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コメント
13件
お互いに隠してるんだね😭 すんげぇ複雑だ…、 最近勉強忙しすぎて、 てぃあさんの作品見れなくて、😭 空いた時間に 4話まで一気見しました! 控えめに言って神作ですね🫵︎ 続き頑張ってください!
気づいているということに気づかないまま隠し続けると、知った時に関係が崩れそうで見てるだけでドキドキ…😭😭 勝手な予想をしながら続き楽しみに待ってます〜!
お互い隠すこと意識しちゃってるね😭😭 っていうか🍵くん大丈夫なのッ!!?🍍くんも心配してるよぉ〜😭😭 ほんとにノベル好きになっちゃった😘続き楽しみにしてま〜す❣️❣️
【俺はもう、大丈夫だヨ】
Episode.4 同じ家、同じ時間、違う想い
《🎼🍍side》
朝ごはんを食べ終わって、食器を流しに運ぶ。
🎼🍍「父さん、そこに置いといていいよ」
🎼🍍「俺が洗うから」
そう言うと、父さんは少し困った顔をした。
🎼🍵「…ひまちゃん、最近頑張りすぎ」
🎼🍍「気のせいでしょ」
蛇口をひねる。
水の音で、これ以上の会話を終わらせた。
本当は、
頑張ってるつもりなんて、なかった。
やらなきゃ、って思うだけだ。
父さんが、少しでも楽ならいい。
少しでも、長く、ここにいてくれるなら。
*
休日なのに、父さんは仕事のデータを開いていた。
ソファに座って、ノートパソコンを膝に置いている。
画面を見つめる目が、時々、揺れる。
🎼🍍「父さん、休まないの?」
俺が聞くと、父さんは顔を上げた。
🎼🍵「あー…そうだねぇ」
🎼🍍「無理する必要ないよ」
言ってから、
言い過ぎたかも、と思った。
父さんは、一瞬だけ黙って、
それから笑った。
🎼🍵「…ひまちゃん、優しいね」
違う。
優しいんじゃない。
怖いだけだ。
*
昼前。
父さんが、急に咳き込んだ。
🎼🍵「っ……ごほ、ごほ……」
背中を丸めて、
喉を押さえる。
俺は、反射的に立ち上がった。
🎼🍍「父さん?」
🎼🍵「…大丈夫、大丈夫」
父さんは、そう言って手を振る。
でも、顔色が、さっきより悪い。
🎼🍍「水、持ってくる」
🎼🍵「ありがとね」
コップを渡すと、
父さんは、ゆっくり飲んだ。
その手が、少し震えていた。
───病気。
頭の中で、その言葉が浮かぶ。
でも、口には出さない。
俺は、何も知らない。
父さんは、何も隠していない。
そういうことに、している。
*
夕方。
父さんは、少し眠ると言って、布団に入った。
同じ部屋。
俺は、机で宿題をするふりをしながら、
何度も、父さんの方を見る。
胸が、上下している。
息をしている。
それだけで、
少し、安心する。
でも、
この安心は、
ずっと続かない気がして。
鉛筆を握る手に、力が入った。
*
《🎼🍵side》
……やっぱり、体が重い。
昼の咳で、
肺の奥が、ひりついた。
でも、ひまちゃんの前では、
絶対に見せない。
布団に横になりながら、
天井を見る。
同じ部屋。
昔から、こうだった。
ひまちゃんは、
俺のことを見ている。
最近、特に。
……気のせいだ。
そう、思う。
子どもは、
急に大人みたいになる時がある。
手伝いもするし、
気遣いもする。
それだけだ。
病気だなんて、
気づいてるはずがない。
………気づいていない。
そう、信じたい。
*
喉が、少し痛む。
口の中に、
嫌な味が広がる。
唇を噛みしめて、
ひまちゃんに聞こえないように、咳を殺した。
───まだ、大丈夫。
そう、何度も自分に言い聞かせる。
“なつ”の前では、
普通の父親でいなきゃいけない。
倒れるわけには、いかない。
🎼🍵「……」
視線を向けると、
机に向かうひまちゃんの背中。
小さい。
いつの間にか、
こんなに、頼りなく見えるようになった。
🎼🍵「…ひまちゃん」
呼ぶと、すぐに振り返る。
🎼🍍「なに?」
🎼🍵「ありがとう」
🎼🍍「…なにが?」
🎼🍵「色々と」
ひまちゃんは、少しだけ笑った。
その笑顔が、
胸に刺さる。
俺は、
ひまちゃんに、何も言っていない。
ひまちゃんも、
俺に、何も言わない。
この沈黙が、
いつまで続くのか。
考えるのが、怖くて、
目を閉じた。
next.♡400