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こんばんは!400人記念の作品です🥲💗

ありがとうございます!


私は、両親がいなく世話は10個上の大森元貴と言うお兄ちゃんにやってもらっている。

ある日の事


「お兄ちゃん今日の参観来ないでね」

「なんで?」 「恥ずかしいしまじで来なくていいとりあえず来ないでね」


そんな言葉を吐いて玄関の扉を開けた。

今日は中学三年生最後の授業参観だった。私のお兄ちゃんは建築業をしている。

挙句に服装なんて気にしないで職業の服装で来るから、友達や好きな人に見られるのが恥ずかしかった。


「なあ今日お母さんくる?」

友達が聞いてきた


「来るわけないやん笑来て欲しくもないし今日の朝言ってきたわ笑」

「それな笑マジで来て欲しくないよな」

友達は共感するように、私指をさしながら笑っていた。


「皆さん今日は参観ですが緊張しないでちゃんと授業を受けるように」

参観が始まった。まぁ私には関係ない事だ。


お兄ちゃんは来ないし、両親はいないから安心して授業に受けれる。


「ねぇ」

友達が小声で話しかけてきた。またいつもの手紙交換だと思って、ニヤニヤしながら振り向いたら

「あれお兄ちゃんじゃないん!?来てるやん!」


「え、?笑」

振り向くとそこには呑気に動画を撮って、アホみたいな顔をしたお兄ちゃんがいた。


「は?笑なんで来てるん笑きも最悪なんだけど」

友達に愚痴をこぼして、お兄ちゃんの顔を見てイラついた。今日朝来るなって言ったのに、なんで来たんほんとに最悪。私は授業に集中出来ずずっとイライラしていた。


「おーい大森さんお兄さんが気になるのは分かるけど授業に集中しましょう」


「あ、はい」


怒られた、ほんとに最悪だ。後ろからお兄ちゃんの笑い声が聞こえる。気持ち悪い友達も好きな人も私のお兄ちゃんを見て笑っているように感じた。恥ずかしい。授業を抜け出したい。全部お兄ちゃんのせい。


授業が終わるともうお兄ちゃんは居なかった。


私は早足で帰って、家に入り思いっきり部屋のドアを閉めた。


「○○!おかえ、、」


黙れ話すな気持ち悪いなんでそんな呑気に話しかけて来れる???こんなに恥ずかしい思いをした私の気持ち分からないくせに。


階段を上がる音がしたが、イライラしていた物に当たっていたら次第に階段を上がる音がしなくなって戻って行ったんだと思った。


夜ご飯の時間。私はイライラが少し治まったのでお姉ちゃんに呼ばれ、リビングに行った。


「○○ごめん俺行きたかったんだ。あとね言いたいことがあるんだけど」

「うるさい」

ビックリながらお兄ちゃんはしょんぼりしていた。


「お兄ちゃん朝来んとってって言ったやんまじでなんで来たん?友達にも見られて恥ずかしかったしせめて服装くらいまともな奴にしたら?」

私はまたイライラして、次はお姉ちゃんに当たった。


「ねぇ○○元貴にそんな口の利き方はないでしょ謝りな」

「お姉ちゃん関係ないやん黙ってまじで」

姉妹喧嘩が始まりそうでお兄ちゃんがあたふたしていた。


「あーもううるさいとりあえずもうご飯いらんからご馳走様」

私は、お兄ちゃんとお姉ちゃんの顔も見ないで、スマホを見ながら自分の部屋へ戻った。


1週間後

「○○俺○○の為にさ」

「なに?今無理」

そんな事を言って、お兄ちゃんが言おうとしていたことを、どうせつまらない事だと思って、私は無理と言ってきた。


それでもお兄ちゃんは、いつも私に話しかけてきて、たわいもない話をしてきた。

でも私はスマホを触りながら聞き流していた。


数日後

受験も近いから、学校の放課後にある自習室に友達といっていた、そしたら急に先生に呼び出されて


「○○さん落ち着いて聞いてねお兄さんが病院にいるらしいんだけどもうどうだか、、とりあえず病院まで先生の自転車使っていいですよ急いで」

「え?」

私は頭が空っぽになった。


自転車を漕いでる時私はお兄ちゃんが死んだらどうしようお兄ちゃんなんで病院に?

頭の中が初めてお兄ちゃんでいっぱいになった


病院に着いて受付で、

「大森!大森元貴どこですか!?」と押しかけるように言った。そうすると、受付の人達は顔を見合わせて

「大森さんの妹さんですねあそこの…」


「○○!」

お姉ちゃんの声がして振り向いた。私は涙でグチャグチャだった

「お姉ちゃんお兄ちゃんは??」

私は涙を拭きながら言った

「こっち」

お姉ちゃんは私の手を取って、部屋に連れていってくれた。


連れてこられた部屋に入ると、そこだけ違う世界のように冷たく、寂しく、刑務所のような雰囲気の部屋だった。

真ん中には、手術用のベッドみたいな上にお兄ちゃんらしき人が、シートを被され横たわっていた。


「お兄ちゃん?」


私は周りの、警察官や、病院の人にシートを剥がされ、久しぶりにお兄ちゃんの顔をじっくり見た。

そこには手が異常なほど潰れて、顔も原型がほぼ無いくらいにぐちゃぐちゃなお兄ちゃんがいた。

私は、逆に泣いていた涙が引っ込み頭が真っ白になって、ただただ潰れたお兄ちゃんの手を温めた。


周りの色んな人は暗い顔をしていて、泣いている人もいた。

お姉ちゃんは私の前で泣いた事がなくて、初めは我慢していたけど、次第に、その部屋がお姉ちゃんの泣き声で埋まるくらい大きな声で泣いていた。


警察の話によると、居眠り運転のトラックに引かれたらしい。私お兄ちゃんは紺色のリュックを持っていて、その中に身分証や、私や姉の入学式の写真などが入っていた為、私の学校が分かったらしい。


紺色のリュック。それは私が小5の時お兄ちゃんにあげた誕生日プレゼントまだ使ってたんだ。お兄ちゃんになんて興味が無かったからてっきりもう捨てたのかと思った。


お兄ちゃんは本当に私とお姉ちゃんが大好きなんだなと初めて感じた。


お兄ちゃんごめんなさい。こんなに愛情たっぷりに育ててくれたのに期待に応えられなくてごめんなさい。

今日の朝おはようも行ってきますもいえなかった。最後に言った言葉なんてもう覚えてないくらいお兄ちゃんと話すことに興味がなかった。


大切な人程すぐ亡くなる


この言葉は本当だと思う。

今ある生活が当たり前じゃない。いつか糸のようにぷつっと切れて音もなく気配もなくただただ今の生活の人の人心といろいろな感情が消えていく。

後悔する前に周りの人に毎日感謝を伝えて一日を大切に生きる

そう決めた。


終わりです!

こんな感じで作っていこうかなって思ってます!

ミセス.○○┊︎短編

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コメント

12

ユーザー

うゎぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭

ユーザー

ぐちゃぐちゃって怖、私もそのうち公開するんだろうな、今のうちからどうにかしとこうとか思ってても亡くなってからしか気づかないものもある。だからむずかしいんだよね、

ユーザー

やばい感動すぎる、 大切な人ほどすぐに亡くなる、その通りなんだよなぁ、、

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