テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
岩本サイド
照へ
俺は、照が好きだ。だからこそ照をこれ以上傷付けたくない。しばらく距離を置かせてくれ。
亮平より。
そんな手紙が今朝リビングのテーブルの上に置いてあった。阿部とは付き合って1年半たっていて、同棲も一緒にしているが、今までこんなことがあったことは、一度もない。昨日何か喧嘩をしたわけではないし、いつも通りおやすみのキスをして二人でベットに眠りについた。亮平は、一体どうしてこんな手紙を置いたのだろう。というか、距離を置こうって別れようってこと!?そんなの絶対俺は嫌だ。とりあえず俺は、阿部に連絡をとってみることにした。結果は、LINEは、未読無視、電話は、着信拒否されていた。阿部、俺が何したっていうんだよ。
ふっかや、佐久間、メンバーにそれぞれ相談して見ることにした。
「もしもし?ふっか」
『なになにどうしたの?』
「阿部がいなくなったんたけど、俺もうどうしたらいいか分からないよ」
『えぇ!?あの照大好きマンのあべちゃんが!?』
「朝起きたらリビングのテーブルに手紙が置いてあって、距離置こうって阿部どこいるかしらない?」
『それは、かなりヤバいね。あべちゃんのこと俺も探して見るわ!』
「ありがとう、ふっか」
『うん、照もなんか思いつくとこないか考えとけよー』
「うん。じゃまた」
『はーい。見つけたら速攻で連絡する」
ふっか以外のメンバー6人もほぼ同じ反応をしてくれた。みんな真剣に阿部を捜索してくれて感謝だ。そして最後の望みをかけ、佐久間に電話をかけた。
「もしもし?佐久間?」
『にょっす!おはよう照!どした?』
「佐久間、阿部知らないか?』
『あべちゃん?あべちゃんならうちに今いるよー』
「えっ本当か」
『うん!いるよー!なんか朝早くに急に来てびっくりしたよ!照でも喧嘩したのかなーって思って家に入れてあげたんだけど』
「阿部に変わってくれないか?」
『あべちゃんに?一応声は掛けて見るけどあべちゃんが嫌って言ったら変わんないよ
〈あべちゃんー照から電話変わってだって
《えっ照、、、今はまだ気持ちの整理がついてないから話したくないな。
〈わかった照に伝えとく
《ありがと佐久間
まぁそういうことだから照。できるだけ気持ちの整理が早くつくように俺もどうにかするから今は、照筋トレでもしときなよ!』
「わかった。ありがと佐久間」
『いいえー俺、なんか分かったらすぐ連絡するわー』
「頼む。じゃあ」
『うん!またね。』
阿部サイド
俺には、最近悩みがある。それは、最近昼夜問わずずっと照の近くにいるとムラムラして堪らないことだ。こんなこと照に話せる訳もなく、かといって友達に話せる内容でもない。こうなったら物理的に距離を置くしかない。俺は朝早くに起き、簡単に身支度を済ませ、手紙を書き家をでた。家を出てからの予定は何も考えてなかったため知り合いと会おうかと思ったが、佐久間がオフだったよなーと思い、佐久間に連絡すると今日は、一日中家で、見溜ったアニメを一気に見るらしい。俺も一緒に見たいというと、快くOKしてくれた。そうと決まれば佐久間の家の近くで手土産を買い佐久間家を訪ねた。
『あべちゃんやっほー!』
「やっほー!佐久間。朝早くから急に言ってごめんね。」
『あべちゃんならぜんぜんいいよー!』
「あっ!これ手土産!ぜひお食べ下さい!」
『わざわざ持ってこなくてもいいのに』
「いやいや!俺が急にわがままいったから。受け取って!」
『ありがとうね!』
「うん!こちらこそだよ!」
そんな話しをしながら佐久間家に上がり、大きなテレビの前で二人座りアニメを見ていた。
“プルルルル”
佐久間の携帯から着信音が鳴った。
《もしもし?佐久間?
『にょっす!おはよう照!どした?』
どうやら照からだったらしい。
《佐久間、阿部知らないか?
『あべちゃん?あべちゃんならうちに今いるよー』
佐久間言わないでよー。今逃げてるだから。伝えてなかった俺が悪いけど。
《えっ本当か
『うん!いるよー!なんか朝早くに急に来てびっくりしたよ!照でも喧嘩したのかなーって思って家に入れてあげたんだけど』
あっ佐久間も気を使ってくれてたんだ。感謝だな。
《阿部に変わってくれないか?
『あべちゃんに?一応声は掛けて見るけどあべちゃんが嫌って言ったら変わんないよ
あべちゃんー照から電話変わってだって』
少し悩んだが、今の俺じゃ照の声でさえムラムラしてしまうかもしれない。
「えっ照、、、今はまだ気持ちの整理がついてないから話したくないな。」
『わかった照に伝えとく』
「ありがと佐久間」
『まぁそういうことだから照。できるだけ気持ちの整理が早くつくように俺もどうにかするから今は、照筋トレでもしときなよ!』
《わかった。ありがと佐久間
『いいえー俺、なんか分かったらすぐ連絡するわー』
《頼む。じゃあ
『うん!またね。』
佐久間は、照にああ言ったものの、俺になにか聞くわけでもなくただただアニメを見ているだけだった。佐久間なりの気遣いだろう。そう思っていたら、もう夕ご飯の時間になっていた。
『あべちゃんなんかUberするけどなに食べたい?』
「うーん、あっハンバーグ食べたい!」
『了解。じゃあハンバーグと、俺は、カプレーゼとピザにしよー。』
「ありがとう」
『いえいえー』
しばらくすると頼んでいたUberが届いた。
『あべちゃんお酒もどうぞ!』
佐久間は、缶ビール2つを持ってきて俺に一つ渡してくれた。
「佐久間と宅飲みって何年ぶりだろ」
『たしかに!最近お互い忙しいかったもんね」
そんなたわいのない話しをしていると、つい飲み過ぎてしまった。そんなときだった。
『あべちゃん照となんかあった?』
佐久間は、俺が酔うのを待っていたかのように丁度酔い始めた時に聞いてきた。
「ん〜あのね佐久間きいてくれる〜?」
『どうしたの?あべちゃん』
「おれ最近ひかるの近くにいりゅとさぁムラムリャするにょ」
『おぉー、思ってたより結構攻めた内容だ!』
「だから、このままじゃおしごとに支障が出てくるでしょー?だから早いうちに対策しとかなきゃと思って」
『確かにそれは、大変だ!ね?照。』
「へっ?」
〈へぇー俺が近くに居るとエッチなことしたくなっちゃうんだ
「なんで照が?!」
酔いが一気に覚めた。
『はっはっはぁ!俺が仕向けたのだよあべちゃん。』
「???」
『さっきのUberが来たときに、照も家の中に入れてあげたのさ!そんでまぁ適当に隠れて貰って、今にいたるって感じかな!』
なんと、佐久間の戦略にまんまと引っかかってしまったということか。あぁ”恥ずかしくて堪らない。
〈阿部、俺と一緒にいてもムラムラしないようにお家で対策考えよっか。
「えっ、あっ、」
俺が答える前に、照にお姫様抱っこされてしまった。
〈じゃあ俺達帰るわ、ありがと佐久間!
『いえいえー!仲直りできてよかったよー」
「ちょっ照?離して!恥ずかしい!」
俺は、お姫様抱っこされたまま照の車に乗せられた。
#すのーまん
わをん
24
M_Yuzu
281
コメント
1件
あおいです🌷 わをんさん、第1話拝読しました! 亮平が置き手紙を残して突然いなくなる展開、冒頭から胸がぎゅっとなりました。照くんの「何したっていうんだよ」という困惑が痛いほど伝わってきて…。一方で阿部サイドを読んで理由が“ムラムラ”と知った時のギャップ、思わず笑っちゃいました(笑)。佐久間さんの仕掛けたサプライズも絶妙で、最後の照くんの「対策考えよっか」はあの手紙の重さを全部ひっくり返す優しさでした。続きがすごく気になります!