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ここに居る人達はいい人達ばかりではあるが海賊だ。
戦う事もあれば命を狙われたりもし、
時には嵐に巻き込まれる事だってある。
海をただ渡り歩いてるのではない
海賊というのは常に危険と隣り合わせの世界である
そうマルコ隊長から教えてもらった。
ここに居させてもらってる以上、自分の身は自分で守り、
みんなの足を引っ張ってしまわないように思っていたが
温かく迎え入れてくれ、
親切にしてくれるみんなを守りたいという思いも芽生えた。
だからきっちり医療知識を学んで、
いざという時はこの手で救いたいと思った。
学んだ知識も護身術も、忘れてしまわないよう
きちんと頭や体に叩き込む。
「すごく惜しいわいぶきちゃん…!
この症状が出た場合はこれを使って……」
「お?勉強教わってんのかいいぶき?」
「マルコ隊長!毒の対処法がどうも私苦手で…
それでナースさん達に問題出してもらってたんです。」
「そうなのか。よし、じゃあ俺からも一個出してやろうか?」
教わった事を書いたノートを彼は早速手にする。
問題を出してもらおうとしていた時だった
____ドゴォォォォォォォン!!!___
爆発音が響き、船が大きく揺れる。
「海賊船が来たぞーー!!!」
船員の一人が外でそう叫ぶ。
「敵襲か…お前達はここで身を潜めてろ。」
マルコ隊長は窓を覗き込んで外の様子を見た後、すぐに外に出た。
これが襲撃……
船が撃たれているのか大きく揺れ、激しく波打つ音が聞こえる。
部屋の中からでも外部で激しい戦いをしているのだというのは伝わってくる……
みんなの雄叫び、剣の刃と刃がぶつかり合う音、
銃声……
聞こえてくる全ての音に、手足が震え始める…。
「大丈夫かなマルコ隊長……そして皆さんも……」
「大丈夫よ、彼らを信じましょ?」
ナースさん達と身を潜めてただただ祈った。
今私が出来る事は自分の身を守ることとみんなの無事を祈る事しか……
「マルコ…!!おい、大丈夫か…!?」
「はぁ…はぁ…大丈夫だ…こんなの大した事…っ」
部屋の外から彼の苦しむ声が聞こえ、扉の方へ顔を向ける。
「俺の事はいい…お前は自分を優先しろ…っ…!」
「マルコ隊長…?」
敵の攻撃を受けたのだろうか……
居ても立ってもいられず、私は扉を開けた。
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