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本日の主役は
本編go
紫「ただいまー外あっついよー」
買い出しに行ってたななもりがかえってきた
よほど暑かったのかエアコンの前に立って両手を広げていた
当たり前かのように俺の部屋におるやん
ふと思い出したかのようにななもりは動き出す
紫「なんか食べたくなって買ってきた」
そう言ってカットパインを買い物袋から取り出した。
tn「急やな」
gr「なんで2つなんだ?」(当たり前にいるグルッペン)
紫「イヤーパインくんなんか安売りしててね
つい2つ買って来てしまいました」
近くのスーパーでまれにある買われなくて安売りしてるやつのことだと思う
もうそんな季節かーと思いながら三人分のフォークを用意した。
少し深めの皿にカットパインを移す。
南国のような鮮やかな黄色のパイナップルたちがお皿に入っていく
甘いにおいが立ち上がり今が売れどきなのを感じさせる。
gr「熟れてんな」
tn「せやな 甘そう」
紫「果物とかの汁ってめっちゃ小さい頃飲みたがってた記憶ある」
毒素「それな!」
gr「缶詰めの桃の汁とか」
tn「わかるーただひたすら甘いだけって言うのに異様に美味しそうに見えるんよな」
高校生にもなって何の会話してんだ俺ら
いただきますと声を揃えて口に入れる
紫「あまぁ」
gr「うめぇ」
口のなかにいれたとたんにパイナップルの香りが口のなかに広がる
噛むと繊維に沿ってほつれていき果汁が溢れ出る
酸っぱいイメージのあったそれは想像を越えるほどに甘くって熟れていたことを実感する
わずかに残る酸っぱさと甘い果汁、それから鼻に吹き抜けるトロピカルな香り一つ一つに夏らしさを感じさせる
tn「パイナップルってこんなおいしかったイメージなかったんやけどな」
紫「わかる小さい頃俺苦手だったもん」
tn「なんでやろな 」
紫「成長かな?」
gr「パイナップルのさ口に残る繊維って昔嫌いやったわ」
紫「俺も」
tn「俺は給食に出てくる凍ってるパイナップル…ベビーパインってやつあんま好きやなかったな」
gr「子供の味覚ってパイナップルをおいしく受け取れなかったんだろうな」
紫「謎理屈w」
tn「わからんでもない」
ただひたすら話していく
あと二週間で夏休みだ
夏を感じながら次の一口に手を伸ばす