお願いします”書かれていた
すぐ返事を送りコラボ内容を送った
楽曲制作とライブ公演
楽曲の制作は白鬼さんにやって貰いたいとお願いした。少し時間を空いて分かりましたと返事がきた。
白鬼さんがどのような歌詞、旋律を奏でるのか知りたかった。いや、彼女を知りたかった。
何処か聞いた事ある曲調
いつだろうか…
コメント
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一気見しました 面白すぎる、続き楽しみ✨