テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
K「…なぜここがわかったのですか…?“希美“さん…」
N「…ママにっ、教えてもらったの…健三お兄ちゃん、ここにいるって…」
K「…!!…お母さんと一緒ではないんですか…?」
N「ママに、1人で行きたいってお願いしたの…!健三お兄ちゃんとお話ししたかったから…!」
K「……私と…ですか?」
N「うん…私、まどかお兄ちゃんからね…『君と同じ名前の妹がいた』って聞いたの…」
K「…!?」
N「……でも、もういないんだよね…健三お兄ちゃんの妹ちゃんも…“私のお兄ちゃんも“、」
K「…!(まどかさん…真実を言ったのですね…)」
N「すごく悲しかった…もう、会えないんだなって…」
希美さんの目から涙がポロポロと出てきた。
N「会ってっ……お話し知ることも…っ、できないって…」
K「……、」
気づけば、私は希美さんをハグしていた。
N「……うわぁぁぁぁっ……!!」
K「…っ、…(小さな子が…こんなにも苦しい思いを受け止めているなんて…)」
自分の小さい時と重なる。
K「…今だけはたくさん泣いてください…私がそばにいますから…」
優しく頭を撫で、希美さんが泣き止むまでそばにいた
K「…(寝てしまいましたか…)」
私の膝に頭を乗せ、すやすやと寝ている希美さんは、自分の妹とそっくりだった。
K「…(今でも生きていたらな……)」
ーー健三お兄ちゃん、!!
K「……(あの声…もう一度聞きたいですね、)」
頭の中で妹の声が聞こえる。
K「……(私も、いつまでもこうしていられませんね、)」
?「あ、やーっと健三の目つきが変わった〜…」
K「…!?」
声のするほうへと顔を向ける。扉の先で待っていたのはスワロウテイルの名探偵「恵美まどか」だった。
K「……まどかさん……誠一くんと帰ったはずじゃ…、」
M「誠一には先に帰ってもらったの、…全く、徒歩で僕を帰らせるなんてね〜…」
身体を伸ばし、「んー」と声を出しながら健三の方を向く。
M「……希美ちゃんから話、聞いた?」
K「…えぇ、全て聞きましたよ、…この子は、強い子です。(私とは、違う。)」
少し下を俯きながら言う。その目の奥には不安という思いが少しだけ宿っていた。
M「……健三、顔、死んでるよ」
K「ぇ…そんな、こt、」
M「あるから言ってんの、……健三、僕も正直言うと、不安だよ、」
その言葉を聞き、健三はほんの少しだけ目を見開いた。
K「……(まどかさんが…本音を…)」
M「…健三が、こうやって入院しているのも、周りを見れていない僕の責任でもある、」
K「っ…違いま…!!…っ、、!」
大きな声を出そうとし、腹に力を入れたせいか、健三の顔が歪む、
N「……ん、…健三お兄ちゃ…?」
起きてしまったのか、真下から健三の顔を覗き込む、
N「…健三お兄ちゃ……痛い、の?」
うるうるとした目で見つめる。その顔は、あまりにも切なかった。
K「……希美さん、大丈夫ですよ。」
そういい、希美の頭を優しく撫でる。
K「…よく眠れましたか?先ほどより、顔色は良くなってますね、」
にこっ、と微笑みながら言う。
N「……うん、!…健三お兄ちゃん、私のお兄ちゃんとそっくり、!」
K「…え、」
まどかはその光景をただ見ていた。何もせず、立っているだけ。
K「……ふふ、そうですか。(……あぁ、この子も一緒なんだ、重ねているんだ。)
N「…私、お兄ちゃんいなくなって寂しいけど…健三お兄ちゃんがいれば、大丈夫!」
K「…希美、さん……」
#ナイトアウル
碧零👾🧸
353
星乃桜※ペア画中でーす
1,740
#スワロウテイル
日神雫音@ペア画中
189
#ご本人様には関係ありません
その時、病室から女の人が入ってくる
母「…希美、!…あぁ、健三さん…うちの娘が本当にすみません…急に行きたいと言い出したので…」
K「…!…いえいえ、全然大丈夫ですよ。……むしろ、感謝していますよ、」
母「…感謝、?」
K「……いえ、失礼しました。……希美さん、」
希美の顔を見る、さっきより、優しい笑顔で
K「……ありがとう、」
N「……!!…うん、!またね!健三お兄ちゃん!!」
お母さんと手を繋ぎ、病室から出ていく。
病室には、健三とまどかだけになった。
K「……まどかさん、」
M「…んー?何?健三、」
K「……私、生きます。……もう、逃げません、本当の意味で、」
M「…ふはっ、何その言い方。まるで最初に言った『逃げない』が嘘だったみたいな言い方するじゃん。」
笑っている。…だが、まどかは真剣な目で健三を見て、
M「…ようやく、元の健三に戻ったね、…この依頼、必ず達成しよう。僕たち
で、」
K「……!!…はい、!」
コメント
6件
神です〜 次回も楽しみにしてます
神ですか神ですね。 健三さん、、生きてて良かったよ、、3人でスワロウテイルやろ、、?
うわあ……第10話、読ませていただきました……!! 希美ちゃんが健三お兄ちゃんに「私のお兄ちゃんとそっくり」って言うシーン、すごく切なくて、でもすごくあたたかかった……。自分も辛いはずなのに「今だけはたくさん泣いてください」ってハグする健三さんの優しさが、本当に心に沁みました……。 まどかさんが「僕も不安だよ」って本音を漏らすところも、グッときました。最後に健三さんが「生きます。もう逃げません」って言った瞬間、ようやく本当の決意が見えた気がして、じんわりきました……。次がすごく気になります!