テラーノベル
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烏丸さん 「あ…えっと…」
烏丸さんは緊張で手が震えていた。
お母さん 「はじめまして、天塚光の母です。それで、一つ聞きたいんだけど、」
烏丸さん 「は…はい…」
お母さん 「光の事…どう思った?」
烏丸さん 「優しい人だと…思います…」
私はこの時のお母さんが少し怖かった。
ピンポーン
智奈美さん 「光さーん!行きましょーよ!」
今日は元々智奈美さん達と遊ぶ約束だった。
でも行ってしまったら烏丸さんは一人になる。
お母さん 「光、行ってきなさい」
私 「でも…」
烏丸さん 「大丈夫です。天塚さんのご友人なんですよね。楽しんでください」
私 「ありがとうございます…行ってきます!」
私は怖かった。天塚さんが出かけて、お母さんと二人きりになってしまった。
お母さん 「あー!疲れた!」
私 「えっ?」
お母さん 「ふふふ、ごめんね硬い感じになっちゃって、
光の前だからしっかりしなきゃって思って、」
私 「い、いえ!大丈夫です…!」
お母さん 「烏丸さん。貴方の事情は大体知っているわ。辛かったわね」
私 「いえ!天塚さんに比べたら…こんな事…!」
お母さん 「そっか、昔の事も話してたんだ。
なんだか烏丸くんは光にとっての救いなのかもね」
私 「救い…ですか?」
お母さん 「うん、光に聞いたけど、烏丸くんと居る時間が幸せそうで嬉しいなぁ」
私 「むしろ私が天塚さんに救われているんです。こんな犯罪を犯しかけた私を…」
お母さん 「…烏丸くんは、お母さんの事が好きだった?」
私 「はい…ずっと…大事に育ててもらったので…」
お母さん 「そっか。それじゃあお母さんは幸せ物ね!」
私 「どうしてですか?」
お母さん 「親は…子供にとっての理想の親で居たいの、だから、
好きって言われると嬉しくてたまらないの、きっと烏丸くんのお母さんは、優しい子に育って嬉しいと思うよ」
私 「そう…なんですかね…私…守ってもらってばっかりで…ポロポロ大好きな両親が居なくなって…どうしたらいいかわからないです…」
お母さん 「だったら、私の事二人目の親だと思って」
私 「えっ…」
お母さん 「私は情けないし、弱いし、頼りないけどさ、子供への愛はあるの、だから、
烏丸くんが良いなら、この家の家族になってくれる?」
私 「良いんですか…私なんかで…」
お母さん 「良いに決まっているでしょ!それに…光はまだ彼氏居ないわよ?」
私 「お母さん//!?」
お母さん 「ふふふ、何よもう!(≧∀≦)恥ずかしがっちゃって!」
私は天塚さん達に救われた。でもどうしても謝りたい人が居る。
魅上照さん…私が巻き込んでしまった人だ。
謝れるなら、謝りたい…
コメント
2件
お母さ〜〜〜ん😭烏丸さんのことを理解しつつ優しい言葉をかけてあげるとは!烏丸さん、是非光さんと幸せになってください!(お母さんナイスです👍)